AIGO -2(OEM編)

相伍工業

 

AIGOが海外および日本でOEM供給したモデルの全てを写真にて紹介します。

ちなみに、日本の各メーカーからOEM供給された海外ブランド数は40まで確認出来ていますが、その内の16ブランドがAIGOからになっています。

次に多いのがKTCの5ブランドですので、AIGOの数の多さが分かります。

AIGOが海外ビジネスを重視していたことの証です。

 

AIGO製のOEMであるかどうかはあくまでも全て私の推測ですが、その判断基準を写真とデーターベースで具体的に示してあります。

なお、AIGO製であることを確認するにあたって何故だろうと思う内容が結構多く、このブログを書くのにかなり難儀しました。(これまでコンビレンチに関して100回以上のブログを書いてきましたが、一番苦労しました)

そして、あれこれと考えましたが、最終的には分からないことは素直に【なぞなぞ】としてそのまま明記することにしました。

なぞなぞの答えが分かる方がいらっしゃいましたら、教えて頂ければ助かります。

AIGO-1に引き続き皆様の御協力をお願い致します。

 

AIGOはスパナ部根元の裏面に非常に特徴的な2列の製造記号を打っています。

商品形状と共に、この製造記号を目印にしてAIGOからOEM供給を受けた海外/国内ブランドを探し出しています。

製造記号については、その見方を現物との比較から推測し、最後の項目4,製造記号に一覧表としてまとめてあります。

 

↑モデル分類一覧表(AIGO-1と同じものを掲載)


1.海外ブランド

★一覧表

 

 オーストラリア 

 (1) MINIMAX 

★ AIGO④相当(凸平行四辺形パネル+プレス曲げ)

AIGO④相当がオーストラリアのブランドMINIMAXにOEM供給されていました。

ブランド詳細については別ページのこちらにて。

 

13mm同士でAIGOとの比較です。

AIGO特有の製造記号が入っているのに加え、全体の形状がAIGOと全く同一ですので、AIGOのOEMであることが分かります。

 

★ AIGO①相当/ウイットワース(凸丸パネル+プレス曲げ)

英国ウィットワース・サイズです。

鍛造型が専用になるようで、製造記号のボディータイプがWになっています。

下の比較写真に写っているAIGOの3/4インチのスパナ厚みが7.5mmであるのに対し、MINIMAXのウィットワースは8.5mmであり、1mm厚くなっています。

 

 

本来ならFボディーのタイプですが、ウイットワース専用のWボディーになっています。

 

★ AIGO③相当(凸丸パネル+鍛造オフセット)

ごちゃっと箱の中に鍛造オフセットが入っているのが分かります。

MINIMAXにはAIGO③相当の丸パネル+鍛造オフセットもありました。

 

★AIGO⑦相当(凸平行四辺形+鍛造オフセット)


 スエーデン 
 (2) Kamasa-TOOLS 

AIGO⑫相当で、スエーデンのブランドKamasa-TOOLS向けの凹とんがりパネルです。

ヨーロッパ向けは、凹パネルが一般的です。(アメリカ向けは凸パネルが一般的)

ヨーロッパ全域に販売されていました。

 

AIGOのインチ版を持っていないので、メトリックと比較します。

 

AIGO⑩相当のメトリック版もあります。

AIGO⑩~⑫相当はOEMとしてはKamasa-TOOLSだけに納められていたようですが、20年以

上に渡って提供され続けたロングラン商品だったようです。

市場に豊富に出回っていたためか英国ebayで今でも入手可能です。

(KAMASA Combination Spannerで検索して下さい)

 

AIGO④相当(凸平行四辺形+プレス曲げ)のKamasa-TOOLSもあります。

 

ブランド詳細は別ページのこちらにて。

今のKAMASA-Toolsはこちら

 

