【昨日のビール】

ロング缶:2本

芋焼酎ロック:5杯

 

【昨日の実績】

自転車:×

お菓子断ち:〇

 

お菓子断ちの記録が続いている。素晴らしいではないか。かかりつけ医に境界性糖尿病の疑いがあると脅されてから、なるだけお菓子を食べないようにしているつもりの生活習慣病プロフェッショナルな私。昨日は危うくスーパーでお徳用バタビーを購入しそうになったがグッとこらえた。さすがプロである。ちなみに健康診断もプロの域に達していることをここに申し述べておく。

 

 

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昨日の続きを書く。

 

今年、中学2年生になる娘との何でもないやり取りを以下に書いてきた。

 

 

 

中二病という言葉があるが、意味は知らなかったので調べてみた。

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反社会的な行動や不良を演じ、格好いいと思い込んでいる。根は真面目であったり、臆病であったりするので本当の不良にはなりきれない。喧嘩や犯罪行為に対する虚言が多い。

 

Wikipediaより

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なるほど、そういえば私にもそういう時期があった。まさしく中学二年生頃だったか。

 

娘の話に戻ろう。中学生と言えば思春期の真っただ中に突入する時期である。すでに父と娘の微妙な関係が始まっているのだが、私にとっては非常に不本意なことである。可愛い、可愛いと息子よりもかなり甘々で育ててきたのは言い逃れできないが、それだけ愛おしく愛情を注いできたのだ。あ、だからと言って息子の方が劣るわけではない。息子と娘の愛おしさは単位が違うので比較できないのだ。通貨の円と、ヘクトパスカルを比較するようなものなので無意味だ。

 

娘はダンスを習っているのだが、その関係者の前に私が顔を出すことは厳禁となっているようだ。仮に発表会などを見に行くときは、決して名前などを明かしてはいけない。レッスンの先生に対して、私はトップシークレットな存在でなくてはいけないそうだ。何度も会ったことはあるのだが、、、


昔、娘は新体操を習っていたのだが、その時なんか車で送って行き、2人で練習場に入り、その日の練習まで見て一緒に帰ったりしたものである。しかし今そんなことをしようものなら即死刑判決、市中引き回しはされることなく打首獄門同好会なのである。ゆじゅさん、恐ろしや。

 

今や娘を車で送って行くこともままならず、お母さんに送ってもらいたいと言ってくる。途中で友達を拾っていくので、そこにお父さんが登場するのはご法度なのだ。なぜなのか理由を聞いてみると、友達はみんなお母さんしか顔を出さず、お父さんが絡んでくることは皆無だからだそうだ。なんだそれは?お父さんが出てきたっていいじゃないか。心優しき出しゃばりなお父さんが顔を出してもいいじゃいないか。グラスの底に顔があったっていいじゃないかと岡本太郎氏も言っていたぞ!ええじゃないか!

 

しかし、そんなささやかな願望は叶えられないのである。心優しく、小心者で大酒飲みの私は、娘と二人でどこかへ出かけるという機会に恵まれることが無く、悲しみに打ちひしがれながら今日もビールに焼酎、その他をグビグビとおかわりしながら浴びるしかないのである。グヒヒ。

 

そんな状況だったのだが、ここ2、3日の間に娘が体の不調を訴えた。ダンスをしていると股関節が非常に痛むというのだ。心配なので病院に行こうということになったのだが、一番早く受診できる日が昨日であった。娘が学校から帰ってくる時間、家にいるのは在宅勤務をしている私だけであり、行こうと思っている病院は人気の病院なので混雑が予想される。18歳未満のお子様は必ず保護者と一緒にご来院くださいというのが病院界隈の習わしのようだ。

 

こ、これはビッグチャンス到来ではないか?しかしこの時点では、その話を聞いてもしゃしゃり出ることなく、グッと我慢をしてオファーを待っていた私に、女性陣からやっと声がかかった。

 

「じゃあ、お父さんと病院に行くしかないね」

 

妻がそう言うと、娘もコクリと頷いたのである。

 

よっしゃーっ!と、心の中で叫びまくった後、冷静を装った私は「仕方ないな」といった感じで会社にその旨をメールで伝え、仕事中に中抜けすることにした。娘の前では油断して顔がニヤけないようにすることも忘れない。

 

 

その日、15時過ぎに娘が帰ってきた。「これから病院に行く」と会社に一言伝えた私は、浮ついた足取りで準備を始める。

 

娘「お父さん、診察の時、服は何着て行ったらいいの?」

 

C「動きやすい服装、ジャージかスエットだね」

 

娘「オッケー」

 

私もラフな格好で合わせようと思い、スエットにダウンジャケット、ワークキャップをかぶって出かけることにした。

 

車は妻が仕事に乗って出たので、娘に自転車で行くことを伝えると、あからさまに不機嫌な顔になった。

 

娘「エーッ?知らなかった。車だと思ってた」

 

C「いいじゃん、近くなんだから」

 

そう言うと、私は妻の電動ママチャリ、娘はマウンテンバイクに跨って、レッツゴー2匹!いざ、近所の整形外科へ出発なのだ!

