【昨日のビール】
ロング缶:4本
レギュラー缶:1本
芋焼酎ロック:6杯
【昨日の実績】
ランニング:〇(13キロ)
筋トレ:×
お菓子断ち:〇
昨日は明らかに飲み過ぎた。なんせ健康診断前の禁酒期間に入るからである。俗にいう最後の晩餐である。たった2日間の禁酒。世界はこれをただの休肝日と呼ぶのかもしれないが気にしない。気にしない。日々、飲酒活動を欠かさず真摯にビールと向き合う私にとってはビッグイベントなのである。
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2024年5月19日の日曜日。
この日を入れて健康診断まで残すところあと4日となってしまった。22日の水曜日が運命の日なので直近、月曜日と火曜日は禁酒することにしている。これは一大事である。年中大酒を喰らって陽気になっている私にとって、2日間の禁酒は筆舌に尽くしがたいペナルティ、嫌がらせ、処罰、イジメ、拷問、市中引き回しの上打ち首獄門さらし首であり、精神の極刑と言っても過言ではない非常にツラい出来事なのだ。
どうしてそのような事をするのかって?私は国際A級、あ、永久生活習慣病ライセンスを取得した選ばれし中高年である。健康診断の結果、特に血液検査などで異常値が出ると、かかりつけ医が目の色を変えて私の私生活、プライベートに土足で乱入し、やれ食べ物はこれがダメ、あれもダメ、酒は適量、アルコール度数がナンチャララ、休肝日がどーたらこーたらと私には理解不能な言語?呪文?をコンコンと聞かされるのだ。
そのような事が1つでも少なくなるようにと、イジらしい乙女心ならぬオヤジ心で健康診断直前に酒を抜いて、結果に影響があるかないのか分からない、ささやかな抵抗運動を試みるのである。
それにプラスして、ふだんから体を動かすよう心掛けている。人間、健康が一番、体が資本。現金はなくても元気があれば何でもできる。健康体を維持することで人生を謳歌するのだ。あ、間違えた。私が健康を維持するのはビールを大量に飲むためだった。生活習慣病による肥満からくる膨満感でビールを大量に飲むことができず、最初の一杯だけにして、あとは焼酎ウイスキーに変えるという生活習慣病患者によくある背に腹は代えられない行動をとりたくないのである。私はビールが大好き、ビールを愛している。ビールと共に生きていきたい。ビールを死ぬまで飲んでいたい。しかも大量に。
なので人より健康には気を付けているつもりである。平日もできるだけ体を動かすようにしている。ウォーキング、ランニング、サイクリング、筋トレを生活の中に取り入れて、1滴でも多く旨いビールを飲めるようにするのだ。
話が長くなったので戻す。この日もそのような理由でランニングに出ることにした。自転車で遠出するのも良かったが、時間が中途半端になったことと雨が降りそうな空模様だったのでランニングにして最悪、濡れて帰る作戦に出たのである。そしてこの日は自分に目標を課した。日課となっていたランニングがサイクリングに変わったのは約1年前なのだが、最近またランニングも良いなと思い始めた。最長で20キロほど走れるようになっていたので、この日も20キロにチャレンジすることにしたのだ。
それではまいろう、レッツゴー1匹!健康診断の彼方に旨いビールを夢見て、吉幾三!
