天秤座06度「人の理想が多くの結晶に変わる」 | 今季洋のサビアン占星術。

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あさっての03/25(月)に食の満月になります。

 

満月の月度数である天秤座06度 「人の理想が多くの結晶に変わる」の、サビアンシンボル解説と、アストロロジカル・マンダラぬり絵はこちらです。

 

 

マーク・エドモンド・ジョーンズの天秤座06度のサビアンシンボルは、The ideals of a man abundantly crystallized.「人の理想が多くの結晶に代わる」。

 

 

ディーン・ルディアはこの天秤座06度のサビアンシンボルを A man watches his ideals taking a concrete form before his inner vision.「人が、内的なヴィジョンを前にして、自分の理想が具体的な形をとるのを観察する」と、言い換えました。

「観察する」ようすに書き換えている点などは、より、客観的な性質を持つ風のエレメントのサインである天秤座の性質が、強調されたものになっているということができるでしょう。

天秤座サインは、他者との関わりを表わすサインです。よく心願成就・願望実現の度数といわれている、このサビアンシンボルですが、それが天秤座にあることを考えると、「人が人と出会うことによって願いがかなって行く」という意味合いを持っていることに気が付きます。

東京という都市の始原図を、実際に東京という土地にあてはめた『東京星図』では、この天秤座06度のポイントにあるのが、浅草の雷門となります。

この雷門の由来は、942年に平公雅が心願成就のために建てたのが始まりなのだそうです。そして、この雷門の門そのものは慶応元年(1865)の火事で焼け落ちたままになっていたとのこと。その幻の雷門が再建されたのは、1960年。再建に力を添えたのはパナソニックの創業者である松下幸之助さんだったのだそうです。

そのいきさつは、1958年に、当時の浅草寺貫首であった清水谷恭順大僧正が、上京中の松下幸之助さんを訪ね、「雷門を建ててください」とお願いしたのが始まりなのだそうです。松下幸之助さんはしばし黙考の後、おもむろに口を開き、「寄進させていただきます。が、なるべく名は出さないでください」と返答したとのこと。

1959年、いよいよ再建工事が始まって、その一年後、昭和の雷門は完成したのだそうですが、開通式に招かれた松下幸之助さんは、「こういうものは縁ではないですか。縁がなければいいものはできませんな」と語り、喜びを隠さなかった、という逸話が残されているそうです。

ここでは、浅草寺の貫首が松下幸之助さんと会い、お願いをしたことで、願望実現が果たせたことになります。

このサビアンシンボルの度数である06度は、△と▽が組み合わさってできる六芒星のエネルギーを表しています。この雷門のお話しでいくと、一つの▽は浅草寺貫首であった清水谷恭順大僧正、そしてもう一つの△が、松下幸之助さんというようにも当てはめられます。またそれ以外にも、ひとつの▽を人々に当てはめ、もう一つの△を環境である雷門というように、当てはめることもできます。

 

この天秤座06度のドデカテモリーは射手座となります。このことを考えると、グレードアップしたいという向上心や、熱意で人を動かして行くこと、そしてまた、的(まと)を明確に絞ることを、重ねて考えることができます。まさに、先ほどの浅草寺貫首であった清水谷恭順大僧正の松下幸之助さんに対する行動には、熱意が感じられますし、「雷門の再建」という明確な的(まと)の絞り込みがあったこともわかります。

 

これらのことから、このサビアンシンボルを活用して行くには、願いを叶える方法としては、自分一人で叶えて行くだけではなくて、人と人とが出会うことで叶って行く道もあることにフォーカスすると良い、ということがわかります。

 

その時に、まずは自身が熱意と明確な目的をもって、それを人に伝えて行くということが、この度数の願望実現の鍵(キー)となっています。

 

そして、また、ここには全体との調和やバランス(天秤座の象意)と、環境との微調整(6の数字が持つ性質)がベースにあることも、忘れてはいけない大切なポイントになっているということができるでしょう。



 

 

 

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