Cen-Tech/大同-2
Daido Corporation/大同通商
日本ブランドの92番目
【2023年6月23日記】
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Daido Corporation/大同通商は、1960年頃から2000年頃までアメリカで作業工具販売事業を本格的に展開していました。
そのブランドの中心はTruecraftでしたが、それ以外にもDaido Corp.の名前で40近くの商標をアメリカで登録し、作業工具のあらゆるカテゴリーに進出していました。
コンビレンチに限定すると、Truecraft以外にもCen-TechとPro-Mateでコンビレンチを販売してしています。
Trusecraftがプロ用工具とすると、Cen-Techは家庭用で、Pro-Mateはさらに廉価版の位置づけだと理解しています。
※Pro-Mateは、引き続き日本ブランド93番目として解説の予定です。
※日本の企業が管理運営するブランドを日本ブランドとして定義していますので、アメリカでのみ販売されていても日本ブランドとしてカウントしています。
下の写真が3ブランドの代表商品です。
凸丸パネルで揃えてみました。
上から、Truecraft/AIGO製、Cen-Tech/AIGO製(細身)、Pro-Mate/台湾製です。
Cen-Techの商標は、アメリカで1971年に申請され、1973年の認可になっています。
大同通商がアメリカでの事業を本格的に始めたのが1960年頃ですので、10年ほど経ったところで、ブランディングの新しい戦略を立て直した結果としてCen-Techが登録されたと理解しています。
ちなみに、3つ目のPro-Mateは、その5年後の1976年に登録されています。
Cen-Techは、Truecrfatに較べるとワンランク下の格付けになり、ホームセンターでの販売が主流だったと思いますので、情報が少なく、販売資料を見つけることは出来ませんでした。
ブランド毎にロゴを集めるのも趣味としているのですが、5本セットのブリスターパックと、冒頭の11本セットの物が見つかっただけです。
1.商品紹介
① 凸丸パネル
日本製コンビレンチの代表的デザインである凸丸パネルです。
オフセットがプレス曲げで確保されています。
裏面のスパナ部付け根の製造記号からAIGO製と分かります。
Truecraftにも同一形状のモデルがありますが、Cen-TechモデルはTruecraftに較べると胴長が細身になっています。
② 凹丸パネル-1
①は出っ張りパネルですが、こちらはへっこみパネルです。
どこかで見たことがあるモデルだと思ってきたのですが、このページをまとめていて気が付きました。
KTCがアメリカのSEARSにOEM供給していたモデルにそっくりです。
上の2つの写真を見ても似ているのが分かりますが、ノギスで各寸法を計測しても同一ですので、KTC製と考えるのが妥当だと思います。
大同工業を初めとする大同グループはコンビレンチの生産設備を有していないため、Truecraft商品は日本の少なくとも5社以上の製造メーカーに製造委託されています。
でも、KTCも入っていたとは、ちょっと驚きです。
もっとも、KTCはOEMも重要な事業の柱と捉えていますので、良く考えれば不思議ではありません。
KTCはSears、Craftsman、Fuller等にOEM供給していますが、これらにはKTCマークそのものやKTCを示す製造記号(BF)が入っていますので、私が勝手にKTCマークが無ければKTC製で無いと考えていただけのことのようです。
裏面のスパナ付け根部にアルファベットの製造記号が入っているのは、KTCと同じです。
F、G、Jの3種類が確認出来ています。
他のKTCと同様に鍛造型を表しているのだと思います。
興味深いのは、SearsとTruecraftの両方に供給しているので、デザイン権はKTCが持っているのだろうこと。
KTCのFullerモデルも、KTC自身が日本市場向けに使用しているので、デザイン権はKTCなのだと思います。
KTCは1980年から1990年に掛けて複数のブランドにOEM供給していますが、元々商品シリーズが存在していたCraftsman向けだけがOEM供給先からのデザイン指定ということになりそうです。
Cen-Tech日本製凹丸パネルを4本まで手に入れています。
③ 凹丸パネル-2
もう一つ別の日本製凹丸パネルのCen-Techモデルがあります。
KTC製と思われる②に較べると廉価度合いが増しています。
まず③を発売してから②へ移行したのか、または②に対し廉価版として③へ移行したのかは不明です。
少なくとも併売していることは無いと思います。
製造元として燕三条のいくつかのメーカーが思い浮かびますが、同一形状の物は見当たりませんので、Cen-Tech専用形状かと思います。
②に対して、長さが短く、またスパナ形状は真ん丸になっていて、時代を感じます。
④ 台湾製 凸丸パネル-1
時代の要請と思いますが、Cen-Techも台湾製へ移行されます。
Cen-Techの次に紹介する同じく大同ブランドのPro-Mateは、台湾製でスタートして、中国製へ移行して行きますので、1990年から2000年に掛けての大きな時代の流れを感じます。
⑤ 台湾製 凸丸パネル-2
スパナ形状が異なるもう一つ別の台湾製凸丸パネルがあります。
Taiwanの刻印が表面パネルにあること、裏面パネルは無刻印なのが識別ポイントです。
以上の5モデルがCen-Techで確認出来ています。
★ インド製 "CENTECH"
インド製の"CENTECH"モデルを見つけました。
最初は『2000年以前に早くもインド製に移行したのか?』とびっくりしました。
でも、よく見れば、CenとTechの間にハイフンがありません。
これは全く別の商品だと思います。
この回、終わり


















