前回からの続きである。

 

 

これでもか!というくらいの二郎ラーメンを食べたLotusさんと私。私なんかは腹がいっぱいで歩くのも大変な状況だった。だったのだが、Lotusさんがそこでつぶやいた。

 

L「このあと、予定が無かったらちょっと一杯やりますか?」

 

C「あ、予定はないので行きましょうか!」

 

実のところ、この尋常ではない腹一杯具合でビールが飲めるのか?と、私らしくない心配が先に出たのがホンネだった。もしかしたら、今日は1杯目から焼酎とか日本酒になったりして、などと心の内は弱気だったのである。しかし、いつ何時でもビールというキーワードが出たらそれを逃すわけにはいかない。私はそんな、ウブでお茶目な超一流の大酒飲みなのである。

 

飲む店は先日、我々の行動範囲内で昼飲みができる店をすでに見つけておいた。さすが大酒飲みの中高年2名である。バスと電車を乗り継いで、目的の店に向かおうではありませんか。バス停で世間話をしながらバスを待っていると、突然Lotusさんがソワソワし始めた。

 

C「あれ、どうしました?」

 

L「あれー?パスもがない!ない、ない、どこを探してもない!Cornさん、パスもが無かったらバスは乗れないですかね?」

 

パスもとは首都圏で使用できる交通系ICカード乗車券の事である。

 

C「いえ、Lotusさん。現金で乗れますよ」

 

L「ああ、そうだった!」

 

笑い話のようだが、人間焦るといろいろなことが抜けてしまうことがある。そうこうしているうちにバスが目の前に停まった。

 

 

そして遠路はるばるやって来たのは府中にある焼き鳥屋「やまちょう」。

 

 

この店は昼の2時から開店している、我々大酒飲みの強い味方なのだ。私はアナタに一生ついて行きます。

 

 

この店は多摩地区に展開するチェーン店で、先日も別の店舗にLotusさんと行って飲んだくれた。

 

 

ドーン!

そして何といってもビールがプレミアムモルツと言うところが良い。

 

 

まだまだ腹の中は満たされているが、最近ビールに目覚められたLotusさんと

 

乾杯ッ!

 

ブハーッ!

あれ?二郎ラーメンが腹の中から消えたぞ!

いや、そんなことはない。しかし、一杯目はビールを飲まずにはいられないのだ。グヒヒ。

 

 

と言いながら、すぐに空っぽ。すみません、おかわりお願いします。

 

 

迅速丁寧なサービスで2杯目到着。

 

 

やはり、食べ物はそんなに食べられないので炭焼きの焼き鳥を少しだけ頼んだ。肝をタレで。あとハツを塩で。

 

 

と言いつつ、またもや空っぽ。次は焼酎にしましょう。

 

 

鶏皮がカリカリに焼けて出てきた。旨し。この店は接客が気持ちのいいホールの男性と、気さくでこだわりのある店長さんがいる、非常に良い店だった。また来たい。

 

 

Lotusさんが愛自転車である金剛号のブレーキを替えてしまおうかどうしようか迷っていたようなので、昔乗っていたマウンテンバイクについていたVブレーキの片割れをサンプルに持ってきた。金剛号にこのブレーキをつけると、、、イメージしながら二人で天空を仰ぎ妄想する。ムフフなどと不敵な笑いをしながらヨダレを拭く。おっと、違う妄想をしていた。

 

すると、突然私の携帯がブルっとなった。なんだ?誰だ?

 

「これから野猿街道の次郎ラーメンに行きまーす」

 

エッ?マジか?次郎ラーメンはさっき行ったばかりだぞ。こんなLINEをしてくるのはいったい誰だ?

 

おお!T川氏だ!何たる偶然。1時間ほどのズレで同じラーメン屋を目指すなんて、これは何かの祟りか思し召しか?とりあえず返事をする。

 

「なんと!今、その店で次郎ラーメン食べてきたよ!」

 

私はT川氏がラーメン二郎に行った話を聞いたことがない。なので、先ほど身をもって仕入れた情報をすぐに教えてあげることにした。

 

「あそこのラーメンは量が凄いから、小ラーメンかプチラーメンがいいよ。それより今、Lotusさんとその足で府中までやって来て飲んでるけど来ない?」

 

お腹が空いているだろうT川氏には申し訳ないが、楽しく酒を飲むのも魅力的だろう。とりあえず誘ってみた。

 

「なるほど。じゃあ行っちゃおっかな?」

 

さすが、T川氏!そう来なくっちゃ!

 

という訳で、大酒飲み中高年3人の心は一致団結、結託、同盟、血判状。何時にどこで合流などといろいろ考えた末、やはり我らが立川に集うのが自然の成り行きだろうという事に落ち着く。最速であの店に集合しようではないか!オーッ!

 

 

最後のひと口、鶏皮を頬張ったら、全速力で店を飛び出すのであった。お会計も忘れずにね。

 

 

光の速さで到着したお店はLotusさんが行ってみたいと言っていた酒亭玉河である。

 

 

地下にあるのだが大繁盛店である。

 

 

あ、あるんだね。ナマ唾ゴクリ。

店に入るとすでに到着していたT川氏が3人分の席を取っておいてくれた。この日は雨だったので客の入りは少なかったがそれでも8割くらいの席は埋まっていた。

 

 

まずはやっぱりビールから。Lotusさんはヱビス。私はアカボシ様。

 

 

そしてT川氏はこの日一杯目なのでもちろん大ジョッキの生、男だね。

 

 

揃いましたな、サッポロオールスターズ。我ら酒飲み3人衆はアナタたちのために毎日汗水流して奴隷のように働いています。

 

それでは

 

 

乾杯ッ!

