どうしても人間は自分を包む「器(うつわ)」に縛られて行動してしまうようです。
この商売を始めた時は、6畳くらいのスペースで始めました。
そのスペースの中にパソコンも置き、デザインをするスペースを設け、在庫もそこに置かなければいけない。
いまから振り返ってみると、そのころは「なるべく小さく、薄い」ものを作ろうとしていました。そしてそれを「当たり前」と思っていました。
それでもその事務所はいっぱいになり、ちょっと大きなところに引っ越すと、さらに大きなものを作っていくように。
その後事務所でこれだけの在庫を管理するのも大変だなと、置き場所と発送管理を提携倉庫に任せられるということになると、より大きなもの、沢山の種類を作っている自分がいます。(当然、それに従って収益も上がってきています。)
車もそうです。
こじんまりした車に乗っていた時は、展示会の飾り付けの発想も小さく、その車で持ち運ぶことができるだけの展示物(テーブルなども含め)を使う頭しかありませんでした。
ですが、車を大きいものにすると、「トルソを10個置いて…」とか、「植物で埋めようか」とか、発想がとても大きくなっている自分に気づきます。
器ありきで発想する。これはとても当たり前の行動として自分を支配しているので、通常意識することは無いですし、そもそもその器を大きくする前に「今の器で儲ける」ことが前提だったりするわけですから、製品デザインよりも営業よりも「まずはもっと器を大きく!!」という意識にはならないわけですが、経験からいうと、製品デザインも営業も実はまず「器」ありきなんですよね。
それに気づいてから、自分を包む器を大きくするような投資は、躊躇せずにするようになりました。きっとその器を埋めようと「自然に」発想を生み出す自分がいると信じられるようになったからです。