試験が近いので。 | ティル・ナ・ノーグ Tir na n-Og
7月に入って、そろそろ前期末のテスト対策をしないとなのですが、最近学校を休みがちなので中間テストを欠席したりと、成績に直接響くことをやらかしてます。

ただ身体の不調だけは最優先しないと、ついていける授業も頭に入らないですね。。。
とりあえず学内では顔の利く(もちろん悪い意味で)私が、周りの人から知り得た科目のテスト内容(過去問)などの情報を載せておきますので、社会福祉士や精神保健福祉士を目指す方は是非参考にしてみてください!ホント、こういう時しか長所を活かせないなんて先が思いやられますわ
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ハート

「人体の構造と機能及び疾病」

1.成人の脈拍数は70~80回/分であるが、個人差がある。
 100回/分以上では頻脈、50回/分以下では除脈と診断される。

2.ストレスに対して先ず反応するのは自律神経と言われている。これには交感神経と、副交感神経があり、それぞれ協調している。
× 交感神経と副交感神経は相反する作用で、生体内のホルモンなどを制御する。

3.インスリンは膵臓にあるランゲルハンス島(膵島)のβ細胞から分泌されるペプチドホルモンの一種で血糖値(ブドウ糖)の恒常性維持にとって最も大事なホルモンである。
 α細胞からは血糖を上昇させるグルカゴン、β細胞は下降させるインスリンを分泌する。

4.血糖値の上昇が原因で網膜の血管がもろくなり出血や剥離する。これを糖尿病性網膜症という。
 糖尿病性網膜症は、成人期に発症する視覚障害の主要な原因(中途失明)の一つ。

5.コレステロールは腎臓で作られる。
× コレステロールは食物からも摂取されるが、それよりもはるかに多い量が肝臓と小腸で合成される。

6.BMIを求める計算式は 体重(kg)÷身長(m) である。
× 体格指数(BMI)=体重(kg)÷(身長(m))2であり、この数値が22であれば病気になる確率が最も低い。

7.脳幹部の延髄には嚥下中枢があり、球麻痺は嚥下障害を引き起こす。
 脳卒中の嚥下障害では、脳の中で嚥下をつかさどっている部分が阻害されるため、嚥下運動がうまくできなくなる。球麻痺の“球”とは、延髄のことを指す。

8.脳卒中の発症、再発防止にあたって肺気腫に留意することが重要である。
× 脳卒中の発症・再発予防では食生活などを改善し、動脈硬化の進行を防ぐことが必要である。このため、脳卒中と肺気腫とは関係がない。ちなみに肺気腫とは呼吸細気管支と肺胞が拡張し、破壊される疾患。

9.正常圧水頭症が原因の認知症は脳外科的手術で改善することがある。
 脳室‐腹腔シャント手術などにより、改善を認めることがある。

10.高血圧による腎臓の細小動脈硬化症が腎機能を低下させる。
 高血圧による腎臓の小動脈の動脈硬化が直接原因となり、腎機能障害の合併症を引き起こす。

11.高齢になるに従い、鉄分が少なくなるのでヘモグロビンは低下してくる。
 鉄分が不足するとヘモグロビンが十分に作られなくなり、供給される酸素の量が不足してしまう。

12.骨粗しょう症は女性に固有の疾患で、骨強度の低下を伴い骨折しやすい。
× 骨量は、男女ともに30歳代後半をピークに、生理現象として自然に減ってくる。骨粗しょう症は男性が50歳代から多くみられるのに対し、女性は40歳代から発生し、閉経を境に増加する。

13.寝たきり老人の主な原因に大腿骨頚部骨折、脊髄の圧迫骨折が併せてある。
 骨粗しょう症に起因して寝たきりとなる主な原因に、大腿骨頚部骨折と脊髄(とくに胸・腰椎)の圧迫骨折がある。

14.心筋梗塞は冠状動脈硬化症が原因である。
× 心筋梗塞は、心筋に対する酸素供給不足が原因である。

15.心筋梗塞の治療にはニトログリセリンの内服が有効である。
× 急性期の治療としては、安静にして酸素吸入を行う、鎮痛および体の酸素消費低下目的のモルヒネの投与などがある。

16.A型肝炎は予後の良い肝炎である。
 A型肝炎の多くは、約2か月で治癒する。

17.B型肝炎やC型肝炎は感染する可能性があり、予後の悪い場合もある。
 B型・C型肝炎は血液媒介型感染で、輸血などによる感染が多い。ともに慢性化しやすく、とくにC型は感染後10~30年を経て肝硬変や肝がんへ移行する。

18.梅毒スピロヘータや疥癬のような感染症は認知症の原因となる。
× 梅毒スピロヘータは原因の一つであり「進行麻痺」と呼ばれる器質性精神疾患になるが、疥癬(ヒゼンダニの寄生によって起こる伝染性の皮膚病)はその原因とならない。

