「デジタルイクスプロージョン83」
とあるレコ屋でバーゲンコーナーをあさっていたら、上のレコードを見つけた。
ん？なんかひっかかる・・・。
企画物レコードは普通とはちょっと毛色が違うので、気になって手に取ってしまう。
帯には「オーディオファンの為に企画した驚異のデジタルサウンドの世界！」などの言葉が。
値段を確認する。
500円だった。
裏を見てみる。
太鼓や、三尺五寸玉！の花火や、大砲！やら、ジェット機などの音が、収録されているようだ。
なるほどなと。
そしてB面の曲名を見た瞬間、驚く。
何いいいいいいいいいいいいいい！
B面に「ほうろう」があるじゃないかあああああああああああああああああ！
「ほうろう」とは細野晴臣さんが作曲して、小坂忠さんに提供された曲。
細野ファンはもちろん、はっぴいえんど系やティンパンアレー系のファンにもおなじみの名曲。
こ、これは・・・どうする・・・買うか・・・。
いや・・・でも500円だ・・・微妙に高い。
1曲のために買うのか？
と迷う。
演奏メンバーを見る。
パーカッションが浜口茂外也さんはじめ、凄腕のミュージシャンたちばかり。
すごいメンバーだ・・・。
どうしよう・・・買うか・・・。
まだ迷う。
そして次の瞬間、ふとある写真に気づく。
何いいいいいいいいいいいいいいい！
ドラムがシモンズじゃないかあああああああああああああああああああ！
シモンズドラムとは、80年代のエレドラ。
YMOの散開ライブで使用されたため、YMOファンにはあまりにもあまりにも有名。
なのでYMOファンはシモンズドラムを見ただけで興奮してしまう。（嘘）
オーディオマニア向け音質重視録音かつ、細野さん作曲の「ほうろう」かつ、
凄腕ミュージシャンかつ、シモンズドラムときたらこれは買うしかない！
値段は500円だ。
安い！
というわけで買った。
家に帰ってきてさっそくB面の「ほうろう」を聴くために、レコードに針を落とした。
演奏が始まる。
かなりゆっくりしたテンポ。
ディープといかドープというか。
ドラムもシモンズなので、あのYMOの散開ライブとよく似た音だが、より重い感じで鳴り響く。
確かに、音は良さげなのだが・・・。
高域がなんか・・・。
微妙に違和感を感じる。
演奏が重い。
ダブみたいだ。
う～ん、ちょっと思ったよりはあれだったな・・・。
その後、もしかしたら激レアレコードかも？ということで
「デジタルイクスプロージョン83」で、ググってみた。
それで先頭に出てきたレコ屋のサイトを、クリックしてみた。
そしたらだ・・・このレコードの情報として「A面33回転/B面45回転」と書いてある。
何いいいいいいいいいいいいいいい！
B面は45回転だとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！
レコードを確認した。
あぁ～ちゃんと45回転と書いてある。（笑）
さっきは33回転で聴いていた。
なるほど道理で演奏が重かったわけだ・・・。
というわけで、今度は45回転で聴いてみた。
さっきとは打って変わって、スピード感あるすばらしい演奏。
シモンズドラムも軽快に鳴り響く。
音もすばらしい。
高域もはじけている。
なるほど～こうだったのか！（笑）