雨の降る日に思い出す。おじさんの包容力 | こりーさんのブログ

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長男と共に37歳でサッカーを始めた父が、サッカー、子育て、ユーチューブや他競技から学んだこと、感じたことをなどをブログに綴っています。
「気づき」や「感じたこと」を伝えていきたいと思っております。

私は37歳でフットサルを始めたこともあり、当初ど素人のわたしは6分の試合中に2回くらいコンスタントに足裏トラップをミスってスルーしたりしていました。

 

それなりに皆さんできる中、「場違いなところに来てしまったな~」と思っていた私に、左利きのTさんというおじさんから「来週もまた来るよね」と言ってもらったことで、その後も同じ会場でフットサルをつづけることができた経験があります。

 

また、けっこうな雨が降っている日のこと、人が少なく2対2で行ったフットサルでは、GKとの1対1の状況でもシュートが決まる気がせず、2名しかいないチームなのにシュートを打たずゴール前で仲間の上りを待つ私に、

 

「打てよー!(笑)」爆  笑

と一言言ってくれたおじさんもおりました。

 

私がしょうがなく打ったシュートはGKの正面か、枠を外れたかは忘れてしまいましたが、

「ナイシュー!」 

、とひと言、言ってもらえました。

 

そのおじ貴の、(笑)、の前向きな声掛けもあり、自身はシュートを打つことができるようになりました。

 

↑雨が降ると、この日のことをよく思い出します。

 

そんな思いでもかれこれ年前のこと、

現在、私の参加している個サルはいわゆるミックス個サルで、女子も交じって行っているようなゆるい個サルです。

 

そんな中で本日(6/6でした)もプレーしていると大人の世界だからなのか、子供も含めて日本全体にある問題なのか、全然シュートを打たないおじさんを相手チームに発見。

 

自身は対戦チームのキーパーとして入っていたのだが、目の前にシュートコースが空いてもシュートを打たない。

1対1になってもまわりのあがりを待って、とにかくシュートを打たない。

 

基本ができていてそれなりにうまい人だったので、

「すごく余計なことで申し訳ないのですが、キーパーとして守っていてもシュートを打たないと怖くないので、入らなくてもシュートを打ってみるといいですよ」と私なりに前向きな声掛けで伝えてみた。

 

すると相手は、はっとした様子で「技術がないので私には打てません!」と返してきた。どうみてもそんなわけないんだけど…

 

が~ん、ガーン

かなり悪いムードになってしまった。

 

「 絶対に技術的な問題じゃなくて、失敗を過度に恐れている日本人気質だとおもうのだが、

ネイマールだってあほみたいに枠を外しているシュートをたくさん打っているんだから、外すのなんて全然オッケーなのに… 」

と、思っていた。

 

わたしもフットサルを始めて最初のころは、シュートをしても入る気が全くしなくてシュートを打たずに他の人に回していたこともありその気持ちがわかる。

 

しかし、きっかけとなった出来事があったので、今回自身も声をかけてみた。ありがたく受け取ったバトンを渡す日であると自身は思ったのだ。

 

 

サッカーはシュートを打つことでいろいろな広がりがあるので、絶対にシュートは打つべきだと思う。

 

シュートを意識することで、ボールの置き場所が整う。

パスを受ける体の角度が整う。

次のプレーを考えたトラップが意識できる。

自身のパスを受ける体の向きを意識することで、仲間にパスを出す際にも相手のどこに出すかが整う。

シュートを打つ選手だと、シュートブロックに相手が入ることで、パスコースがあく。

シュートを警戒してGKの意識もボールホルダーに集中する。

 

など、シュートが入る入らないにかかわらず、いろいろと良い効果が得られる。

 

私が今回声をかけた相手は、その後もシュートを打たずゴール前でのパスを選択していたが、最終ゲームの際にゴール前のワンタッチ(シュート不可避なポジショニング)から1ゴールあげると、その後は右サイドのポスト45度角からついに自分からでシュートを選択して打ち、ゴールを決めていた。

(1ゴールあげると急に自信がついてどんどんゴールが決まる事って、プロの選手ですらありますよね)

これをきっかけにブレイクスルーとなるとうれしいです。

 

 

声をかけた相手が、もっと安心してシュートにトライできるような、包容力のあるおじさんに私もなりたいな、と思いました。

 

 

少年サッカーでもシュートを打たない忖度プレーをする子も実際に見かけますが、特に育成面においては攻撃側がゴールの可能性があればシュートを打つことで、DF側の育成においてもよい効果があると思います。

 

DF面においても

・ボールホルダーをフリーにさせない習慣がつく

・DFがゴールとボールの間に入る習慣がつく

・シュートコースを開けない

などDFの基本的な決まり事が身につくとおもいます。

 

そんなこともあり、プレイヤーの力関係や人間関係で忖度せずに、状況に応じて選手がシュートを打つ判断をする環境を作っていけるとよいと思いながら、日々サッカーと関わっております。

 

迷惑ながらも時々この活動は続けていこうと思っております。