饒舌な言葉より
まっすぐで無口な眼差し
奪った言葉より
あなたから生まれた言葉
歪めた音じゃなく
あなたの奥から滲み出る響き
魂の純度が
存在から静かに波紋する
静謐さが
残骸を削ぎ落としてゆく
葉月を迎えるまでが
あなたではないものを
根こそぎ手放す稀有な流れ
美は
あなたという存在すべてから
さりげなく溢れてゆく
加えていくものではなく
あなたではないものを
引いて 引いて 引いて
純度高き透き通る素へと還る
ざわめく夏の隙間に
静寂を見つけたら
純度高き勃起から
熱き生命力を解き放て
あなたがどんな時であれ
打ちのめされようとも
本質であり、素でもある
美意識を見失わない限り
この世界のフェイクに気づき
金魚鉢を後にし
あなた自身と出会うだろう
灯台も、指揮者も
あなた自身であるのだから
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Karl Wolf
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