【昨日のビール】
ロング缶:2本
レギュラー缶:1本
芋焼酎ロック:4杯
翌日が出社なので控えめにするつもりがこの酒量である。芋焼酎のロックにブレーキがかからなくなる。ある時点からただの氷水を飲んでも変わらない気がする。現に最後の一杯は氷に水を入れて飲むのだが、それで十分飲んだ気になる。一気飲みするからだろうか。あまり気にしないことにしよう。
ビンチョウマグロの特売品。刺身はこれしか残っていなかった。しか十分旨い。
アジフライもついでに買ってきた。癖になるのである。
かかさないお豆腐様。ないと焦るので毎日在庫を確認しておく。
揃いましたなアテのみんな。
ビールをグラスにトクトクシュワシュワ。
目を閉じて今宵も晩酌できる幸せをビールの神様に感謝
乾杯っ!
ブハーッ!
平日はロング缶ビール2本までのルールーを完全に忘れてる!
気にしないが、、、
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歳を重ねるごとに色々な部分がそれ相応になってゆく。いろんなところが弛んできたり、そのおかげで今まで気にならなかったシワを見つけたりするのだ。そんな中でも比較的若い段階から目立っていたのは白髪だ。
私が白髪を染めているのは先日、以下のブログに書いた。
妻、息子、娘の家族全員から白髪を染めるように言われている。妻には若い頃からずっと言われていた。言うことを聞かないでいたりしたのだが、娘の「染めた方がいい」という一言で染め始めた。息子も同じ考えである。若く見えるような印象でいて欲しいのだそうだ。白髪だとかなり老けて見えるということなので、結果として自然な老化に対して見た目だけ逆らっているのだ。
先日も白髪が目立ってきたので染める事にした。少し前までは白髪染めした後、真っ黒くろすけになって普通の黒よりも黒いのでは?と思うくらい染めていた。当時はそれでもあまり違和感はなかった。しかし冒頭に書いたように歳をとるにつれていろんなところが弛んできたりする。そうなると髪だけ真っ黒というのはどうもしっくりこない。それなりに白髪も混ざった方が自然に感じるのだ。しかし一部だけ白髪を残して染めるなどというのは至難の業である。素人の私にできるわけがない。
そこで考えたのが、あまり黒く染めないようにする事。当たり前の事だ。染粉の色を濃い茶色にして染める時間を短くする事で真っ黒な浮いた髪の毛にはならなくなる。髪が明るくなりすこし白髪も混ざった感じに見えて、いくらか自然に見えるのだ。
ここ2、3年はそのように染めている。先日もそのように染めた。翌日は出社だったのでサッと染めてから風呂に入りビールで乾杯といくことにしていた。
ランニングから帰り、汗が引くまで体を冷ましてから白髪染めにとりかかった。もう何年もやっているので手慣れたものである。合わせ鏡などしながら全体に染粉を塗ってゆく。右のこめかみ部分は特に白髪が多いのでそこだけ長めの時間に染めるとバランスがよくなる。
全体に染粉がゆき渡ると後は待つだけ。この待ち時間で染まり具合が変わる。長く放っておくと黒くなりすぎるし短いとあまり染まらない。今回は翌日が出社なのでいかにも染めました、と言う見た目にならないようにいつもより少し短めの時間にした。
時間が来たので風呂に入りシャンプーで染粉を落としてゆく。キシキシになった髪にコンディショナーをつけて整えた。体も洗って風呂から上がり鏡を覗くとイメージ通りの感じになっているではないか。フムフム、ヨシヨシ。などと自己満足に陥ってからお待ちかねの晩酌タイムを過ごして眠りについた。
翌朝は出社する時用の時間にセットしていたアラームで目覚め、いつものように準備をして家を出た。いつもの時間の電車に乗り、いつもの駅で降りていつも歩く道のりをウォーキングして出社する。
