FENDER ストラト フレット すり合わせ その3 | コスモサイクル の修理日記

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本日はフレットすり合わせ修理の第3回目、最終章です(‐^▽^‐)

そして試し弾き動画をまた下に貼っておきますのでお暇があったら聴いてくださーい(*^▽^*)

前回でフレットのすり合わせ作業は終了しておりますので今回は主にネックの組み付けとチューニング作業の工程を掲載します
 

まずはボディに組み付けてネックの反りから調整していきますかねo(^▽^)o


すり合わせ前に弦のテンションがかかっていない状態で真っ直ぐに反りを調整しているので再度調整しないといけない部分です

 

古いチューナーでしょ~ぉ(^▽^;) ベストセラーで人気あったみたいで結構、長く販売していたようですね。さすがにもう販売していないのかな...


全ての弦を張ったらまずはチューニング~おんぷ


ブリッヂをフローティングさせる場合はフロイドローズなどと同様に好みのフローティングに合う厚さの物をブリッヂに挟んでからチューニングすると作業が早いですね(*^▽^*)


チューニングを終えたらネックの反りを確認します
1フレットと最終フレットを押さえて弦と8フレットの隙間を確認しながら反りを判断しましょう
反っている場合はボディからネックを取り外して再度トラスロッドの締め込みを調整します
 

反りが合うまでこの作業を何回もするんです...(^▽^;)


慣れてくれば反りとネックを締める感覚もわかってきて回数も減るんですけどね...上記の画像のようなカポで弦を固定すると大分、作業が楽になると思います。私は工具としてカポを購入しました(*^▽^*)


そしてネックの調整が終わったら次はアームをガンガン使ってもチューニングが狂いにくいような策を幾つか施しながらすすめていこうと思います(`・ω・´)ゞ


そうそう、ところでみなさんはチューニングが狂わない工夫とかどうされてます...??(・ω・)


ネットがなかった頃は本や雑誌ぐらいしか情報がなかったので大変でしたよね(^▽^;)


賛否色々あるかとは思いますけど弦のテンションとトレモロスプリングのテンションが=で接点【ナット】・支点【ブリッヂ】に引っかかり、抵抗が無ければそれぞれ元の位置に戻って狂いにくくなると思うんです

 

そんな訳でまずはナットから・・・弦を張る前にグリースを各弦の部分に塗ってから弦を張ることにします。ここに引っかかりや抵抗が無くなることでずいぶんと安定します

 

お次はブリッヂ・・・ブリッヂを固定している6本のビスも外側2本のみの2点支持にして4本は浮かせている状態にしています。この方がフロイドローズ同様に安定しますね。外側2点支持の裏側はバリを除去して薄くグリースを塗って組み付けてあります(*^▽^*)


ここまでの作業が終わったら好みの弦高、オクターブ調整へと作業をすすめていきます定規


ちなみにこのギターの弦高12F部分で6弦~3弦までが1.2mm、2弦1.3mm、1弦1.5mmで調整してあります

低っ~!?って思ったそこのあなた~!! 一度試してみてはいかがですか~!!鳴り、弾き心地も素晴らしいですよ~!!(´0ノ`*)


ギター本来の鳴りと言うべきか...( ̄▽+ ̄*)


なんて言って実は私も単なる受け売りなんですけどね...(^▽^;)


好みもあると思うので気になった方はお試し下さい


ちなみに試す場合は2つほど問題点があります

1点は弦高が低いのでネック、特にフレットの精度がとても重要になります
精度が低い場合、180Rのビンテージフレットでは1弦ハイフレットをチョーキングした時にまず音詰まりします

今回このギターを作業しているきっかけがこれです...(^▽^;)

もう1つは弦高を下げるのでブリッヂのイモネジがだいたい突き出てきます。ミュート時に邪魔なので私は短めの物に交換してあります

http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/100906/

 

 

弦高、オクターブ調整が終わったら試し弾きをしてアームをガンガン使ってみましょうギター008アンプ


再度チューニングするとだいたい狂ってるもんですね(^▽^;)


このギターも5弦と6弦の音が低くなっていました

何度もペグで調整しているのに同じような狂い方をする場合はペグで張った弦のテンションよりもスプリングのテンションの方が弱いということなんですね

ペグだけで調整していると弦のテンションが強くなるばかりでフローティングの位置がどんどん変わってしまいます


こんな時は裏のスプリングのテンションで調整しましょう


5弦6弦側のスプリングにテンションが強くかかるようにスクリューを締め込みます。要は音が高くなるように調整します


このようにすればチューニング、フローティングの位置を合わせながら弦のテンションとスプリングのテンションが=になるように調整できると思うんですけど...伝わってますかね(^▽^;)


文章で説明するのは非常に難しい...(;´▽`A``


なんか、すり合わせをしている記事よりも長くなってしまいましたね...チューニングは奥が深いです。みなさんがチューニングの時などに工夫しているご意見なんかも聞いてみたいです(^-^)/
 

そしてチューニングも終わってひとまず完成ですパチパチ拍手クラッカー


ハイフレットのチョーキングも音詰まりすることなく良い状態になりましたよーヾ(@°▽°@)ノ