ティル・ナ・ノーグ Tir na n-Og -34ページ目
「あんたさぁ、ホントは学校なんか行かないで就職してもらいたい」

今朝親からそんな言葉が出てきました。うちの家庭事情は複雑。両親共働き、4兄弟のうち3人(私含む)は完全ニート。私が病気になったのがそもそもの発端なんですが、残りの2人は全く働く気がないので、一番行動力のある私(一応)に働いて稼いでもらわないと困るらしい。

「発端」というのは、私が家で療養してることを良い事に、「なんであいつ(私)は家にいるのにうちが働かなきゃならんのだ。不平等だ!」と駄々をこねてるのが原因。いや…私だって働きたいのは山々ですけど、理由があるわけで。。。


だったら他の2人に働かせるのが正道だろ?と反論しましたが、「あの2人は当てにしてないからいい!要はお前だよお前!えぇ?」って突き返された。当てにしてないというか、せめて斡旋くらいしてあげるのが親じゃないの?不平等にさせてるのは私のせいってことかい。

「大体学校行ったら働かないでしょ?忙しいことを理由にさ。だったら学校なんて行かせなきゃよかったよ」
まさかの爆弾発言。はぁ、返答する気も失せた。私は絶対進学しますけどね。だったら特待生目指して頑張ってやろうじゃないの。聞けば特待生になれば授業料半額免除になるらしいです。つまり40万位は返ってくるということ…ただし司法書士顔負けの高倍率(約100倍)という狭き門。

やってみなきゃ分からん!絶対見返してやる!
またやってきた。何か嬉しいことがあると、そこから大切なものが失われていく感じ。今まで何度も味わったけどね。。。どうして嬉しいのに、嬉しいはずなのに、涙が止まらないんだろ…。嬉し涙じゃなくて、すごく悲しくて怖くて黒い涙。


「今回は得たものがあったんだよ?失せ物なんてあるはずがないじゃない」

違う…、得られたのは成長だったよ、でも、やっぱり失ったものがある

「それは君にとって、泣くほど大切なものなんだね」

そう。私が変わると、何かが去っていく。『去っていく』…じゃないな。私が前に一歩進んじゃったから、置いてきちゃったんだと思う

「もう取り戻すことはできないのかい」

取り戻すってことは、多分一歩後退することになる。なんて言ったらいいんだろ…

「それじゃあ見えない何か、ってことでいいんだね」

それもちょっと意味合いが違う気がする。なんかね、『助けて』って言ってる

「人の声か…誰だか分かる?声の特徴とかで認識できないかな」

霊的なものじゃないことは予め断っておく。その声は私の“後ろ”から聞こえてくるんだ。不思議なことに、その人がどんな姿形をしてるか分かる。そして、決して振り向いてはいけない事も

「…じゃあその人に手を差し伸べてあげる事はできない?それは君が一番してあげたい事なんじゃないかと思ったけど」

悔しいけど、それはできない。別れなきゃいけないんだよ、その人とは

「手を差し伸べられないことに葛藤し、どうしても決別しなければならない事実に、君は苦しんでいるんだね」

そう。科学が飛躍的進化していたら可能かもしれないけどね。でも過去を救う事は無理なんだよ

「その相手の正体が、一歩進む前の自分ってわけだ」

…そう。過去の自分のことは私が良く知っている。どんな境遇に在って、どんな面持ちで快復を待ち望んでいるのかも

「もし過去に戻れたら、病気になる前に忠告したい?それとも病気になった自分を救いたい?」

病気になった自分を救うに決まってる。私はパーフェクトな人間になりたいとは思わないよ。たくさんの弊害を受けて、ぼろぼろになった鎧を打ち直してあげるのがロールだから

「じゃあどうしようか。別れが辛かったら、君は泣きながらその場で立ち尽くす?失ったもの(過去の自分の苦しみ)を取りに帰る?それとも…」

どうして苦しさ・辛さを失せ物なんて考えるようになったかは分からない。そしてそれを失ったことが怖い。今更それらに愛着が湧くなんておかしな話だよ。取りに帰るだなんて真っ平御免だ

「君は涙するときどんな場面が多い?思い出してご覧。…成長しているからだと思うよ。だから悲しいんじゃなくて、乗り越えられたことが自分にとって信じ難い出来事で、拒絶反応を起こしているだけさ」

そんな安易な考えで割り切っていいんだろうか…

「嫌だと思うけど、もうすこし掘り下げて考えてみようか」

私はいつも自問自答して答えを導くんだったな。分かった、もう少しだけ手伝ってくれ──
今週末は退院後初の、一般病院での診察があります。けど主治医は変わりません。

睡眠薬が1錠()だけ減って、それに慣れるまでかなりの時間を要しました。「慣れ」というのはあまり言葉で説明できないけれど、元の生活状態に戻りつつあること。私は去年の5月から2錠飲んでいるので、若干の依存が残っていたのかな?

けど何とか、1錠減らして一ヶ月生活できました
耐えたのではなく、減らしても生活に支障が出ない程度まで快復できたこと。これは先生に良い報告が出来そうです。苦難もあったしこれからも続くだろうけど、この微々たる前進を貴重なものにしていきます。


サイレース(=フルニトラゼパム) 1mg×2錠⇒1mg×1錠。成人は一日最高2mg、高齢者は1mgまでと決まっています。2mgが1mgに減ることがどれだけ大変なことか、そしてその1mgがどれだけ強力な薬効を持っているか、薬の知識は知っていて損はないですね。。。