前回の続きです。

 

 

今回は

 

原因2

<鼻中隔軟骨採取時の軟骨の破損>

 

鼻中隔軟骨を採取する場合は「骨格の部分を残して採取」つまりL字方に残して中心部を採取します。

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L字の部分(L -strutと呼びます)の強度を保つため、

12~15mm程度は残すようにするのが通常です(医師によって見解は異なります)

 

 

L-strutの上方

つまりここ↓

ここは後方の篩骨垂直板と付着しています(部分的に上方の鼻骨とも癒着しています)。

軟骨採取の際にこの付着部位を破損すると、鼻中隔軟骨は宙ぶらりんとなり・・・圧に負けて鼻中隔軟骨が後方下方に下がります↓

つまり鼻が低くなります。

また、非常に稀ですが骨折などの外傷で元々鼻中隔軟骨と篩骨垂直板が外れているケースもあります。

この場合も鼻が低くなります。

 

 

L-sturtの前方

つまりここ↓

ここは鋤骨(じょこつ)に付着しています。

上方と同じくこの付着部が損傷すると・・・

鼻中隔軟骨は後方に落ちます。また曲がります。

 

前方から見ると鼻中隔軟骨と鋤骨の関係はこうです↓

イラスト↓

 

付着部を損傷すると・・・鼻中隔軟骨が鋤骨から脱臼します↓

 

すると鼻中隔軟骨は曲がります。つまり鼻が曲がります。

そして元々脱臼している人も意外と多いです。

 

どちらの現象も慎重に手術を行なって予防します。

そして・・・万が一、手術中に行なってしまった時の対策として小道具を用意して手術に臨んでいます。

 

 

 

 

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