ご質問がありましたのでBlogで回答いたします。
鼻手術後に「鼻が曲がる」「鼻が低くなる(元より)」リスクというものは少なからずあります。
鼻手術と言っても複数の手術がございます。
①隆鼻術・・・プロテーゼ・ゴアテックス・肋軟骨など
②鼻先縮小・形成
③鼻中隔延長
④鼻中隔弯曲矯正
⑤骨切り(斜鼻、鷲鼻、幅寄せ)
⑥鼻翼縮小・挙上
⑦鼻孔縁下降・挙上
今回お話しするのは「手術中のテクニカルエラー」を除きます。
何のことかというと、どんな手術でも術者のエラーにより曲がったり低くなる可能性は0ではありません。そこの話をすると収集がつかなくなるので割愛します。
手術後に問題なく完成したはずなのに「時間が経ってから鼻が曲がったり・低くなる」状況のお話しです。
今回、該当するのは②〜⑤でしょう。
ただし、鼻手術は一つの手術で完結することは珍しく、通常複数の手術を組み合わせて行います。
よって、鼻手術を受ける多くの方が抱えるリスクとなります。
原因1
<元々鼻中隔軟骨が曲がっている>
これは上記でも説明した通り②〜⑤、下手をすれば①もある意味該当します。
この原因で鼻が低くなるのは主に鼻先です。そして鼻先が曲がります。
何でもそうですが、フレーム(板)は真っ直ぐの時が1番、強度が高く剛性があります。
少しでも曲がり始めると、一気に剛性が下がり簡単に曲がるようになります。
鼻中隔軟骨が曲がり始めると、当然鼻先が曲がり、そして鼻先が低くなります。
つまり、鼻手術の際に「鼻中隔軟骨の曲がり、鼻中隔弯曲」があると鼻先が曲がる・低くなるリスクが大きくなります。
詳しくは動画をご覧ください↓
一般的な「剛性」のお話し↓
難しいのは、軟骨はCT検査で写らないことです。
CT検査で曲がりがなさそうでも、実際に鼻中隔軟骨がわずかに曲がっている(健康上に問題ない程度に)ことが十分にございます。
CT検査せずに鼻手術をするのは、そもそも問題だと思います。ただし、簡易な手術であれば良いですが・・・
極端な話、軟骨にクラック(亀裂)が入っていて軟骨が裂けそうな状態でもCTでわからないこともございます。
この状態で「鼻中隔延長」や「鼻尖縮小・形成」を行なったら・・・
変形しそうじゃないですか汗
解決策は「鼻中隔弯曲矯正」です。
フレームが曲がっているのが問題なので、フレームを矯正して真っ直ぐにしようということです。
鼻中隔弯曲矯正についてはまた今後Blogにします
原因2
・・・については話が長くなってしまったので明日以降にします。
原因2、3については各論的な話で「鼻中隔軟骨採取」「肋軟骨採取」に特有の原因です。
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