 

 

お通しは玉ねぎのマリネ?旨し。

 

 

そして先日T川氏と食べて目が飛び出した、極上刺し盛り1~2人前。これで?とった感じの豪勢なボリューム刺し盛りである。値段もしがないサラリーマン、庶民の味方である。

 

 

話はラーメン二郎の話で盛り上がる。実はT川氏、野猿街道のラーメン次郎は行きつけだそうで、注文に関する私の余計なアドバイスを鼻で笑って見ていたようである。Lotusさんは学生時代、三田にあるラーメン二郎総本店の時代から通っている生き字引のような二郎通。T川氏とラーメン話が尽きない。

 

 

お腹いっぱいの我々は、ここで焼酎にチェンジ。私が2杯目で焼酎に移り変わるのを見たT川氏に「天変地異だね」と言われた。まったくその通り、まいりました。T川氏は笑いながらもう一杯生大を頼んだ。ヤルネ。

 

 

その後は黒ラベル大瓶にチェンジ。Lotusさんと3人で急遽サッポロビールの飲み比べ大会が開催され、ヱビス、黒ラベル、ラガー、それぞれの旨味感想文を各人3分にまとめてスピーチを行う事になった。嘘だ。

 

 

もう何杯目だが分からなくなった焼酎。私は芋、Lotusさんは麦がお好みである。

 

 

キスの天ぷらに、なんかのから揚げ。もう忘れてしまった。

 

 

刺し盛りの隅にさりげなく置かれた綺麗なお飾り。キャベツの芯でできているようだ。仕事が丁寧、芸術的センスも素敵な板さん、アナタに一生ついて行きます。

 

 

ブハーッ!飲んだ食った。ラーメン二郎がまだまだ腹に残っているが、満足な日だった。

 

 

あーあ、立川は今日も雨だった。

 

 

いやぁ、楽しかったです。また近々で集まりましょう!

 

 

なんて流れになるはずもなく、もう一軒だけイキマスカ?アーモチロンダ。

 

 

先日、T川氏と酔っぱらって入ったほぼ記憶の無い焼き鳥屋にリベンジしに来たぞ。たのもー!

 

 

まずは瓶ビールで乾杯!よく飲むのー。

 

 

特製のたれに浸けて食べる、ナントカ。忘れてしまった。

 

 

ナントカフライ。もう記憶はほぼゼロに近い。

 

なんかの話で盛り上がったのは覚えているが、何の話だったかは全く覚えていない。急遽集まった大酒飲み3人衆の酒飲み大会は大成功でお開きとなった。まだまだ終電には余裕のある時間で店を出る。

 

 

また飲もう!

ハタ目を気にせず、笑顔が止まない固い握手の泥酔3人呑兵衛集団。非常に楽しい時間を過ごした。ブログ上ではなく生のLotusさんとは知り合って、まだ3か月なのだが、すでに同窓会的な雰囲気も漂ってきている。T川氏とは中学校時代からの悪友であり、この3人で泥酔できるなんて、不思議なご縁だ。

 

かくして楽しい宴は幕を閉じた。私はもちろん電車で帰るのだが、Lotusさんはなんと歩いて帰るそうである。お気をつけて。T川氏はわざわざ改札口まで私のお見送りをしに来てくれた。毎度恒例になった改札越しのさようならパチリ写真を恥ずかしげもなく撮る、とびきり笑顔なジョージクルーニー似の私。友よ、また飲もう。

 

ホームへ上がるとすぐに電車はやって来た。今日は雨の休日なので車内は空いている。席に座るとブルっと携帯が鳴った。ムムッ!こんな時間に誰だ?ポケットから取り出したスマホに浮かび上がるLINE画面を見て目を疑った。

 

 

ドーン!

なんと、Lotusさんは一人で大衆酒蔵ふじに寄り、本日の〆であるサバの塩焼き、通称シメサバとアカボシ様で、朝から続いた長い宴を締めくくったのであった。さすがである。恐るべし大酒飲みLotusさん。私もそれに追いつけ追い越せと誓った、ある素敵な日の夜の電車内なのであった。

 

 

----------

 

昨日は変態先輩と長距離サイクリングに行ったので、足がかなりお疲れ気味である。

 

午前中に掃除洗濯家事オヤジを遂行したら、午後はあきる野で息子のサッカーの試合がある。

 

今期から参戦したユースリーグの初シーズンは頑張った甲斐があって優勝という素晴らしい成績を残した。

 

これで上部リーグへ昇格決定である。

 

本人に聞くと、このレベルで優勝するは当たり前だそうである。

 

ヤルな、オヌシ。

 

では、私も負けずに大酒飲みリーグ優勝を目指すしかない。

 

ビールをこよなく愛する皆さま

 

であるからして

 

やっぱり今宵も

 

キンキンに冷えたビールで

 

乾杯ッ!

 

なのである。

ムフフフフ。


ちなみにこちらはLotusさん目線の、この日の出来事である。