【2020年8月25日追記】

 英国 

 ★Draper 

英国のDraperにもAIGOからOEM供給をしていたとの情報を貰いました。

英国ebayで""Draper Combination Spanner Japan"で検索すると1件だけヒットしました。

スパナ部付け根部のエラ形状を見る限りではAIGO③相当(鍛造オフセット)に見えます。

ただし、AIGOの決定的証拠になる裏面の製造記号の写真が無く、また程度が良くないので、入手は控えています。

AIGO製が明確で程度が良い物が出てくるのを待ちたいと思います。

(英国ebayは単品で頼むと送料が商品の約5倍になり、おいそれとは手が出せません)

 

 アメリカ 

 (3) TRUECRAFT 

★ AIGO③相当 TRUECRAFT(鍛造オフセット)

TRUECRAFTはアメリカのブランドですが、日本の大同工業が運営していました。

(正確には従来からあったブランドTRUECRAFTを大同工業が買収して傘下に)

大同工業はハンドツールの生産施設も持っていないため、全てを燕三条のツールメーカーに生産委託していました。

AIGOだけで無く、ASAHIやTOP製のTRUECRAFTもあります。

TRUECRAFTブランドの詳細は別ページのこちらにて。

 

AIGO自身のモデル③の小サイズは存在が確認されていないため、鍛造オフセット同士でAIGO⑨と比較します。

 

★ AIGO④相当 TRUECRAFT(プレス曲げ)

上のモデルと同じように見えますが、ボックス部のオフセットがプレス曲げになっています。

 

AIGO④との比較です。

 

★ AIGO④相当モデルのバリエーションで、凸パネルに品番表示がありません。

 

 (4) BERNZ O MATI

BERNZOMATICはAIGO①に対して細身になっていて、AIGO②相当として海外OEM専用仕様に分類しています。

アメリカを拠点にしているガストーチの専門メーカーです。

現在はハンドツールの類いはラインナップしていませんが、BERNZOMATICの会社Webはこちらにて。

 

AIGO①との比較です。

比較写真でも胴長幅が細身なのが分かります。

AIGOモデルの胴長横幅がサイズ7/16インチで10.6mmに対し、BERNZOMATICは15%細い9.2mmになっています。

重さも較べて見ました。

7/16インチでAIGOが45gに対し、BERNZOMATICは11%軽い40gになっています。

 

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AIGOに関して不明点が3つあります。

【なぞなぞ-1】

OEMモデルにだけ細身仕様があるのは何故でしょうか

後述のAIGO⑥相当と、一番最後に出てくる国内OEMのTOPも細身になっています。

 

【なぞなぞ-2】

何のマークでしょうか

裏面右側に変わった刻印マークが入っています。

会社サイトを見ても関連しそうなものは出てきません。

実は後述する別ブランドの(8)TATOOLにも同じマークが刻印されています。

したがい、個々のブランドに関連する内容では無く、製造に関わるものではないかと考えています。

同じブランドの別サイズ(3/4インチ)にも同じく裏面に同じ刻印マークが入っています。

【2020年8月25日追記】

相伍農機製作所が作っていた斧に似たような刻印が入っていたとの情報を頂きました。

初期のAIGOに共通した刻印だったのかもしれません。

↑残念ながら写真に刻印は写っていません。

【2021年5月2日追記】

後述の(8)TATOOLの同じ刻印を拡大してみたところ、五角形(Pentagon)の周りにアルファベット"C"が5個並んでいるデザインになっているのが分かりました。

 

【2022年10月1日追記】

謎マークの全てが分かりました。

"5"が五つで相伍/アイゴ。

詳しくは、AIGO-1にて。

 

【ナゾナゾ-3】

裏面の写真だけしかありませんが、下側の2本がBERNZOMATICで、"F"と共に"AF"という鍛造型記号が確認出来ます。

一部の海外OEMにだけ鍛造記号2文字(AF、BD、LF)のモデルがあります。

鍛造記号ですので、鍛造型が海外専用の場合に2文字になるのかとも考えましたが、鍛造型が明かに異なる細身でも1文字です。

2文字になっている理由が見つけられませんが、どのように使い分けていたのでしょうか

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別の日本メーカーからもOEM供給を受けていたようです。

写真からは判断しにくいのですが、AIGOモデルのようなプレス曲げでは無く、鍛造オフセットのように見えます。

AIGO製やASAHI製を示す特徴的な製造記号が無いため、メーカーがどこかは不明です。

 

