生命とつながる呼吸
呼吸は、私たちが生きるうえで欠かせない営みです。
数分でも止まれば命にかかわるほど、呼吸は生命そのもの。
普段は意識せずに行っていますが、
実は呼吸には心と体の状態が映し出されています。
不安やイライラを感じているときは呼吸が浅く早くなり、
逆に安心しているときは呼吸が深くゆっくりになります。
呼吸の役割
呼吸は、外から酸素を取り込み、
不要になった二酸化炭素を吐き出す働きです。
特に酸素を最も必要とするのは「脳」。
筋肉細胞に必要な量を「1」とすると、
脳の神経細胞はその20倍もの酸素を必要としていると言われています。
つまり呼吸は、心や体を落ち着けるだけでなく、
脳をすこやかに働かせるためにも欠かせない仕組みなのです。
呼吸はどうやって行われているの?
呼吸は肺が勝手に空気を出し入れしているわけではありません。
肺の周りにある筋肉が伸びたり縮んだりすることで、
空気の出入りが起きています。
代表的な呼吸に関わる筋肉は次の2つです。
- 横隔膜 … 息を吸うと下がり、吐くと上がる
- 肋間筋 … 肋骨の動きを助ける
この筋肉たちが協力して、私たちの呼吸を支えているのです。
3つの呼吸法
呼吸には大きく分けて3つの方法があります。
- 腹式呼吸 … お腹をふくらませたりへこませたりして行う呼吸
- 胸式呼吸 … 胸を大きく広げて行う呼吸
- 鎖骨呼吸 … 鎖骨のあたりを持ち上げるようにして行う呼吸
ヨガでは、この3つを自然に組み合わせた「完全呼吸」が基本とされています。
私が勧めている呼吸法
私自身が皆さんにおすすめしているのは、腹式呼吸です。
鼻から息を吸い、口から静かに吐く。
とてもシンプルですが、呼吸が整うと心もふっと落ち着いてきます。
ヨガでは鼻呼吸が基本ですが、
初心者の方には「鼻から吸って口から吐く」方法をおすすめしています。
リラックスしやすく、日常生活にも取り入れやすいからです。
まとめ
呼吸は「生きる力」であり、「心を整えるカギ」でもあります。
ヨガで大切にされる呼吸法は、ただの健康法ではなく、
自分の内側と静かにつながる時間。
ぜひ一度、意識して深呼吸してみてください。
お腹の奥まで空気を満たして、ゆっくり吐き出す──
その瞬間に、体も心も少し軽くなるはずです。
次回に続きます。。