 

目的の病院までは交差点を2回曲がるだけの単純な道筋なのだが、私は面白おかしく説明した。

 

C「いいですか?この道をまっすぐ行く。そして右折、その後左折して行きますよ!間違えないようにね!」

 

真剣な顔でそう言っている私のことを見ながら娘がニヤッと笑う。いいねー!楽しいではないか!

もう、バカ親そのものなのである。

 

お腹が空いたというので、途中コンビニに寄ってカレーパンとおにぎり、飲み物を買った。診察の待ち時間に食べる予定である。

 

病院に到着するとすぐに受付をした。人気の医院なのだがこの日は時間的に良かったのか、思いのほか空いていた。ラッキーである。初診だった娘に問診票を書かせて提出すると、娘お待ちかねの補食タイムである。食べ物の匂いがすると悪いので、エレベーターホールの横にある階段の踊り場で食べることにした。


美味しそうにカレーパンを頬張りながら笑顔を見せる娘が可愛かった。写真を1枚パチリ、バカ親丸出し。受付の女性陣がチラチラとこちらを見ているが気にしない。

バカ親だからね。しかたがないのだよ!

 

娘がモグモグしていると想定外の事が起きた。食べている途中に診察の順番がやって来たのだ。急ぎ口の中のカレーパンを水で流し込むと診察室へ飛び込んだ。


ここは息子もよく来る医院である。診察の流れは、先生に症状を話してレントゲンを撮って診断という感じだ。股関節の痛みがいつから始まったとか、どこらへんが痛いとか、何をやっていたら痛んだのか、などと一通り話してレントゲンを撮る。

 

歳頃の女の子の大切な部分をレントゲン撮影するのだ。フザけたレントゲン技師だったらタダじゃ置かねぇ!と息巻いてレントゲン室の前に立ち、睨みを利かせていると、白髪交じりの角刈り先輩がひょっこり顔を出した。しばらく待って娘が出てくると、すぐに聞いた。

 

C「なんか変な事されなかった?」

 

娘「大丈夫だったよ」

 

笑顔でそう答えると、娘はスマートフォンを取り出して何やら見始めた。

 

それからまたしばらく待つと、やっと診察の順番がやって来た。

 

医「骨に異常はありません。痛みをこらえて毎日のように激しい練習をしているようですね。骨と筋肉の付け根の部分が炎症を起こしているのでしょう。ここはいったん練習を休んで様子を見ましょう。1週間後にまた来てください」

 

先生はそう言って、安静にしておくと自然に治るだろうということを説明してくれた。それでも治らなかったら次はMRIを撮ってみることも考えようとのことだ。

 

まずは良かった。成長期の体を酷使しすぎたのである。ちょっと休んで回復させてから頑張ろうではないか。娘にそう伝えると、納得した様子だった。心配性の妻から途中で何度もLINEがきていたので診察結果を送信すると、湿布を貰って自宅へ向かった。

 

自転車で自宅へ帰るその途中で娘が話しかけてきた。

 

娘「受付で右側に立っていた女の人、あれは幼稚園の時の同級生のお母さんだよ。知ってる人だった。」

 

ペダルを漕ぎながら娘は明るくそう言った。その横顔は特に何の変哲もなく、いつも家で見ている娘の笑顔となんら変わりはなかった。新体操に送って行っていた、幼かったあの頃の笑顔とも変わりはなかったのだ。私はなんだかフーッと力が抜け、そして自然と笑みがこぼれてしまった。

 

良かった。

色々なことが良かった、そんな日だったのである。

 

 

 

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昨日の晩酌。

 

 

 

娘の怪我は大事に至らず安心した。なのでスーパーで好物のカツオのたたきを購入する。安心していなくても買うことになるのだが、そこはあまり気にしない。

 

 

中華風春雨サラダが出来上がっていた。妻特製である。旨し。

 

 

サラダが食べたかった。先日の血液検査でコレステロール値も無罪確定だったので、この日は遠慮なくマヨネーズをかけた。あまり調子に乗らないようにしよう。旨し。

 

 

豆腐にラップをかけてレンジで3分。湯豆腐モドキの出来上がり。寒い冬にはこれが良いのだ。旨し。

 

 
揃いましたなアテの衆。
 
可愛い娘のお話三部作は以上で終わりとしよう。
 
娘は昨日、練習を休んで見学したそうだ。
 
そんな時は動いている時よりも良いことがたくさん思いつくものだよ、と言うと妙に納得していた。
 
頑張れ!娘!
 
ビールをこよなく愛する皆さま
 
今宵は、娘のさらなる成長を祈念して
 
おおいに乾杯ッ!
 
なのである。
ムフフフフ。
 
長いブログをお読みいただき、感謝、感激で、また来てくだ謝意!