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こりーさんのブログ

長男と共に37歳でサッカーを始めた父が、サッカー、子育て、ユーチューブや他競技から学んだこと、感じたことをなどをブログに綴っています。
「気づき」や「感じたこと」を伝えていきたいと思っております。

ハーフコートのゲームで、無気力なジョギングプレスでボールを追いかけていた灼銅くん。

妻に「タラタラやってんな!全部出し切ってこい!」と怒られフルコートでのゲームに向かって行った。

 

 

チームのメンバーはハーフコートの4チームが、2チームずつで合流しU13の中学生で人数調整。

先ほどと同じメンバーに選手を追加する形で11人のチームになった。

仲間たちと話し合った後でポジションが決まり、灼銅くんはセンターバックになった。

 

さっきまでセンターフォワードだったのに、今度は一転してセンターバック。慣れているサイドバックではなく、CBとして試合に出ていた。

 

相手のFWは練習会参加者ともう1名はU-13の中学生だった。

年上の大きい子とのマッチアップ、嫌な予感がする…

すぐ後ろのGKは知り合いで一個上のAだ。それだけが安心材料で基本的には不安しかない。

 

しかし私の予感は外れて、灼銅くんはママに言われたとおりに100%出し切っていた。

 

ポストプレーをする相手の背中にバチンとぶつかりMFと挟んでボールを奪取。

届く球は相手を追い越しインターセプト。

U-13の選手がドリブル突破で抜けてきても、全力ダッシュで追いつき体を寄せる。

裏に抜けたボールも全力ダッシュ。

GKのAとの連携もスムーズ。

 

フルコートのゲームでは勝負所でしっかりと全力を出し切り、相手を確実に止めていた。

 

ついこの前まではディレイ(遅らせる)のディフェンスしかできず、相手にボールが入っても前を向くまで待ち(←親切にも相手が前を向くまで待っているのです… )、そのあとで1対1での対応しかできなかったのだが(1対1はまぁまぁ強い)、自主練期間に千の顔を持つ英雄さんの紹介していたカンナバロの動画を見せたことで、灼銅くんはいつの間にかインターセプトが得意になっていた。

 

カンナバーロとハーランド。 | 徒然に。

 

 

 

灼銅くんは小さめでやや筋肉質なので、親である自身の遺伝もあり灼銅くんはショートスプリントに長けているはずだと思っていたのだが、ようやくそれが形になった。

 

ディレイ一辺倒のずるずる下がる消極的な守りを捨てて、インターセプトを狙うように灼銅くんは、結果的にラインを高く守ることができていた。

センターバックとGKの間にはスペースが生まれ、裏に抜けそうなボールも灼銅くんの全力ダッシュとGKのA君の飛び出しで声を掛け合いながら上手く守れていた。

 

 

DFが安定すると攻撃の機会も増えるのか、灼銅くんのチームは両サイドがかなり深いところまで攻めている場面が多かった。

右MFは技術もありアジリティーにも優れている子で、後ろからのパスを受けドリブルで縦への突破を仕掛けていた。

 

左サイドの子はあまり上手い子ではなかった。

足もやや速い程度の印象であったが、ボールと反対のサイドにいる際のポジショニングが良いのか、彼にボールが入るとスピードに乗ってボールが前に進む。

 

彼自身も自分が「上手い選手」ではないことを知っていて、ドリブルでの切り返しなどはあまり使わず、持ちきれないと判断した時は早めに仲間にボールを渡す。

 

中央や後ろと2~3名で連携しながら上手く前にボールを進めて、左サイドや中央でのシュートまでつなげていた。

 

また、ドリブルでボールを前に進めることもあれば、裏に走って中央や逆サイドからのパスを受けてGKと1対1になることもあった。

 

彼は嫌がることなくにこやかな表情で良く走っていた。

今日の自分がいつも以上にチームでうまく機能し、能力を発揮できていることを楽しんでいる様子で、とてもニコニコしながらプレーしているのが印象的だった。

 

一方でハーフコートのゲームでは完全にチームの中心であったピングのジャージを着た子は中央のMFとして出ていたが、あまり機能しなくなっていた。

 

上手いのだが、切り返してボールをキープするためか、はさまれてボールを失ったり、パスを出すタイミングが少しだけ遅く、出した先では前が詰まってしまっていた。(もうちょっと早く出せば前にボールを進められそうだったのだが…)