ドリップ式のホットコーヒーを買って自席に着くまでに何人かの人とすれ違った。すれ違ったのだが何か感じがおかしい。なんだかよそよそしいと言うか、笑顔が引き攣っているというか、いつもと違う雰囲気が感じられるのだ。
しかし感じるだけなので、あまり気にもせず仕事に取り掛かることにした。PCを立ち上げて荷物の整理などしていると比較的仲の良い若手くんと目が合った。
「おざーすっ」
私がそういうとその若手くんは挨拶を返すと同時に私の顔を二度見した。
ん?なんだ?私も不思議な気持ちになっていると
若手くんがスーッと近づいてくる。
若「珍しいですね、cornさん」
普段は在宅ばかりの私が出社すると、何人かに必ずそう言われる。
C「あぁ、今日はちょっと出社しないとできない仕事があったんだよね」
若「ああ、そうだったんですね。それより、髪染めました?」
さっきからやけに私の頭ばかり見て話をすると思ったらそういうことか。
C「ああ、これね。髪を染めたと言うか、白髪をね。染まってるのか染まってないのかわかんないけどねー」
あえて真っ黒に染めていないので、そこに気づくとは少し意外に思った。
若「イカツイっすねー、、、」
C「えっ?」
若「だってcornさん、それ金髪じゃないですか!」
C「。。。」
な、なにっ!?
C「あ、あぁ、これね、、、そ、そう。ちょっと明るいくらいが若く見えるかなー?なんて思ったりなんかしちゃったりなんかしちゃったりして、、、エヘッ」
若手くんはあからさまに動揺している私をまじまじと見ながら「なるほどー」などと妙に納得してその場を立ち去っていった。
私はみんなに気づかれないように、しかし急いでトイレに駆け込んだ。鏡にうつる自分の頭を見て愕然とする。会社のトイレは蛍光灯で明るく照らされているので自分の髪の毛の明るさがよく目立つのだ。そういえば、我が家のライトはどこもかしこも電球色にしていてなんとなく薄暗い。そんな中で髪を染めているので正確な色が見えていないのだろうと想像した。クーッ。
いまさら何をやってもどうしようもない。私はこのまま突き通すべく堂々と振る舞う事を決意した。しかし、周りの目が気になる。みんなが私の頭を見ている気がする。面と向かって話す時もみんな、まず頭を見てから話し始める。話している最中もチラチラと頭を見ている。私は気にしていないふりをして普通に話しているのだが、気になってしょうがないのだ。
帰ったら染め直そう。そう心に誓った。
その日、帰宅してそのことを家族に話した。しかしみんな家の中でしか私の髪を見ていないので、言われて初めて気づいたという私と同じパターンである。
そして娘が言った。
「いいじゃん。今週末ダンスのイベントがあるからそのまま見に来て!」
なんという嬉しいことを言ってくれるのだ。私は普段おとなしめに見える外観である。たぶん。娘のイベントにやって来る親はダンスをやっていた風の人も多く派手なのだ。娘はそれが気になっていたようで私の明るい髪の毛を受け入れてくれたのだ。
「よし、それではこのままにしておこう!」
娘の話に乗って染め直すのをやめた単純な私。ダンスイベント当日はそのままの頭で気持ち若めの服を身にまとい出かけた。
しかし週明けはまた出社がある。その週末に濃いめの色に染め直したのは言うまでもない。
染め直したその日の夜、暗くなった髪に娘はすぐ気づいた。しかしその事については何も言わずニコニコして夕飯を食べていた。
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今日も出社している。髪はきちんと染めてある。金髪を指摘した若手くんは私を見てもなんのリアクションも取らなかった。他の人達も同じである。もう忘れているのだ。
そんな、みんなにとってはどうでもいいような白髪染めの話なのである。
ビールをこよなく愛する皆さま。
今宵は華金。
華のような金髪に乾杯なのである!
ムフフフフ。