 (5) CHICAGO INDUSTRIAL 

AIGO④相当のCHICAGO INDUSTRIALです。

ネットで検索するとCHICAGO INDUSTRIAL TOOLSという会社があり、コンビネーションレンチも取り扱っていることになっています。

但し、創業が2020年(今年)になっていて、今ひとつはっきりしません。

その会社Webはこちら

 

AOGO④との比較です。

サイズ22mmでCHIAGO INDUSTRIALはL=285mmですが、同じサイズのAIGOは10mm以上短いL=273mmになっています。

AIGOカタログを見ると凸平行四辺形パネルのサイス22mmはL=285mmになっていますので、CHICAGO INDUSTRIALはAIGOカタログ通りです。

でも、肝心のAIGOモデルがカタログよりも10mm以上短くなっています。

周辺サイズのAIGOを確認してみたところ、19mmまではカタログとほぼ同じ長さですが、21mmから24mmまでがカタログよりも10mm以上短くて、26mmからはまたカタログ通りに戻っています。

 

写真の右端をAIGO本来の長さである285mmにしてあります。

AIGOサイズ22mmがカタログよりも10mm以上短くなっているのが分かります。

【なぞなぞ-4】

何故カタログよりも短いのでしょうか?

OEMの話ではなくて、AIGOモデルでのなぞなぞになります。

 

 (6) GLOBEMASTER 

GLOBEMASTERは、前述の(4)BERNZ O MATICと同様に細身のAIGO②相当になります。

GarageJournalの米国工具会社&ブランド一覧に”Glovemaster"が載っていて、"the product line was imported from Asia"と説明されていますので、この会社の可能性が高いと思います。(所在地…テキサス州ヒューストン)

なお、英国のJHCという作業工具ブランドのWebサイトにGLOBEMASTER from JHCという言葉が出てくるのがちょっと気になります。

 

【2023年1月23日追記】

ヒューストンのGLOBEMATER社が日本で1966年に商標出願し登録されているのを見つけました。

日本との関係が深かった様です。(日本での商売実績?)

 

AIGOモデル①の胴長横幅がサイズ1/2インチで11.6mmに対し、GLOBEMASTERは12%細い10.2mmになっています。

 

悩ましいGLOBEMASTERがあります。

製造記号が1列しか無いのです。

1列目の鍛造記号が無く、2列目だけになっています。

それ以外はボディー形状も含めてGLOBEMASTER細身仕様と同じに見えます。

実は1列だけ製造記号は、後述するように日本TOPの第1世代の一部も同じになっています。

【なぞなぞ-5】

製造記号1列はどの様な経緯で登場したのでしょうか?

商品形状や製造記号の位置は同一ですので、AIGO製であることは確かだと思っています。

 

写真はAIGO④相当のモデルで、製造記号がBDになっています。

(4)の【なぞなぞ-3】と同じく製造記号が2文字アルファベットです。

 

かなり古そうな日本製のGLOBEMASTERコンビレンチも見つけました。

日本メーカーで同様モデルが見当たらないため、どの日本メーカーか不明です。

真ん丸なスパナ形状を見ると1950年代もしくは1960年代のモデルのように見えます。

1960年代だとしても、当時日本でコンビレンチを生産していたのはAIGOも含めて6社だけだったと理解しています。

このモデルが6社以外の別の日本のメーカー製だとすれば、私が理解している日本のコンビレンチの歴史を書き換えなければなりません。

この古いモデルの正体を追いかけていくと新たなことが分かりそうな気がしますので、継続調査します。

 

【2020年9月9日追加】

日本製以外のGLOBEMASTER2種を見つけました。

イタリー製と西ドイツ製です。

似たデザインですが、スパナの補強有無と凹パネルの長さに差があります。

 