 

中央というポジションのためなのか、少し持ちすぎで、球離れがいまいち。

自信を失ってしまったのか、元々パスは苦手なのか、パスをカットされることも多くなった。

 

 

その後の試合展開は、相手の攻撃から灼銅くんが奪ったボールを何の執着心もなく周りのSBやボランチに預け、その球がサイドに展開。右サイドはうまい少年が縦に突破し本人やFWの選手がシュートをしたり、右サイドが詰まるとサイドチェンジから左サイドが縦に早い動きを見せていた。

 

また、インターセプトの際には灼銅くんではないセンターバックやボランチから左サイドのスペースにスルーパスが出る機会も多く、GKのパントキックの際も左サイドのそれほど上手くない子の走りが効果的に生きていた。

 

灼銅くんの前に出るDFと、左サイドの子がスペースに走る動き、2人とも技術的に上手い選手ではないが、その二人のプレーが、自チーム・相手チームののラインを奥に押し込み、有利な展開でゲームを進めることができたという印象があった。

 

このゲームで覚醒しカンナバロになりきった灼銅くんは、自身の強みであるショートスプリントを活かして躊躇なく前に出るDFを続けていた。

しかし、本物のカンナバロではないので誰も触らなかった相手GKのパントキックにスピードに任せて前進。バウンドが合わずに行き過ぎて相手にずっぽし中央を抜かれたが、全力で戻ってそれも止めるなど、今までの無責任スタイルはどこへやらで、縦横無尽にボールを追いかけていた。

※(本物のカンナバロも、攻撃的なDFで時々ずっぽし抜かれているし、育成年代では成功と失敗の判断を身に着ける上でも、ぎりぎりのラインでも攻めていく姿勢は良いと自身は思っている)

 

そうして試合終了のホイッスルが鳴りスコアは3-1で灼銅くんのチームが勝った。

失点の1は、右サイドが戻りきらず数的不利な状態での失点だったので、灼銅くん自体はかなり良い出来で私の採点では4.5。

GKのA君は4.7くらい。

 

 

そして、今回の練習会を見ていて思うことは、「サッカーが上手い」ということは、一体何なのかということだ。

 

ハーフコートで王様のような存在であったテクニックを持つ選手が急に機能しなくなったり(彼はハーフコートのゲームで前線にもそこそこパスも出していたが、ボールをすぐ離さずキープする時間があった)、テクニックでは劣るものの走る意識が高い選手や自分のプレーの得意・不得意が整理されている選手が試合では機能したりと、サッカーが上手くなるためには何が必要なのか、またわからなくなったような気がした。

 

もちろん上手くて、早くて、強くて、頭もよければサッカーが上手いというのは間違いないだろう。

 

しかし、コートの大きさや地面の質、チームメイト、年代やレベルなどによりサッカーで有効な能力には違いがあり、今活躍している選手が本当に「良い選手」であるかはもっと包括的に見なければ判断できないと感じた。

(もっというとディエゴ・フォルランなどの様に、能力のある選手でも移籍で失敗するように、専門家ですらその選手がチームにとって良い選手なのかは、やってみないとわからないのがサッカーというスポーツなのかとも思う)

 

そんな思いも抱えながらではあったが、前回のジョギング・ガールズFCと今回のゆったり遊園地FCの練習会でのプレーを見て、灼銅くんが中学年代になっても真剣でありながらも楽しみながらプレーできそうな兆しが見えて、親としては安心することができた。

 

 

練習会の最後にコーチからは「うちはこんな感じのチームですが、良かったら候補の一つに入れておいてください。こちらからいろいろ話すのは得意じゃないので、何か質問でもあればそれについて話します」とのお話。

 

やはり我々日本人なので、みんな遠慮して質問なし。

コーチもその雰囲気を読み取ってか、「あとで気になった事があればメールで質問いただいてもいいので…」ということで、練習会は終了になった。

 

 

