痛手
朝の目覚め際に 淀んで広がって行く
訳もなく 大きな わだかまり
肩すかしを くらわせて
昨日という日が 素通りする
朝は いつでも 明かるすぎて
痛手は充分 覚悟はしても
わずかな眠りじゃあ ぬぐえない
アルミサッシに 白く輝く
投げやりな 陽の光
わだかまる 胸の重み
相変わらず 僕の朝は死んだまま
頼りない 朝の顔
なけなしの真心さえ 使いはたした
石膏みたいに 無表情
口に出るのは 呟きばかり
一日の手応えが 切実に欲しい
朝の目覚めはいつでも 無彩色の世界で
訳もなく 物憂い 頭痛
肩すかしを くらわせて
昨日という日が 素通りする
朝はいつでも 悲しすぎて
痛手は充分 覚悟はしても
使った情熱は 不完全燃焼
流した涙は 生乾き
投げやりな 陽のゆらめき
わだかまる 胸の重み
相変わらず 僕の朝は よみがえらない
頼りない 朝の顔
なけなしの真心さえ 使いはたした
石膏みたいに 無表情
口に出るのは 呟きばかり
満ち足りた手応えが 切実に欲しい
https://www.youtube.com/watch?v=lRojZYiKF0k
そしてほのかに夏は行く
好きだと 君の背中越し
思わず言った
波音の激しさに 声は
掻き消されたかも
前髪半分乾いて 短くはねて
君の夏君の海 僕は愛した
惜しんでも 夏は終わり
波しぶき 遠くはじけた
昨日の物語 パラソルかかえて
踏み締めた 砂の跡
引き潮のララバイ また 夏が行く
唄ってる 夢になる やさしい声で
ほのかに 風のような恋 心にひとつ
しのばせて まどろむよ 時の窓辺で
振り向いた 白い道に
君の影 小さく遠く
昨日の物語 あとがきに変えて
余韻だけ 輝いて
引き潮のララバイ もう 遠くなる
いつかしら 消えていく ほのかに恋も
ひそかにララバイ もう 遠くなる
思い出は夢になる また 夏は行く
さようならの重み
さようなら やっと言った 心を引き離せた
舗道を 渡る風は 新しい季節を告げてく
恋なら 心変わり 誰にも あること
きわどい あなたの嘘 いくつも 気づいていた
思い出の階段を 思いきり駆け降りる
足もとなら 軽くて
ほほえみながら風を 受ける
さようなら 恋はどっち もう一度 探しにいく
涙で 少し揺れた にじんだ景色は置いてきぼりいく
背中を そっとつつく 余韻の いたずら
あなたの 横顔だけ 目の前 かすれて
流れた日の連なり 大事にしていくけれど
言いたいことは すべて
あなたも わかっていて ほしい
思い出の階段を 降りきるまでの時間
愛の重さ たくさん
あなたも 覚えていて ほしい