19.BCGは、結核免疫の有無を調べる検査である。
× 牛型結核菌を弱毒化したもので、ツベルクリン反応の結果が陰性の者に対し、免疫を得させるために接種する。

20.ツベルクリンとは結核菌培養液から抽出した精製タンパクの注射液で結核菌感染の有無の検査に用いられる。
 そのまま。問題19に関連。

21.大脳基底核の梗塞患者では嚥下反射、咳反射が阻害される。
 基底核の脳梗塞患者では、気道に異物が入るのを排除できず、誤嚥(液体や固体が気道に誤って入ってしまう)を起こすことがある。

22.大脳基底核の梗塞患者では誤嚥性肺炎を起こす危険性が低い。
× 問題21に関連。誤嚥性肺炎を起こす危険性が高い。

23.統合失調症の顕著な陽性反応に「思考制止」がある。
× 統合失調症は、その症状を陽性症状と陰性症状に分けることができる。陽性症状のなかに思考過程の障害としての連合弛緩(会話の内容にまとまりがなく弛緩している)、滅裂思考(話の脈絡がなくなる)が存在する。「思考制止」(思考や会話の停滞)は気分障害(うつ病)にみられる。

24.抗精神病薬は現在、統合失調症の陽性反応に対しては有効といわれている。
 陽性症状(幻覚・妄想・幻聴など)に対しては有効であるといわれる。

25.抗精神病薬は現在、統合失調症の陰性反応に対しても有効といわれている。
× 陰性反応(感情鈍麻・思考の平板化・意欲減衰など)に対してはまだ有効とはいえない。このため、デイケアで行われるグループワークや作業療法は、患者の感情に直接アプローチすることにより、自発性や協調性、豊かな感情を呼び起こす有効な手段といえる。

26.摂食障害、神経性無食欲症の発症率に性差はみられない。
× 摂食行動の異常で、それによって引き起こされる障害を摂食障害と呼ぶ。摂食障害には神経性無食欲症と神経性大食症がある。思春期の女性に多くみられ、とくに神経性無食欲症は、肥満体への恐怖心に基づいている。

27.パニック障害とは誇大妄想、幻聴を伴い錯乱状態に陥る疾患である。
× パニック障害は、激しい不安感や恐怖感とともに、動機・めまい・呼吸困難・発汗・吐き気などの身体症状が現れる。

28.躁病の症状として、過眠や引きこもりになることがある。
× 躁病の主症状として多弁、多動、行為心迫(絶えず動き回り、落ち着かない)がある。また、観念奔逸や誇大妄想、早期覚醒などの身体症状も現れる。

29.うつ病には身体症状がみられない。
× うつ病は、精神的な症状および身体症状がみられる。身体的な症状は、睡眠障害や食欲不振、全身の倦怠感、疲労感、吐き気や腹痛などが挙げられる。

30.大うつ病は死についての反復思考が認められる。
 大うつ病は情動障害、もしくは気分障害を来し、時に死についての反復思考が認められる。

31.アルコール依存症では、自らの強迫的欲求による異常な飲酒行動がみられる。
 機会飲酒や習慣飲酒の場合、適量の飲酒で「飲む」という欲求を自らコントロールできるので依存症とは呼ばない。しかし、たとえ1回の飲酒量が少なくても、その欲求をコントロールできず、常に強迫欲求に駆られている場合は依存症である。

32.ピック病は初老期認知症の一つである。
 ピック病はアルツハイマー病によく似た珍しい病気で、女性に多くみられる。

33.アルツハイマー病では、人格変化が生じない。
× アルツハイマー病の前駆症状として、知能低下に先立つ数年前より、軽度の人格変化(頑固、自己中心的など)、不安・抑うつ、睡眠障害、不穏、幻視妄想を認める。

34.パーキンソン病患者には、安静時に振戦せん妄がみられる。
× パーキンソン病の患者において、その特徴として安静時に振戦がみられる。ちなみに「振戦せん妄」とは、主にアルコール依存症の患者の離脱症状時に、認知の障害を伴う意識低下が現れ、手指の震え・幻覚・錯覚・興奮・不眠などを伴う病状のことをいう。

35.変形性関節症は自己免疫による関節滑膜の炎症であり、女性より男性の方が発症率が高い。
× 変形性関節症は、軟骨の劣化や摩耗により軟骨が変性、消失する病気で、自己免疫疾患ではない。また男性より女性に多くみられる。

36.運動失調とは、筋力低下によって随意運動がうまくできないことである。
× 運動失調とは、個々の筋肉の運動は正常であるが、小脳などの異常により関係する神経の協調がうまく作用せず、目的としている運動を円滑に遂行できなくなる状態をいう。その結果、姿勢や歩行、言語などに障害が起こる。