畑屋製作所-1
日本のコンビレンチ79番目
2022年7月27日追記
『畑屋のすべて』を新たに作りましたので、本編は旧作となり、最新データーではありません。
『畑屋のすべて』は、こちら。
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畑屋製作所は100年以上前の1918年から自転車工具の製造販売を行っており、長い歴史のある会社です。
現在は事業転換し、コードリールなどの生産販売を行っています。
名古屋に本社があり、"名古屋畑屋"として自転車工具の製造販売を行っていましたが、系列別会社の東京畑屋機械店も"東京畑屋"として独自の自転車工具を販売していました。(1980年まで自転車工具を生産していたとのことです)
一重丸京/京都機械からOEM提供を受けた畑屋ブランドのスパナを入手し、このスパナのブログを書くために色々と調べていたところ、"名古屋畑屋"と"東京畑屋"のそれぞれにコンビレンチがあることが分かりました。
日本の79番目のコンビレンチブランドとします。
残念ながら、名古屋版も東京版もカタログに掲載されているのが分かったのみで、写真も現物も入手出来ていません。
気長に探していきたいと思います。
なお、1953年カタログの全ページを入手することが出来ています。
情報量が多くなりましたので、本編のコンビレンチ編とスパナ編、カタログ編の3つに分割します。
① 名古屋コンビレンチ
"HATAYA TOOL CO."の刻印が入ったコンビレンチの絵が名古屋畑屋の1953年カタログに掲載されています。
絵の形状を見る限りでは、一重丸京/京都機械のコンビレンチ(1945~1950年)のOEM版と思われます。
スパナ版で説明の通り、スパナも一重丸京のOEM版と思われますので、名古屋と京都で関係があったものと思います。
一重丸京のコンビレンチです。
名古屋畑屋の1953年カタログの表紙です。
12ページ目にコンビレンチとスパナ、メガネが掲載されています。
カタログの詳細については、カタログ編をご覧になって下さい。
② 東京コンビレンチ
東京畑屋の1959年版と思われるカタログの表紙にはDINタイプのコンビレンチの絵が載っています。
"HATAYA TOOL TOKYO"と刻印が入っています。

一重丸京/京都機械の事業は1950年に二重丸鏡/KTCに引き継がれ、1950~1960年頃までDINタイプのコンビレンチを販売していました。
以下4点の理由より畑屋東京のコンビレンチはKTCからのOEM供給と考えるのが妥当だと思います。
①DINタイプであること、
②KTCは1950~1960年に二重丸京としてDINタイプのコンビレンチを出していること
③カタログは1959年の発行と推定されること
④名古屋の畑屋が、一重丸京/京都機械からスパナのOEM供給を受けていること
1959年版と思われる畑屋東京のカタログ表紙
★名古屋畑屋/HATAYAと東京畑屋/TOHATA
↑畑屋製作所は名古屋に本社があり、多くのスパナ本体に"名古屋畑屋製"と表示されています。
↑一方で、東京も独自製品を出していて、"東京畑屋機械店製”と表示されています。
このスパナは、Tokyo Hatayaを略してTOHATAというブランドになっています。
★会社情報
現在の畑屋Webサイト
会社歴史:1918に自転車工具の製造販売会社として創業
畑屋製作所/岐阜工場内の歴史展示室
畑屋製作所の岐阜工場に歴史展示室があり、自転車工具が展示されています。
この中にコンビレンチがあるか畑屋製作所に確認したところ、改めて展示室の工具を確認のうえ『無い』との回答を貰っています。
畑屋製作所Webの『製品修理』ページ
さすが100年の歴史を有する会社です。
現在の畑屋製作所のWebサイトに『製品の修理について』というページがあり、昔の工具の写真が載っています。
自動車工具からはほぼ撤退しているにも関わらず、旧製品も大事に扱っている企業姿勢は立派だと思います。
下側に銀色レンチが3本写っています。
畑屋製作所に確認したところ、上からメガネレンチ、メガネレンチ、最後はスパナレンチとのことでした。
ちなみに、写真に載っている一番上のメガネと一番下のスパナは以下のモデルだと思います。
現在も取り扱っている自転車工具
さて、畑屋のコンビレンチ2種は見つかるでしょうか?
畑屋-2/スパナ編に続く



















