シルエット
ガラスの扉 あなたは向こうに
私に気づかす よそ見ばかりしている
世界が二つ 離れてしまった
あなたが待つのは 知らない人でしょうか
惜しみながら 別れたひとの
憂い顔の シルエット
肩先から 首すじから みんな覚えてるわ
ガラスの扉 私が開ければ
あなたは いまも 振り向くでしょうか
黄昏のテラスには 人模様のさざなみ
惜しみながら 別れたひとの
憂い顔の シルエット
ガラス越しに 視線あずけ 心もどかしくて
憂い顔の シルエット
ガラス越しに 視線あずけ 心もどかしくて
心もどかしくて
ニュアンス
夢の底で 色彩がうすれる
そんな気分 襲うよう
謎めいて あなた含み笑い そっと
投げかけて来る ニュアンス
カップの底 へばりついたレモン
紅茶の香り うすれてる
くゆらした煙草 けむり越しに あなた
まなざし 細めたままで
淑女に見える風景と 悪女になる瞬間
想いは すでに乱れて 言葉にならない
振り向いて 髪をといて 手の届かない 人
あなたが ふと 鏡の向こう側
消えてしまう 気配がする
床の上 ブラシ ふいに落ちて
あなた 黒髪を ゆらして ひろう
たそがれは まだ淡くて 夜は まだ来ないけど
悩まさだけ 漂い 景色がかすれる
振り向いて 髪をといて 手の届かない ひと
片想い 熱い想い 手の届かない ひと
罪な雨
むせぶような雨の 音が部屋を埋める
しびれ切らして 窓を開けても
けむる街並 おぼろなままで
あなたも きっと迷ってる
靴を履いて 傘を開き
暗い空を見上げるとき ため息をつく
いいのよ 無理をして 来なくてもかまわない
嘘だわ こんなにも 待ちわびている私
心をかきたてる 雨が憎らしいわ
恋の炎を そっとしずめて
ひとり静かに 過ごすつもりが
やまない雨の いらだたしさ
たまりかねて 電話したの
心なしか声も弱く 湿っていたわ
やっぱり 来てほしい たまらなく肌寒い
窓へと 伸び上がる しずくを浴びながらも
やまない雨の いらだたしさ
待つ心の いらだたしさ
時計の針を眺めては 壊したくなる
罪だわ 長い雨 気分までも しのび逢い
罪だわ 長い雨 恋まで重くさせる
罪だわ 長い雨 恋まで重くさせる