~ 飛行中年 ~ -54ページ目

痛手

朝の目覚め際に 淀んで広がって行く
訳もなく 大きな わだかまり
肩すかしを くらわせて
昨日という日が 素通りする
朝は いつでも 明かるすぎて
痛手は充分 覚悟はしても
わずかな眠りじゃあ ぬぐえない
アルミサッシに 白く輝く
投げやりな 陽の光
わだかまる 胸の重み
相変わらず 僕の朝は死んだまま
頼りない 朝の顔
なけなしの真心さえ 使いはたした
石膏みたいに 無表情
口に出るのは 呟きばかり
一日の手応えが 切実に欲しい

朝の目覚めはいつでも 無彩色の世界で
訳もなく 物憂い 頭痛
肩すかしを くらわせて
昨日という日が 素通りする
朝はいつでも 悲しすぎて
痛手は充分 覚悟はしても
使った情熱は 不完全燃焼
流した涙は 生乾き
投げやりな 陽のゆらめき
わだかまる 胸の重み
相変わらず 僕の朝は よみがえらない
頼りない 朝の顔
なけなしの真心さえ 使いはたした
石膏みたいに 無表情
口に出るのは 呟きばかり
満ち足りた手応えが 切実に欲しい

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=lRojZYiKF0k

 

そしてほのかに夏は行く

好きだと 君の背中越し

思わず言った
波音の激しさに 声は

掻き消されたかも
前髪半分乾いて 短くはねて
君の夏君の海 僕は愛した
惜しんでも 夏は終わり
波しぶき 遠くはじけた
昨日の物語 パラソルかかえて
踏み締めた 砂の跡
引き潮のララバイ また 夏が行く
唄ってる 夢になる やさしい声で

ほのかに 風のような恋 心にひとつ
しのばせて まどろむよ 時の窓辺で

振り向いた 白い道に
君の影 小さく遠く
昨日の物語 あとがきに変えて
余韻だけ 輝いて
引き潮のララバイ もう 遠くなる
いつかしら 消えていく ほのかに恋も

ひそかにララバイ もう 遠くなる
思い出は夢になる また 夏は行く


https://www.youtube.com/watch?v=UkY4-4sgxO0

さようならの重み

さようなら やっと言った 心を引き離せた
舗道を 渡る風は 新しい季節を告げてく
恋なら 心変わり 誰にも あること
きわどい あなたの嘘 いくつも 気づいていた
思い出の階段を 思いきり駆け降りる
足もとなら 軽くて
ほほえみながら風を 受ける

さようなら 恋はどっち もう一度 探しにいく
涙で 少し揺れた にじんだ景色は置いてきぼりいく
背中を そっとつつく 余韻の いたずら
あなたの 横顔だけ 目の前 かすれて
流れた日の連なり 大事にしていくけれど
言いたいことは すべて
あなたも わかっていて ほしい

思い出の階段を 降りきるまでの時間
愛の重さ たくさん
あなたも 覚えていて ほしい


https://www.youtube.com/watch?v=X-5lR0LIa5s