たまにネットの相談とかで
「更年期に入って、認知機能が落ちた、
閉経と関係ありますか?」
みたいなのありますよね。
って言うか、私も
先日記事にしましたけど^^;
そうしたら、内科のお医者さんとかが
「ネットの情報なんか信用しないように
しましょう。
閉経したら認知症まっしぐらなら、
女性は全員認知症になっちゃいます」
とか、
人をバカにしたような答えを
されていたりします💦
婦人科医でも、更年期に興味ない先生は
いっぱいいるでしょうけど。・・・
別に間違ってはいないですよ。
(出来るかどうかは別として)
ストレスを溜めずに
週150分の中強度の運動と
睡眠8時間で
無敵になれましょうとも。
1日五分も運動せずに、
好きなだけ夜更かししていたら
不健康まっしぐらですからね。
でもそれだけで納得できませんよね?
そもそも
「認知機能の低下=認知症」
ではないからです。
更年期の認知機能の低下とは、
人や物の名前が出てこないとか
理解力が落ちる
などです。
仕事をクビになる程ではありません。
でも
若い人と肩を並べて試験勉強をしたり
若い頃できた事が辛くなってきます。
ちょっと自分の認知機能に不安を
覚えだす・・・状態です。
毎日同じ仕事を繰り返している、
家事などですと
強く自覚する瞬間が
もう少し後になるかもです。
● 軽度認知障害について
〈軽度認知障害(MCI)の定義〉
- ・年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する。
- ・本人または家族による物忘れの訴えがある。
- ・全般的な認知機能は正常範囲である。
- ・日常生活動作は自立している。
- ・認知症ではない。
cite:https://www.midtown-meieki.jp/colum/1682/
次の段階に
軽度認知障害があります。
上の図のように、軽度認知障害は
「非認知症」です。
しかも矢印が双方向ですから
健常者に戻る事もできます。
※認知症を発症すると、
初期 → 中期 → 重度
と進行するのと全く違うわけです。
軽度認知障害(非認知症)は
もう80代位の親と同居して
いたら、よーくわかると思いますが
例えば、役所の書類を書く時に
「はい、ここに口座番号を書いて!
右詰めだから、一番最初は空欄(もしくは0)で」
など
手助けが必要になってきます。
彼らは
自分の住所を忘れたわけでも、
名前が書けないわけでもない。
迷子にもなりません。
若干危なっかしいですが、一人暮らしが
できないほどでもありません。
根気強く説明すればLINEくらいはできますが
しばらく触らないと、また忘れます
次に
認知症へと進んでしまうと…。
豆腐を買いに行っても、
何度も味噌を買って帰ってきたりします。
では「メモれ」と言っても
「メモに書いた事も
メモを持って行った事も忘れている」
ので
また味噌を買って帰ってきます。
こうなると、認知症です。
(認知症にも段階があります。
1分前の事も覚えられないなど)
さて、話を戻しますと、
「更年期の認知機能低下」
を
ネット上で相談できるような人は
「軽度認知障害」ではありません。
(認知症である筈がない)
「相談できる力」って実はすごいのです
軽度認知障害なら
ネットを使って相談窓口を検索して、
悩みを文章に組み立てて
状況を説明するのはかなり難しい筈です。
でも
「閉経と認知機能の低下は関係が
ありますか?」
って知りたいわけですよ。
「ないです」 ブー
何でも気のせいで済ませないで欲しい。
ネットの情報がー
とかバカにする医師も多いですけど、
たしかに玉石混交ですけど
でも書籍や厚労省のPDFなどをチェック
している人も多いのに…。
エストロゲンには脳の血流をふやしたり、脳を活性化したりするアセチルコリンという神経伝達物質の合成を促す作用があります。そのため、エストロゲンが減少するこの時期は、多くの人が物忘れや記憶力の低下を感じます。
いちばん親切な更年期の教科書【完全閉経マニュアル】.kindle P55
何て言うか、
やっぱり記憶力というか、
脳の反射神経と言うか
「薬の名前が出そうで出ない」
とかね。
あるあるですよね。
まぁ内科の先生とかが仰る
「運動」「睡眠」「ストレス」とかは
本当にその通りなんですけど、
「閉経とは関係あったら
女性は皆認知症になっちゃいますよ」
とかは、ちょっと回答が杜撰すぎでは?
そもそもこれだけ高齢化していても
「非認知症」の段階=軽度認知障害までの人
が、すごく多いわけで。
そして、そういう心無い言葉が
ものすごく辛く感じるのが更年期
とも言えますね。
ただ、親を見ていて
認知症以前に
「軽度認知障害」
の段階にも危機感を覚えます。
これは長生きすると
ほぼ誰もが通る道なのですけどね。
その為にも物事はフクザツにせず
今から単純化しておくのがいいかな
と思います。
認知機能に不安を覚え出したと言っても
私たちは、
まだちゃんと自分で判断できるし
老年期に備える時期が来たよ
と、
体が教えてくれているようにも思います。
高尾美穂先生の本、良かったらご一読を
読んで損はない筈。
自分の症状がどれに該当するのか
どういう理由でそうなっているのか
解決策はあるのか
網羅されています。
③に続く。
お読みいただきありがとうございました。