あさっての12/08(木)に満月になります。
満月の月度数である双子座17度 「知力の頭に溶けていった健康の頭」の、サビアンシンボル解説と、アストロロジカル・マンダラぬり絵をかきました。
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マーク・エドモンド・ジョーンズの双子座１７度のサビアンシンボルは、The head of health dissolved into the head of mentality.「知力の頭に溶けていった健康の頭」。
ここで使われている mentality という英単語の意味について調べてみると、1.（ある行動を起こしがちな）精神構造、気質、物の考え方、2.（個人の総合的な）知性、知能、とあります。
この「知力の頭に溶けていった健康の頭」という和訳では、 mentality は2.の知性、知能という意味で訳されています。ここで1.のほうの精神構造、気質、物の考え方という意味で訳すとすると、「物の考え方(精神構造)の頭に溶けていった健康の頭」となります。
ディーン・ルディアはこのサビアンシンボルを、The head of a robust youth changes into that of a mature thinker.「たくましい若者の頭が、成熟した思考者のそれに変わる」と言い換えました。この言い換えは、360個あるサビアンシンボルの中でも、かなり大幅な書き換えとなっていると言うことができます。
基本的に、ルディアの言い換えの多くは、もともとのジョーンズのサビアンシンボルが、名詞を使っての写真でパチリと撮影したような表現であるのに対して、それをもっと動的な表現に変えて、まるで動画を見ているような表現に変えたものがほとんどです。
しかし、この双子座17度のサビアンシンボルにおいては、もともとのジョーンズのサビアンシンボルが言っている内容自体も、変化させています。それというのも、この双子座17度のもともとのジョーンズのサビアンシンボルの意味が、なかなか理解し難いものであるからということができるでしょう。
私自身にとっても長い間、このサビアンシンボルは掴みにくいものの一つであったのですが、先日観た映画の中に、「あっ！」と思う表現を見つけることができました。
それは新海誠監督の『すずめの戸締り』で、あの映画の中にダイジンという名前の猫が出てきますが、ダイジンはすずめからうれしい言葉をかけられると太って元気な姿になりましたが、逆に悲しい言葉を投げかけられると痩せてヨレヨレの姿に変化していました。
あのダイジンの姿の変化が表していることを、このもともとのジョーンズのサビアンシンボルは描いていると気が付きました。
この度数のドデカテモリーは射手座です。射手座は火のエレメントに属するサインですので、エネルギー（パワー）を持っています。そして、このサビアンシンボルのもともとのサインである双子座は、言葉を使って話すことをその象意に持っています。ですので、双子座サインの中のドデカテモリー射手座のこのサビアンシンボルには、言葉とパワー（エネルギー）が結びついていると考えることができるわけです。
そしてまた、このサビアンシンボルの度数である17度は、タロットの大アルカナ「17.星」のカードがそうであるように、「遠くにある理想を地上に降ろす」「巫女的な資質」を表わします。
この① 数霊17が持つ意味と、➁ 双子座が表す言葉や考えに、③ 射手座が表すパワー（エネルギー）の３つをミックスすると、「言霊（ことだま）パワー（エネルギー）」が見えてくることに気が付きます。
これらのことから、このサビアンシンボルを活用するには、「言葉には言霊（ことだま）が宿っているので、パワー（エネルギー）を持っているのだ」ということに目を向けると良いということになります。
「言霊（ことだま）パワー（エネルギー）」は、心身への影響力があるので、人を何倍にも元気付けることもできれば、逆に元気をなくさせてしまうこともあることになります。
発した言葉は「音」となって、共鳴して行きます。その共鳴によって人は心身に影響を受けるので、極端な表現をすると、「言葉は呪いにも祝いにもなる」ということになります。呪いというと、とても怖いことのように思えますが、人の元気を奪ってしまうネガティブな言葉が呪いの言葉で、逆に祝いの言葉とは、ひとを何倍にも元気付ける言葉のことであることに気が付きます。
分かりやすくするために、ここでは「言葉」という表現を使って書いてきましたが、双子座の象意としては、この「言葉」の他にも、そのおおもとになる「物の考え方(精神構造)」ということもあります。「物の考え方(精神構造)」のくせやパターンに気が付くことで、心身への影響も変化して行くという意味も、このサビアンシンボルが持っている大切なポイントといえるでしょう。
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