【2024年10月18日追記】

GlobemasterについてAlloy Artifactsが詳しく解説しています。⇒ こちら

 

 (7) KAL 

★ AIGO②相当 細身モデル

KALには細身とスタンダード幅の2種類のモデルがあります。

上のモデルは細身の方。

 

比較写真より胴長幅が細身なのが分かります。

AIGOモデルのサイズ9/16インチで胴長横幅が12.9mmに対し、KALは10%細い11.6mmになっています。

 

★ AIGO3相当 スタンダード幅モデル

鍛造オフセットで、モデル③相当です。

 

細身では無くて、スタンダード幅なのが分かります。

 

細身ではない方のKALの鍛造型番号が特殊なLFになっています。

通常のFと何が異なるのか不明です。

一方で、細身のKALの方は通常のFになっています。

細身の方が特別な鍛造型番号であれば理解できるのですが。

 

同じく日本製のOEMで、凸丸パネルで鍛造オフセットです。

裏面右の3桁製造記号が特徴的です。

BESTの第2世代モデルと形状が極似しています。

したがい、BESTを生産していた平松工業製ではないかと推測しています。

同型モデル(新品8本セット)を新たに入手中ですので、日本に届いてから改めて検証します。

 

さらに、もう一つ日本製があって、梨地フラットです。

日本で梨地フラットを出しているメーカーは意外に少なくて数社しか無いのですが、プレス曲げオフセットに限定すると私が知る限りでは適合モデルはありません。

燕三条のいずれかのメーカーが、KAL専用に梨地フラットモデルを作ったのではないかと推測しています。

 

アメリカ製のKALも2種類見つけました。

凸丸パネルと梨地フラットです。

AIGOを導入する前のモデルと思います。 

 

 (8) TATOOLS 

メトリックにも細身モデルがあり、AIGO⑥相当です。

 

AIGOモデルのサイズ17mmで胴長横幅が14.9mmに対し、TATOOLSは12%細い13.1mmになっています。

 

【なぞなぞ-2】のBERNZOMATICと同じ刻印マークです。

裏面の右端に刻印されています。

 

 (9) UNITOOL 

AIGO⑥相当の凸平行四辺形パネル+プレス曲げで、細身仕様です。

実はとても悩ましいモデルです。

 

他のモデルと同じように形状も製造記号もAIGO製そのものなのですが、唯一異なる点は裏面のJAPAN刻印が無いのです。

日本製を輸出する場合は経産省の指示でJAPANを表示することになっていると理解しています。

一方で、そんな規則は無いという意見もあって、事実として日本製で輸出されているのにJAPAN表示が無いものが存在しています。

【なぞなぞ-6】

これは日本製で、かつAIGO製と考えて良いのでしょうか?

もしAIGO製ではないとすると、このモデルの正体は何でしょうか?

 

UNITOOLはアメリカで今でもコンビレンチを販売していますが、どうもカナダの会社のようです。

↑今はUNITOOL CANADAと刻印された凸丸パネルを販売していますが、恐らく台湾製でしょう。

↓今風のミラーモデルもあります。

現在の会社Webはこちらにて。

 

 (10) CEN-TECH 

(10)から(16)までは現物を入手出来ていませんので、写真だけでの判断になります。

細身に見えますので、AIGO②相当のCEN-TECH向け凸丸パネル+プレス曲げだと思います。

AIGO製を示す2列の製造記号がくっきりと入っています。

 

同じCEN-TECHに別の日本製凹丸パネル+プレス曲げがあります。

ボックス部の加工より廉価版と推察しますが、形の古さからAIGOがOEM供給を始めるよりも前の時代と思います。

 

AIGO OEMと同じような形状の凸丸パネルですが、台湾製です。

2000年頃を境にして海外ブランド向けOEMは日本から台湾にシフトしていきますが、このCEN-TECHも例外では無かったのだと思います。

 

