コルネットのうだうだ -144ページ目

ホルスト2~第1組曲 シャコンヌ

ホルストの吹奏楽曲の中で一番好きな曲といえば、吹奏楽のための第1組曲(First Suite in E flat for Military Band)です。第2組曲(Second Suite in F for Military Band)もいいですが、比較すると第1組曲のほうが完成度が高いと思っています。ちなみに第2組曲はイギリス民謡をモチーフに使っていて4楽章構成、第1組曲はホルストのオリジナルメロディで3楽章構成、といった違いがあります。

第1組曲の中でも好きなのが第1楽章「シャコンヌ Chaconne」(さあ、ほそ~いマニアックな世界に入ってきた)。シャコンヌとは音楽形式の名前で、まずバスのパートで主題が演奏され、それが何回も繰り返される上に変奏曲のようにいろいろなメロディがついていくもの。古くはバッハの無伴奏ヴァイオリン曲が有名。パッサカリアも似た形式でこちらもバッハのオルガン曲が有名。


・冒頭はユーフォニアムとテューバのユニゾンで静かに柔らかく始まる。このバリチューによる開始は素晴らしい。テンポは遅すぎず速すぎず。メジャーキーであり、これからの展開を期待させる。
「長い冬眠から目が覚め、活動を始めた」

・次にトロンボーンが同じ旋律を奏でる上に、トランペットがこれまた柔らかく優しい旋律を乗せる。
「ほかのみんなも起き出した」

・次にクラリネットが符点のついた音形で前へ前へと誘いながらオーボエと絶妙に絡む。
「どんどん動き出す」

・徐々に楽器数が増えていき、変奏の形を変えながら繰り返す。
「いろいろなことがありながら活動が順調に進む」

・と、突然マイナーキーになる。
「不安事が起こった」

・バスドラムがリズムを打ち始める。
「まるで葬送の行進」

・トロンボーンのメロディ。
「これまでへの疑問と反省」

・しかし最初のメロディが復活する。
「不安が解消したか」

・スネアロールの長いクレッシェンド。
「うまくいく。そんな予感がする」

・テュッティによる力強いメロディ!
「そうだ、うまくいく。成功への強い自信」


・バスドラムが強く3回打つ!!

「成功を確信する心臓の鼓動」

・ラストの音。fffの金管の和音!!!
「もやもやがすべて晴れる。天から強烈な一筋の光が差し込む栄光の瞬間」


と、勝手にストーリーだててみました。この曲は最初から最後までがなだらかな山になっていると思います。途中で小さな山と谷がありますが、ラストの和音が頂上です。ですからそれまでに最大になってしまっては台無しになります。


ところで、この第1楽章「シャコンヌ」は、パイプオルガン編曲のCDが出ています(カズ先輩からいただいた情報)。バッハのオルガン曲を彷彿とさせ、なかなかオルガン版も良いものですよ。

DS美文字トレーニング

ニンテンドーDSの「美文字トレーニング」というソフトを買って、先日から毎日トレーニングに励んでいます。

私はそれほど悪筆ということでもないのですが、自分の名前や住所くらいは達筆で書きたいものだと思い、その昔、社会人になってから、カルチャースクールの毛筆教室に6ヶ月間通ったことがあるのです。そのおかげか、達筆には至りませんが、筆ペンで名前を書くくらいなら、なんとなくそれっぽい字が書けるようになりました。

今回のソフトも、なかなか面白いものです。お手本を参考に文字を書くと、即座に診断して朱で手直ししてくれ、採点までしてくれます。お手本をなぞって書くこともでき、そうするときれいな字はカンタンに書けますが、なぞらずに書くとやはりヘタクソになってしまいます。何回も書いていると、どこに気をつければ良い点数が取れるかがつかめてくるので、そうやって上手い字を書く訓練になっていくと思います。

付属の特製フデ型ペンで書くのですが、毛筆やボールペンのような抵抗がないので、するするして書きにくいのが難点ですかね。でも、あまりペンを早く動かすと点数が悪くなるから落ち着いてゆっくり書くようになるし、BGMに豆腐屋の音(縁側で書いている気分?)や鳥の鳴き声(茶室で書いている気分?)がしたりと工夫もしてあり、なかなか楽しいソフトです。


隠れた名盤~19世紀のトランペット

「浜松市楽器博物館コレクションシリーズ」というCDがあります(amazonで検索してみてください)。

タイトルどおり浜松市楽器博物館に所蔵されている古い楽器を使用して演奏したCDたちです。私はその中から「19世紀のトランペット」というCDを買ってみました。

ナチュラルトランペット、キービューグル、オーバー・ザ・ショルダー・サクソルンなど、現代には見られない様々な(変わった)形をした珍しい楽器で演奏される名曲集。ブックレットには演奏に使用した古いトランペット類の写真が載っていて、それを見ながら聴くとまた楽しい。

古い楽器の写真を見る限り、こんな楽器でまともな演奏などできないだろうと思いきや、意外にもどれも音色が素晴らしく、演奏も秀逸で、耳に非常に心地いいんです。今でも十分演奏に使える楽器たち。現代のトランペットとは違う、素朴な味わいを楽しめます。伴奏のピアノも博物館所蔵の19世紀のピアノが使われています。トランペットを演奏している神代修氏は古いトランペット演奏の第一人者とのことです(中でも、とんでもない形の楽器で演奏される完璧なアーバンの「ヴェニスの謝肉祭」は必聴ですよ!)。

単なる資料CDを超えて、これは隠れた名盤だと思いました。ぜひDVDでも出していただきたいものです。