灼銅くんと合流し、帰り道で少し話をした。

「すごかったね。バチバチ当たって相手を止めてたね。」

「攻めないで、DFだけやったから頑張れた。相手の子はイライラして仲間に当たってたよ。」

「相手が嫌がっているってことは、守備が上手くいっていたんだろうね。」

「うん。相手の子角力FCの時にもいた子だった」

「へー、そうなんだ。みんな似たようなところを受けているんだね。それと急にセンターバックで出たからびっくりしたけど上手くいったね。」

「うん。最初センターバックをやりたいって言ったときに、ピンクの子に「お前にできるのかよ!」って言われた」

「そうなんだ。その子も本気で勝ちたいと思ってたから言ったんだろうね。それでも自分でやるって言ってセンターバックやってよかったね」

「うん。できるって言った。」

 

昨日の友が今日は敵チームのライバルになったり、行く先々でかつての仲間と出会ったりしながら灼銅くんのジュニアユースが始まろうとしている。

 

東京日の出湯連合FCの落選から、角力FC、ジョギングガールズFC、ゆったり遊園地FCとセレクションや練習会に参加した灼銅くん。

最初はショックな出来事ではあったが、落選をばねにいくつか成長につながることもあり、親としてはうれしい気持ちとほっとした気持ちの両方であった。

 

練習会から二日後に灼銅くんにどこのチームに決めたのか尋ねると。

「角力FCにする!」とはっきりとした口調で返答があった。

 

本人曰く「自身の弱い球際の強さを磨けるから」と言う事で、「球際に強いチームに入ったからと言って、苦手な球際の練習を外から見ていても強くはならないのだが…」と私は思ったが、本人の意思を尊重し何も言わずに受け止めた。

 

家からの距離も近く、練習の終わる時間も、ゆったり遊園地FCの方が早いのだが、「楽しくやるならそこだけど、自分を強くしてくれるのは角力FCだと思う!」とのこと。

 

親の勘ぐりとしては、

 

・平日の2日オフがある。(遊べる)

・セレクションで合格をもらった特別感。

・苦手な球際が強くなる。

 

という所がおそらくポイントだったのだろう、

 

こうして灼銅くんのジュニアユース選びは、山あり谷ありではあったが9月の上旬に幕を閉じた。

 

最後にセレクション練習会でお世話になったチームについて、少しだけ書かせていただくと、

 

東京日の出湯連合FC…

コーチは元Jリーガーやサッカー強豪国の外国人コーチもいる。

サッカーだけでなく勉強にも力を入れていて、サッカー・進学の両立ができる。

代表は若手実業家のような、ややワンマンで少し怖い印象。

 

角力FC…

チーム全員が球際での勝負の食いつきが、地獄のように熱い。

技術的には上から下までいるが、どの選手もやりがいと責任感をもってプレーしている。

※1. ヘッドコーチは非常に落ち着いた様子で、「抜かれても頑張って追いかけよう、そうしないとつまらないからね」とか、U-13の練習をこっそり見学した際も、唯一選手にダメ出ししていたことと言えば、ロングフィードの練習で「20mもとんでないよ~。」と柔らかな口調で言っていた。

 

ジョギングガールズFC

代表の人格がすばらしくポジティブにみんなをリードしてくれる好青年の兄貴のような印象。

地域との連携も良く、サッカーをしながら素直で良い子供に育つ印象。とても良い雰囲気で練習に取り組んでいる。

※2.もしかすると中学生には丁寧すぎるのかもしれないと自身は感じた。

 

ゆったり遊園地FC

ヘッドコーチは元Jリーガー

※3.U-13の練習試合を見た際には、遠くから見守るような様子で細かい子とは言わない。紅白戦でも見守ることと、後半は自身もピッチに入ってゲームメイクなどの大人のプレーを体現していた。本人も指導だけでなく、サッカーを楽しんでいるように感じた。

地域の子供たちが多く、ノンセレでカジュアルにサッカーができるが年代によっては強いためT2リーグの代もある。

選手は多感な時期に入りAVに興味を持っている子もいる。

 

なんとなくジュニアユースのコーチを見て思ったのは、※をつけた部分がポイントなのだが、小学生年代とと中学生の指導の違いは、「上手くなる子なんてものは勝手に上手くなるものだ」と、指導者が考えていることなのではないかと思った。

 

「教えない」「指導しない」と言うのではなく、中学生と言う年代では伸びる子は自分で考え、自分で試し、自分で修正したり、必要なことがあれば自分から尋ねてくると指導者は考えているのだと思った。

 

まとまりもなくグダグダになってしまったが、とりあえず灼銅くんのジュニアユース選びはこうして幕を閉じた。