日本最初のコンビレンチは"光"發動機用
115番目の日本コンビレンチとして登録
社史『京都機械35年の歩み』より"光"と"神風"エンジンの整備要具も京都機械/一重丸京製と新たに分かり、その勢いで海軍航空本部が発刊した整備要領書を探しまくっています。
京都機械製の"光"エンジン整備要具は1940年またはそれ以降の生産だろうと推察できるようになりましたが、一方で"光"エンジンは1936年1月に正式採用されていますので、1936年~1940年には京都機械/一重丸京では無い工具が海軍に納められていたことになります。
必死に探して見つけました。
アメリカが終戦時に日本から持ち帰った資料の中に1936年の『"光"エンジン取扱説明書』があったのです。
そして、その中にコンビレンチが2種類入っていました。(No.29と35)
No.29は一般的なコンビレンチ形状ですが、No.35はスパナ側にオフセットが無く、かつスパナ底部がヘキサゴン形状になっています。(曲肱室:クランクルーム、螺釘:ネジくぎ)
これまで一番古いコンビレンチは"天風"エンジン/赤トンボと考えていましたが、社史『京都機械35年の歩み』より京都機械の"天風"工具は1940年またはそれ以降の生産と分かっています。
そして、今回1936年の刊行物にコンビレンチが載っているのを見つけましたので、これまで探した中で一番古い、すなわち日本で一番最初のコンビレンチになるのだろうと思います。
ちなみに、1936年は京都機械が海軍に工具を納め始める前ですので、当然ながら他の会社製になります。
このような工具群を作ることが出来る工具会社が戦前に京都機械以外にあったことは新鮮な驚きです。
☆2022年7月1日追記
昭和機械工具製作所の作だろうとほぼ断定できました。⇒詳細は、こちら
日本のコンビレンチブランドに番号を振っていたのを忘れていました。
表面に刻印されたロゴをブランドとして考えていますので、この場合は『光』がブランド相当になります。
海軍が光ブランドの工具を昭和機械工具製作所に発注したという構図です。
したがい、『光』を日本の115番目のコンビレンチとして登録します。
(1番最初のコンビレンチに115番という番号を振るのは変な話ですが、見つけた順なので)
↑丸に漢字で"光"、さらに工具番号が刻印されているのが分かります。
実は"金星"エンジンの取扱説明書も新たに見つけていて、こちらはケース形状から京都機械製と分かっています。(1941年版の金星5x型、九九艦爆二二型用)
ちなみに、日本で2番目のコンビレンチだと思われるのは、こちら。(天風エンジン/赤トンボ用、京都機械製)
エンジンだけで無く、機体の要領書も猛然と探している最中で、さらには陸軍も探し出したいと頑張っています。
今回の"光"、さらに"金星"も含め、調査が一段落したら整備要領書群について別途アップの予定です。
"寿"、"瑞星"、"アツタ"、さらに隼用の"ハ35"(榮の陸軍向け)が調査のターゲットです。
この回、終わり