 (11) CHICAGO PNEUMATIC 

CHICAGO PNEUMATIC向けの凸丸パネル+プレス曲げモデルです。

写真で比較してみる限りでは細身仕様に見えますので、AIGO②相当と思います。

通常ならFボディーなのですが、写真を見ると1列目のアルファベットが2文字になっているのが分かります。

残念ながら入手している写真が鮮明でないので、判読不能です。

現在のCHICAGO PNEUMATICはこちらにて。

 

 (12) CONTINENTAL AMERICAN 

CONTINETAL AMERICAN向けの凸丸パネル+プレス曲げモデルです。

これも細身仕様のAIGO②相当と思います。

通常ならFボディーなのですが、写真を見ると製造記号の1列目はADのように見えます。

ちなみに、このCONTINETAL AMERICANを『1970年代に買った』というアメリカ工具フォーラムへの書き込みが確認出来ています。

AIGOの海外OEM商品で販売時期に言及している唯一の情報になります。

これより、AIGOは50年前の1970年代からアメリカにOEM供給していたことが分かります。

 

日本製で梨地フラットの別モデルもあります。

製造メーカーは不明です。

裏面の"PEERLESS"は"比類無き"の意味であり、宣伝文句と思います。。

"Intl."はInternatinalの略かと思いますが、"Ino."は何の略か分かりません。

 

 (13) MECHANICS 

AIGO④相当のMECHANICSです。

残念ながら既に会社は存在していないようで、ブランド元情報をネットで検索することは出来ませんでした。

 

 (14) TOLEDO 

アメリカ・オハイオ州TOLEDOにある水道工事向け作業工具会社に納めていたモデルです。

AIGO④相当と思います。

現在はコンビレンチの取り扱いは無いようです。

現在のTOLEDOはこちらにて。

 

 (15) ETC-Industrial クロモリ仕様 

  

AIGO自身のモデル③にクロモリ仕様がありますが、OEMにもクロモリ仕様を見つけました。

ETC-Industrialで、鍛造記号はBDです。

写真で見る限りではプレス曲げのようですので、AIGO④相当になります。

クロモリ材でプレス曲げというのはもったいない気がします。

ブランドの詳細は不明ですが、英国ebayで良く見かけます。

GarageJournalに1978年に買ったという書き込みあり)

 

 (16) JET 

カナダのブランドJETにもOEM供給していたようです。

製造記号よりAIGO製で、④相当と思いますが、ボックス部の加工精度がちょっと荒いようにも見えます。

 

この会社にはBEST/平松工業からもDINタイプをOEM供給していました。

 

JETの凸丸パネルは今でもカナダのサイトで購入できるのですが、上の写真の凸丸パネルは恐らく台湾製に切り替わっているものと思います。

 

【2020年8月20日追記】

 ⑰ IP 552xX 

当ブログを見て下さっている方から、『1980年前後にAIGOの倉庫でこの商品を見た』との情報を頂きました。
情報、求む!に『AIGO製のような気がする』と書いていますが、当たっていたようですので、『情報、求む』のページからこのAIGO OEM編に移動させました。

 

同じモデルをサイズ違いで3種類手に入れています。

全て日本で見つけていますので、海外向けでは無く、日本向けだったものと思います。IP552xXと打刻されていますので、"IP"をキーにしたブランドの様なものだったのではないかと推測します。

冒頭にまとめた一覧表には無い新たなモデルになりますので、もう少し調査が必要です。

 

製造記号がAIGO通常の2列では無く1列になっていますが、前述の通り海外向けOEMでは1列のAIGOも結構見つかっています。

左側の1桁文字が3、7、9になっています。

巻末の製造記号一覧表からはレンチサイズが1/2、3/4、7/8になりますが、実際の商品もその通りになっていますので、このことからもAIGO製と判断できます。

 

 【番外】 ノーブランド 

ノーブランドのAIGOらしきモデルを見つけました。

形状はAIGO①相当と全く同じです。

また、製造記号も文字が少し大きめですが、AIGO方式通りです。

しかしながら、AIGOも含めブランド名の表示がありません。

AIGOもしくはOEMブランド先がノーブランドのモデルを作る意味が思い当たりません。

そして、材質情報は裏面にあるのが通例なのに何故か表面にあること、裏面に"PROFESSIONAL QUALITY"と書かれていることも不思議です。

ひょっとして"PROFESSIONAL QUALITY"がブランド名なのかとも考えましたが、少なくともネットでは"PROFESSIONAL QUALITY"という名前のブランドはヒットしません。

