末端の話 | こりーさんのブログ

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長男と共に37歳でサッカーを始めた父が、サッカー、子育て、ユーチューブや他競技から学んだこと、感じたことをなどをブログに綴っています。
「気づき」や「感じたこと」を伝えていきたいと思っております。

世界陸上を子供とみていると、「サニブラは早いけど、走っている顔が変」とサニブラの顔マネ。特に口を「ムっ」としているところをマネする。

「おっ!いいとこ見てるね!」とわたし。

サニーブラウン・ハキームは、入場の際もおそらく意図的に舌を出して体をリラックスさせる。

 

サッカー界でも那須さんのユーチューブで、ヴァンフォーレ長崎の選手であったと思うが、「プロはプロのどこを見ているのか」という質問に対して、「指先を見ている」との回答。

 

ネイマールを例に出し、「末端に力が入っていると力みを生じる」「人差し指を延ばすことで、力まないでキックをすることができる」と言っていた。

 

ネイマールは下記の写真のようにボールを蹴る際には人差し指を立てることでリラックスしてボールを蹴ることができている。

また、キックの時に限らず、フィールドインやゴールパフォーマンスの時にも、指を立てたり手を開いており、力まない体の使い方を習慣的に行っている。

「キックするときに人差し指を立てる」という動作は、「リラックスしろ!、力を抜け!」といった意識の在り方を伝えるのではなく、誰もが再現可能な動作を取り上げている所がすばらしい。私たちのような者でも意識し習慣化させることで身に着けることができる。

 

指導者として難しいことは、「ネイマールはこうしていて、そうするとリラックスして上手く蹴れる」と伝えると、選手がスポーツに対して考えながらアプローチする楽しみを奪ってしまう。そのため指導者は選手が悩んでいる様子であったら「もうちょっとリラックスして蹴るとうまくいくと思うよ」とだけ伝え、選手自身が試行錯誤して正解に近づいていくのを見守る気の長さが必要なのかと思う。

 

私たち大人は受験や仕事を通して、学んで身に着けることやPDCA(計画、実行、評価、Action)サイクルで効果的に取り組むことを身に着けたが、特に小学生年代では、本人が感覚的に捉えることを大切にして、その発見に共感することが能力を高めていくことにつながると思う。

時には遊んだり、ふざけたり、選手のモノマネをすることなど、楽しみながらいろいろな感覚や感性を延ばしていくこともとても重要だと思う。

 

上記のネイマールの例と通じるところがあるが、栗原崇のユーチューブでもリオデジャネイロ、リレー銀メダリストの飯塚氏との対談では、19:10~の所でウェイトで150㎏を持ち上げる際にも、手を握らないフォームでトレーニングを行っていると話している。

 

ちょっとした工夫ではあるが、バーベルやダンベルを握らないでトレーニングを実際の競技の動きに近づけて取り組む意識は自身は気付かなかったので、ちょっとした衝撃を受けた。

 

「子供は本能や感情の方が意志よりも強い生き物だ」というのが自身が幼少期から現在までの自身を振り返って感じることなのだが、自意識が芽生える中2くらいからは、技術論などを自身で学んで伸びていく年代だと感じる。

ちょっと大人になってきた中学生くらいの子には、「実はこうするとリラックスできるんだよ」と科学的なアプローチでも「へー!」納得できれば効果的で本人の学ぶ意欲にもつながったりするのではないだろうか。

 

次回は中西哲夫お口ぽかんと、やってはいけないことを伝えるのではなく、正解を伝えることが良い指導であることを書こうと思っています。こちらもユーチューブで気づきを受けたことの要約を伝える内容となっております。