開発する超高層複合ビルは地下鉄の東池袋駅と地下通路で直結する。高さは189メートルで地下3階地上49階建て。1階と3~9階部分が区の新庁舎、11~49階を住宅(約430戸)となる。住宅部分の一部は東京建物などが販売する。完成は2015年3月の予定だ。
新庁舎の屋上部分にあたる10階には約1000平方メートルの庭園「豊島の森」を設け、環境学習の場などに利用する。1階の広場は災害時の活動拠点とする。地下には非常用発電設備を設置し、停電時もエレベーターなど主要な部分に電気を送り続ける。
建設から約50年を迎える現在の区庁舎の移転・建て替えの検討が始まったのは7年前。区は財源難の中、区民に極力負担をかけない整備手法を採用した。
新庁舎の床面積は約2万5000平方メートル。このうち、日出小学校跡地など区が再開発地域で所有していた約5100平方メートルの土地を 権利変換し、再開発ビルの約1万平方メートルの面積を取得。残りの約1万5000平方メートルの取得と引っ越しにかかる約135億円は移転後に現庁舎を民 間に定期借地で貸し出すことでまかなうといい「区民の税金は使わない」(同区)としている。
都内の自治体の庁舎は昭和30年代から40年代に建てられた建物が多い。老朽化が進み、耐震性や防災面からも建て替えの必要性が高まってい る。北区が建て替える方向で、現在基本構想を策定中。葛飾区も候補地選びや整備手法などの検討を進める。豊島区の高野之夫区長は「庁舎(移転)のあり方の 手本になれば」と話す。