
私が見たいのは虚空(こくう)の方の“空”。虚空は「むなしい空」という解意ではなく、「無限大に広がる空」と捉えて欲しい。単に漢字の順序が逆だけなのに、まるで意味が違う。不思議ですね

冬の空。昼間の青々とした空を見上げるのもロマンがありますが、星空を眺めるのもなかなか良い。冬は寒く乾燥しているため、街明かりが大気中に反射しにくくなり、加えて星の明かりもほとんど揺らぐことがない。これが新月ともなれば、天の川
だって簡単にみられる。春の空。三寒四温を繰り返し、だんだんと暖かくなる季節。四季の中で一番と言っていいほど、様々な雲
をみることができます。その形はどんなもの?例えば魚
の形をしたもの、犬
の形をしたもの、はたまたクジラのような巨大雲もみられるかもしれません。夏の空。湿度が高いので、昼間は冬のように青々とした空を眺めることはあまりない。雲の現れは天気変化の予兆。どす黒い雲
が広がったかと思えば、白い稲妻がほとばしって。今更ながら人は自然
に勝てない。自然を人工的に操ることができたら、アインシュタインも椅子からひっくり返るだろう。秋の空。紅葉
と青空の共演は素晴らしい。この頃になると大分空気が澄み渡って、うろこ雲などがくっきりみえるようになる。空がどこまでも高く高く見える。けれどあの一番星との距離は変わらない。トリックアートのような演出を醸し出すのがこの季節の真骨頂です。どんな季節をみても、空には変化があって楽しい
雲があれば風に乗って動くから、まるで命があるみたい。この空間にも、せめて大きな天窓があればいいのになぁと、ため息交じりで語ってみる。体調…早く良くならないかな。。。