エンジンからオイル漏れ、その他部品は持ち込みでハンドル回りの交換修理にご来店頂きました
ちょっと調べるとこちらの車両、後付けのデコンプ部分からのオイル漏れが割と定番のようで...(;´▽`A``
まずは脱脂してオイル漏れの箇所を特定することにします
やはりデコンプのオイルシール辺りからオイルが滲んでいるようです。幸いヘッド、シリンダ、ケースなどの合面からは今のところ滲みは見られません
その他ニュートラルスイッチ、ドレンのガスケットが汎用品で大きめな物が付いていたのでついでに交換することにしました
これでエンジン関係はとりあえず部品待ちです
次なるはハンドル回り。ハンドル、グリップ以外は再使用希望でしたがスロットルが割れているため交換、こちらも部品待ちになりました
翌日になって部品到着。グリップを組み付けてホルダの位置決めをします
ナックルガードが汎用品のせいか物凄く付けづらいものでしたが何とか形になりました。小物の位置も再現できているようです(*^▽^*)
そしてデコンプのシール交換、新品と比べると劣化しているせいかリップ部分が・・・これでは漏れるハズですね...(;´▽`A``
ここで問題発生・・・デコンプが正常に作動していないのは当初から把握していたので次いでぐらいに直るものなら直すつもりではおりましたが固定ボルトにも違和感が...(;^_^A
固定ボルト取り付け部分のネジ山が奥に少しあるだけでほとんどネジ山がありません...(゚Ω゚;)
オイルシールを交換して圧力が高まれば次はココからでしょうね...試しにネジロックを付けて組み付けてみましたが案の定、オイルが滲んできました
このように修理してもその他シール類などの気密性が低ければ低い順にその箇所からオイルは漏れてくるため脱脂確認当初は漏れ、滲みなど目立たなくても新たに修理箇所が追加される場合があります
そしてまた問題発生・・・キャブレタから今度はオーバーフローそして今度はゼネレータカバーよりオイル漏れです。これにはさすがに心が折れた..._| ̄|◯
そしてお客さんより2日後にツーリング予定とのこと...( ゚ ▽ ゚ ;)
これから部品を注文してもツーリングまで間に合わず修理代金もこれ以上高額になるのは避けたかったため応急処置&在庫の燃料フィルタを割り込ませてとりあえず燃料系統は落ち着きました
以前にオイル漏れ&燃料タンクは清掃?!の修理をしたようですがほとんどの箇所が応急処置的な修理で終えているようでした
ここも以前に応急処置的な修理をしているようです。漏れているのであれば液状ガスケットは使用せずにシール類ぐらいは交換してほしいものですね...(;´Д`)ノ
ゼネレーターカバーは画像のとおり割れていました。本来は交換が望ましいのですが前期型は販売終了で後期型とは互換性がないため再使用することにします
割れている面とは異なる箇所で密閉されているのである程度固定されてれば割れが漏れの直接原因にはならないと思われます
そしてネジ山は再度取り外してリコイルすることにしました。本当に便利な修正ツールですね(*^▽^*)
デコンプもシャフトを修正して作動するようになりました。お客さん曰く使うことはなくセル始動だそうです(;^_^A
固定ボルトは専用のボルトが使用されずに加工したボルトが応急処置的に使用されてました
部品入荷は間に合わない&ネジ山の潰れたボルトは使用できないため新たにボルトを加工して取り付けることにしました
正規のボルトは次回オイル交換時に交換することにしました
これでとりあえずは修理完了しました。後日談・・・体調不良でツーリングはキャンセルしたとのことでした(;^_^A
いきなり遠出だと心配だったのでかえって良かったと思いました。まずは近場で車両の状態を確認してから徐々にですね(*^▽^*)