歩くのを止める時間だ

秒針の音を聞かない時間だ

鳥が地面から飛び立つように

目線は夜空に向けられている

 

星が綺麗だと謳って買ったこの家は

今や強く光る星と月しか見えない

 

寂しさを忘れる夕飯の途中

話が尽きて月に笑う

星は遠くに行けばもっと綺麗だと云うが

月に対して想う事は少ない

 

でもたまに

真昼に姿を現す事を考えると

いつも笑って過ごさなければなぁ

と想う

 

 

 

 

 

 

 

野球選手が サッカー選手になる

漫画家が 音楽家になる

私が あなたになる

そんな 気まぐれな夢を見る

 

非現実な出来事はやがて

デジャヴのように現実になる事もある

常に新たな刺激を求めている

そんな 気まぐれな夢が欲しい

 

あなたが 家に帰って来る時

私は 夕飯の支度を終える

あなたが 私になる

そんな 気まぐれな夢もいい(?)

 

 

 

 

 

 

 

内臓が昨夜 本気を出してくれて

なんとか僕にエネルギーを与えてくれた

感謝の言葉を送っている間も

今日は一日中 胃がもたれている

 

呑み込んだ数多くの出来事を

左脳では記録し 右脳では描写する

疲れているのに眠れないのは

ゴールのない迷路みたいに果てしない

 

君にかけられた言葉が心を突いて

とりあえず口の中いっぱいに頬張った

代償は胃もたれとして残ったけど

傷つけ合わなくてよかったと思っている

 

脱いだままのコートからした匂いは

昨夜の店と君の微かな香り

シミを見つけ胃が痛くなったのは

高いクリーニング代と

君が流した涙の理由を考えたから

 

 

 

 

 

 

 

夕日が沈む時

二人の影は闇に吸い込まれて

優しくすれ違う

帰り仕度の後のさよならの瞬間

吐息とため息が淋しく擦れ合う

一緒にいる事を望む気持ちと

これ以上距離が縮むと失う気持ちが

優しくすれ違う

瞳を合わせて手を振った後

背中を向けたあの瞬間

不安と愛しさが淋しくすれ違う

手をつなぐ事を望む気持ちと

得体の知れない鼓動と闘う気持ちが

優しくすれ違う

好きと愛してるの言葉の意味も

優しくすれ違う

 

 

 

 

 

 

 

行く先を差す訳じゃない

明日の方角を決める訳じゃない

なんとなくでも歩き続ければ

指針の向きはおのずと変わってゆく

 

地平線や水平線を夢と重複させると

永遠がそこにあることを思い知らされる

どの方角に歩いても辿り着く地の果ては

時に残酷で 実に儚い

 

立ち止まってみると

指針の向きは変わらずに滞る

信じた道を探し続けられることが

コンパスに託された使命でもある

 

 

 

 

 

 

 

恋に敗れた人の涙を預かりました

神様は敢えて悲しみを譲ってくれました

「毒を以て毒を制す」ではないが

永遠に涙を流し続けることは出来ないからだそう

 

情に溢れた人の涙を預かりました

神様はそっと悲しみを譲ってくれました

「好く道より破る」ではないが

たまに涙を流すことも必要だからだそう

 

悲しみを譲り合うことが

人を優しくする方法のひとつだと

泣きながら訴えている神様の悲しみが

初詣に向かう人々の願いを

現実のものに変えていくのでしょう

 

 

 


 

 

 

 

この街から少し離れて

あの日の自分を俯瞰してみると

誰かの為に出来た事や

時折 不甲斐なさを感じてた事が

良くも悪くも贖罪として返ってくる

 

あといくつ煌めく星を数えるだろう

少し暗がりで瞳を閉じていたい

君を忘れた自分になる為に

また来る明日を生贄にするよ

 

神様は全部知っているんだって

誰かの過ちも 自分の企みも

今だって呼吸を夢中にしているから

あと少しだけ深い眠りに就かせて

 

 

 

 

 

 

 

初めて好きになった気持ち

劣等感から生じる孤独感

仮面のように飾る言葉や

逢えない夜の寂しさ

愛したら消えるものは数知れないけど

何よりも君がいて嬉しい

 

公園の噴水は 子供の頃の方が綺麗だった

街の中の風は 日に日に冷たく感じる

浮かんで沈む太陽に 心を奪われたのなら

客観視する 私の全てが楽しくなる

 

愛したら消えるものは数知れないけど

何よりも君がいることが嬉しい

 

 

 

 

 

 

 

空に手をかざして 雪の花びら舞う頃

街は未来を輝かせ 守るべきものを見つめる

 

逢いたい気持ちが 風船のように膨らんで

運命と共に 誰かの手に行き渡れば

 

愛や恋とすれ違いながら出逢う言葉が

心の底から伝えられたのなら

本当の優しさは いつも君の中にある

 

逃げることも 勇気だと教えてくれた

どんなときも 寄り添いあえる誰かの前で

 

空に手をかざして 雪の花びら掴んだ

すぐに溶けてしまっても 不意に暖かさすら感じる

 

 

 

 

 

 

 

街のブルース

誰かは泣いてる

皆には聴こえてない

価値を決めるのは君次第

 

暗いニュース

誰かは泣いてる

皆には聴こえてない

価値を決めるのは君次第

 

上から覗いてる

支配層を模写した人たち

少し背伸びしてる

弱い者を揶揄した人たち

 

この世界で私は

何ができるだろう

ひとつだけあるとしたら

生きて恩返しすることだろう

 

街のブルース

誰かは泣いてる

皆には聴こえてない

価値を決めるのは君次第