前回から続く。
群馬県はみなかみ温泉にあるホテルで満足の朝食バイキングを済ませた我ら家族はチェックアウトの準備をダラダラと始める。この宿はレイトチェックアウトサービスがあり、11時に受付に行けば良いというのんびり家族にとってはありがたいものであった。それぞれの荷物をまとめて部屋を出る。時計を見ると11時2分。レイトチェックアウトなのに遅刻するというルーズにもほどがある家族なのだがこんな時くらい大目に見てもらおう。2人の子供が受験を終わらせたタイミングなのである。
もちろん最後の宿泊客となってチェックアウトを済ませると、スタッフの方に笑顔でお見送りしてもらった。とても良い宿なのである。
この日、私には作戦があった。ちょっとしたサプライズを企画していたのである。家族には昨晩、すでにバラしてしまったのだが妻のお母さんと合流することにしていたのだ。新潟に住んでいるお母さんの誕生日がちょうど明日になる日だったので、プレゼントとして一緒にパーティーをしませんか?と誘ったら、もちろん飛んで来ます!という返事があった。おばあちゃん大好きな子供たちも飛びあがって喜んだのである。
昼過ぎに合流することになっていたので少し時間がある。ゆっくり走って景色を見ながらのんびりドライブと行こうではないか。
途中、きれいな川で車が停められそうなスペースが見えたので迷わず立ち寄る。日本一の流域面積を誇る利根川の上流のようだ。娘が受験勉強で覚えた日本地理の知識をひけらかすのが面白かった。ひとしきり景色と良い空気を堪能したら出発である。
ムムッ!
トンネルでもない屋根付きの道路である。豪雪の対策か何かだろうか?東京にある我が家の近所では絶対に見られないので、家族全員で驚いた。
おっと、目的地へ到着である。ここは新幹線の駅舎の中。
入場券を買って改札を抜けると大きな天狗が現れて、これまた家族でビックリだ。
ここは上越新幹線の上毛高原駅。新幹線で通過したことは何度もあるがホームに立つのはもちろん初めてである。
お母さんを乗せた新幹線は定刻に到着。あらかじめ聞いておいた車両のドアの前で待っていると、ニッコリ優しいお母さんの笑顔が現れて娘が飛びついた。
「いらっしゃーい!来てくれてありがとう!」
妻、息子、娘が次々と近寄り、挨拶をかわす。すぐに娘はおばあちゃんと腕を組み、息子は荷物を引き受けた。妻はその横で嬉しそうにはしゃぎ、その姿を後ろから私が動画に撮るというナイス連携プレーで明日、誕生日のお母さんを迎えた。
今宵の宿は伊香保温泉である。車で小一時間の距離だが、ここもっゆっくりのんびりドライブで時間を贅沢に使おうではないか。途中、未知との遭遇、じゃなかった、未知の駅「中山盆地」に立ち寄る。
珍しいご当地ポテトチップ。
景色も素晴らしい。道の駅では野菜が嘘みたいに安かったので日持ちのする玉ねぎなどを購入した。
そして今夜の宿である伊香保温泉街に到着。チェックインの時間には少しだけ早いのでロープウェイに乗り、見晴台からこれまた素晴らしい景色を膵臓、じゃなかった、堪能する。
ゆっくりし過ぎて15時からは、かなり過ぎてチェックインした宿「しん喜」からの景色も素晴らしかった。
夕食は19時からなので、かなり時間がある。その前に伊香保温泉郷の散策をしておこうではないか。息子と娘が事前に調べておいた場所を巡ることにする。
かなり雰囲気のある路地。夜の遅い時間に来たたくなるような、違った意味の素晴らしい景色である。
歴史のある街なので少し寂しい場所もチラホラ。
なんとなく既視感のある景色が楽しいのである。
レトロな街に建つレトロ館。
目的地に到着。伊香保温泉といえばここの階段通り。
草津もこのような坂になっていた記憶だが、ここはしっかりとした階段がある。
頂上には神社があった。
マイケルジョーダン、じゃなかった、最上段は365段目。結構疲れる段数である。
創建は紀元前。長い歴史のある神社である。
娘が合格しますように!1万円を賽銭箱に入れた。家族全員で5万円でのお願いなのだ。もちろん嘘。
宿に戻る途中、御用邸の跡があった。
今は大学の研究所だそうである。
宿に戻って風呂に入る。ここの温泉は建物の最上階にあり、露天風呂からは夜景となった伊香保の街並みが見渡せた。ここでも息子と二人で貸切風呂という最強のワシントン、じゃなかった、ニューヨーク、あ、入浴となった。
おおっ!夕食は個室ではないか!これまた最強!女中さんがいろいろとお世話をしてくれる。
止まらないコーフンを無理やり抑えて席に着く。
よーし、なんだかよく分からんが、食べるぞー!
その前に、もちろん、神様、仏様、生ビール。
では、お母さん、誕生日おめでとうございます!
あと、二人の子供たちの受験も終わったので、おばあちゃんと一緒にお疲れさまー!
乾杯ッ!
ブハーッ!
ビールは伊香保のスゴイ家宝(イカホー)!
息子リクエスツの馬刺し二皿。多かった、、、
上品な刺身。
ゲットアウト!じゃなかった、カモーン肉のなんか。
息子のご飯は大盛りで。この後2杯おかわり。
豚しゃぶ。非常に旨し。
〆のデザートは娘の胃袋にスルリと入った。
大満足の宴、料理長、ごちそう様でした。
部屋に戻ってももちろん乾杯。
女性陣は貸し切り風呂に行ったので息子としばしご歓談。4月から大学に入学する息子は現在自動車学校にも通っている勤勉サッカー青年になった。「この旅行を計画してくれてありがとう」という謝意を申し述べられて、少し照れ臭かったがとても嬉しかった。こちらこそありがとうなのである。息子はあと2年経ったらやっとのことで乾杯ができる歳になる。楽しみこの上ないのだ。
楽しい時間はあっという間に過ぎてゆく。
ツマミが足りなくなったので、饅頭屋で買ってきたお土産用のお菓子に手を出す大酒飲みオヤジ。
この後、全員そろってお母さんの誕生パーティーを開いた。ハッピーアワー、じゃなかった、ハッピーバースデーをみんなで唄い、家から持ってきたパーティーグッズに身を包むと場が一気に盛り上がった。賞金を懸けたトランプでは殴り合いの喧嘩になった、というのは嘘で、大盛況のうちにベロンベロンになった私は一足お先に夢の中へと行ってみたのであった。
楽しすぎる伊香保の夜が更けてゆく。
次回に続く。
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春分の日で休みであるが、今日は華金。
3連休初日である。
昨日は娘の卒業式で仕事を休んだので、私にとっては4連休の2日目という具合である。
メデタイ日が続く。
早い時間から飲むしかないのである。
ビールをこよなく愛する皆さま
であるからして
やっぱり今宵も
キンキンに冷えたビールで
乾杯ッ!
なのである。
ムフフフフ。






