トコトコと山の上コースと名付けたアップダウンのキツいコースを走り始めた。最初の400メートルほどが急こう配でスタート直後から息が上がる。そこからは下ったり登ったりが続いて2キロほど走ると、やっと平たんな道に出る。道が広くて車通りの少ないランニングにはうってつけの道だ。歩道も広く向こう側から人や自転車がやって来てもゆっくりすれ違うことのできる道だ。
その道を5分くらい走っただろうか。前方200メートルほどの場所に私と同年代くらいのお姉さまと思しき後ろ姿が見えた。自転車に乗っているのだが止まっている。しかも歩道の真ん中である。広い歩道とはいえ真ん中に自転車を止められると邪魔で仕方ない。見た感じ、スマートフォンをいじってる感じだ。この迷惑ヤロウ。その直前にも前の方から歩きスマホでやって来る高齢夫婦と出会った。すれ違う直前で私に気づきバツの悪そうな顔をしていた。
この自転車お姉さまも自転車の運転中にくだらない誰かからのLINEの内容をチェックしているのだろう。邪魔だ、邪魔だ、あー邪魔だ!と心の中で叫びながらお姉さまに接近していく。徐々に距離が縮まるのだがお姉さまは私に気づかない様子でスマートフォンに集中しているようだ。ついにお姉さまの後ろにきた。
「すみません、通らせてください。」
お姉さまは無言のままである。
「あのー、邪魔なのでいいですか?」
「おい!どけって言ってんだろ!」
「聞こえないのかこのヤロウ!」
「私はビールを飲むために走っているんだ!」
「邪魔する奴は容赦しないぞ!」
「おい!こら!どけ!そこをどけ!」
「私にビールを飲ませないというのか!?」
「ろくでなし!」
「サイコパス!」
「犯罪者!」
「人殺し!」
「増税反対!」
などと言うはずもなく、そのお姉さまにぶつからないようにスピードを落として横を通り過ぎようとしたその時である。
「おっ!」
私は声を上げて急ブレーキをかけた。
ムムッ!なんだあれは?
まさか、嘘だろ。嫌な感じ。
歩道を通せんぼしていたのはこのお姉さまではなく、加山雄三、じゃなかった、若大将、じゃなかった、青大将だったのである。お姉さま、犯罪者あつかいしてごめんなさい。二人して田中邦衛、じゃなかった、青大将を前に、なすすべもなく、ただ立ち止まって回避策はないかと頭をフル回転させた。
青大将が全く動かないので我慢できずに、ちょっとだけ足を踏み出してみた。すると急にこちらを向いてチョロリとベロを出すではないか。どちらかというと蛇が得意ではない私は一気に戦意を喪失し、引き返してコース変更作戦に出ようかと考え始めた。お姉さまも自転車だからと言って大丈夫なはずもなく先には進めない状況である。持久戦に持ち込まれるのか?そう思った矢先、、、時代は動いた。
目の前の青大将は一瞬、かま首をもたげたかと思ううとクルリと後ろを振り返りニョロニョロと歩道脇の植え込みの中に姿を隠したのだ。ラッキー!今だ!お姉さまと私は戦闘態勢に入り一気に緊張がみなぎった。
「お気をつけてー」
そう言って、お姉さまが先にその場を離れた。
「はい、ありがとうございますー」
私はそう答えると同時に「これでやっと今日も旨いビールが飲める、やれやれ」と一安心してランニングを続けたのであった。
多摩川までやって来た。
いつもはサイクリングでやって来る橋は非常に遠く感じた。
12キロ地点で体に異変が起こる。前モモの筋肉が攣ったように痛み出したのだ。我慢して走り続けたがついに限界が来た。13キロ地点でウォーキングに切り替える決断をした。こうなったら無事で自宅に帰ることに目標変更である。
歩き始めると黄色い綺麗な花が咲き乱れていた。しかしこれは特定外来種なのだそうである。どおりで薄情そうに見えた。苦情を言って駆除してもらうのだ。よし、イクジョー!
お疲れ様でしたー。
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無事に帰宅したこの日の晩酌。
久しぶりの天然ぶり。旨し。
小さめのホッケもいただく。骨まで全部食べてしまった。旨し。
茶豆。ひと袋全部食べた。後悔はしない。しないのだよ。
主食、お豆腐さま。
揃いましたなアテの衆。
いよいよ今日から地獄の禁酒が始まる。
果たしてうまくいくのやら。
ビールをこよなく愛する皆さま
その結果は次回のお楽しみ
であるからして
今宵は
キンキンに冷えたビールで
乾杯ッ!
ナシよ
なのである。
ムフフフフ。