ONE MORE YMO | YMOとかPerfumeとかテクノ系?

YMOとかPerfumeとかテクノ系?

音楽全般、てきとうに



前回、前々回までに、「YMO LIVE AT BUDOKAN 1980」のビデオとCDに
YMO 1983年散開ライブ音源「COMPLETE SERVICE」の「RYDEEN」後の歓声が
最初から最後まで、オーバーダビングされているという話をした。


そして2000年 ライブベストアルバム「ONE MORE YMO」が
高橋幸宏さん選曲・監修で、アルファではなく東芝EMIから発売された。

このアルバムの中に、「YMO LIVE AT BUDOKAN 1980」から1曲、「RYDEEN」が選曲されている。

情報が入ってきた時点で、この「RYDEEN」の音源がどうなるのか、非常に興味があった。
歓声があるのか、ないのか?

結論からいうと、この「RYDEEN」にも、「YMO LIVE AT BUDOKAN 1980」同様、
「COMPLETE SERVICE」の歓声が、オーバーダビングされている音源が使われていた。

たぶん幸宏さんも、選曲する時点で、「YMO LIVE AT BUDOKAN 1980」をチェックされたと思う。
まあそうなれば、不自然な歓声には、気づかれたと思う。
それでも、「ONE MORE YMO」には、そのまま収録されている。
東芝EMI、高橋幸宏さんの力をもってしても、オーバーダビングされた歓声を外すことは
できなかったらしい。
ここまでくると、あの歓声は、嘘じゃなくて、本当にあったものだったのかと、
錯覚に陥りそうだ。

このアルバムを聴いたときは、想定内だったので、もはや怒りはなく、
あきらめの境地だった。




そして、アマゾンの「YMO LIVE AT BUDOKAN 1980」のカスタマーレビューを読んだ。
あの歓声について言及している方が、何人かいらっしゃった。

そしてある方が、あの歓声が入っている理由として、

「どう考えても当日の完全な音源を世に出したくない者による可笑しな小細工としか思えない」

と推測して書かれていた。

なるほどなと。

そうならば、

ハウリング混じりの汚い歓声を、最初から最後まで、めちゃくちゃなタイミングで、
大きめに入れる

という意味の分からない作業にも、すこし納得がいく。



1980年の武道館ライブ。
見たかったんだろ。
ききたかったんだろ。
きかせてやるよ。
でも、フジテレビが貸してくれた、キレイな音源は、お前らには、きかせねー。
それをきけるのは、俺たちだけだ。
お前らには、ノイズ混じりの音源で十分だろ。
まあ、本当にノイズを混ぜるわけには、さすがにできないので、
かわりに、ちょうどいいかんじにハウリング混じりのノイズが混じっている歓声を、足しといてやるよ。
こんなのでも、とてもうれしいだろ。
泣いて喜べ。
そして感謝しろ。
イモファン
ははははは!

て、ことか。


ため息しか出ない。