謎めいたAIGOです。

 

↑↓表と裏をAIGO①と比較

 

左がAIGO、右がノーブランドの製造記号です。

ノーブランドの方は記号が大きめです。

 

↓ノーブランド版に大きなサイズ3種が存在するのを確認出来ました。

 

 

 

【フレックスソケットレンチ】 2020年11月28日追記

Truecraftでアメリカ工具市場で成功した大同通商は、まず最初に独自ブランドのAllentieでアメリカ市場に参入していました。

残念ながらAllentieにはコンビレンチがありませんでしたが、フレックスソケットレンチにAIGO製がありました。

表面の左側に"AIGO"と刻印されているのが特徴です。

私の知る限りでは他のブランドにOEM供給した商品に"AIGO"と明確に刻印されているのはこのモデルだけだと思いますので、非常に貴重な存在です。

 

2.国内ブランド

 TOP 第1世代 前期 

TOPのコンビレンチには現行の第3世代までありますが、一番最初の第1世代前期は1975年に発売されていて、AIGO特有の製造記号が付いています。

下の写真の通りボディー全体の形状もAIGOと全く同一です。

TOPはモンキーレンチを得意としていますが、コンビレンチはOEMでスタートしたのだと思います。

このモデルはプレス曲げタイプです。

 

裏面の製造記号も同一です。

鍛造型"B"(凸平行四辺形パネル+プレス曲げ)で、メトリックのサイズ19mmを表しています。

左側がTOPで、"18"より1981年8月の生産と分かります。

TOP第1世代前期は1975年~1988年の生産であることからの判断です。

右側のAIGOは、TOPと同世代と考えて"53"より1985年3月の生産と思います。

 

海外OEMでも多く見受けられますが、TOP第1世代も細身仕様になっています。

したがい、AIGO⑥相当になると思います。

既に【なぞなぞ-1】に書いていますが、海外も含めて何故OEM仕様にだけ細身仕様があるのでしょうか?

 

下の一覧表は、AIGO④凸パネルモデルとTOP第1世代前期の胴長横幅比較です。

海外OEMと同様に10%前後の細身率になっています。 

 

★製造記号1列モデル

TOP第1世代前期を4本並べてありますが、7mmと19mmは製造記号がAIGO方式で2列、一方で11mmと13mmは【なぞなぞ-5】で触れたように鍛造型表示の無い1列だけになっています。

このTOP第1世代はどのサイズ共に同じ作りになっていますので、製造記号が1列だけでもAIGO製と考えるのが妥当だと思います。

 

 

 TOP 第1世代 後期 

上からTOP第1世代前期、同じく第1世代の後期(ロゴ字体が異なる)、そしてAIGOです。

 

TOP第1世代後期は、第1世代前期の一部と同じ製造記号1列になっています。

第1世代の前期と後期の差はパネル部のロゴ字体だけですので、第1世代後期もAIGOからのOEMであり、AIGO⑤相当の細身仕様だと考えるのが妥当です。

ちなみに、第2世代と現行の第3世代は全く異なる凹パネルにモデルチェンジされていて、TOPオリジナルになっています。

 

現行のTOP第3世代です。

TOPのページはこちらにて。

 

【2020年8月22日追記】

 Halley Davidson Japan 

AIGOミラーフラット⑯相当で、Haley Davidson Japanが販売したコンビレンチです。

全体形状が類似していること、裏面の"Cr-V STEEL"の刻印が同じであること、さらに製造記号としてAIGOを示すと思われる"AI"が入っていることの3点より、AIGOからのOEM供給と考えるのが妥当だと思います。

 

↑AIGOミラーフラット

 

AIGO徹底解説、終わり