原付とは、50CC、法定速度30Kmの二輪あるいは三輪。つまり、一時間、仮に信号も何も無い道路なら確実に30Kmは、走れるはず。
これは、ケロキチ君が、まだ原付きの免許しかない頃のお話。
ケロキチ君、バイト先の店長の愛車の三輪スクーターを借りた。(この三輪スクーターには二輪にない装置。パーキングブレーキが付いている。)要するに、店長が店にいる間だけ、レンタルしたわけだ。ケロキチ君の事だから、やはり、ただですむわけが無かったのであった。
ケロキチ君、バイト先から約30キロ先の街まで、ソロツーリングを計画。法定速度の30キロ走行なら、悪くても一時間半あれば着くはず。そう、我々なら「はず」であるが、ケロキチ君にそんなものが通じるはずがない。バイト先がある、私鉄の駅ビルを出発したのが10時前 最初の連絡は30分後。我々はどこまで進んだのだろうと思っていたら、なんと、店に入って来たではないか。「パーキングブレーキが外せません。」ケロキチ君、30分も、パーキングブレーキと格闘していたのだ。これには店長、呆れ返るばかり。昨日、あれほど教えたのに。いかに聞いていなかったが露呈してしまったケロキチ君。それから、ようやく出発し、お昼過ぎに連絡が。それは私鉄の駅からだったが、その駅名は、我々を驚愕のどん底に叩き落とすには十分過ぎた。だって、その駅、バイト先から10キロないんだから。計算すると一時間あたり5キロ進んだだけ。あと25キロだぞ、このまま行けば 単純計算で5時間、帰って来るに、7時間、合計12時間である。頭、痛~い!いま昼だから帰りは夜中ではないか!店長は、スクータ・u梹ハ・・w)しで、最悪、徒歩で帰らなければならなくなるわけである。連絡しおわるとケロ
キチ君、移動開始。次の連絡は午後3時。いきなり情けない声で「店長~!僕、どこにいるか、わかりませ~ん!」
店内関係者といっても、店長と自分だが、目が点になった。一桁国道(国道一号線から九号線のことね!)をずっと走ればいやでも目的地なのだが、何を考えやがったか、このケロキチ野郎。交差する三桁国道(国道100号~ってことね!)へ左折し、今、山の中の田舎道だと。うわぁ、こいつ、デタラメにもほどがある。大体、道路標識を見れば何処に行けるとか、どの辺りとか、わかるではないか。このケロキチ君に、このような感覚があろうはずもなく、ただただ、電話の向こうで、うろたえている様子だけが、ひしひしと伝わってくるではないか。もう・・・、笑うしかない。「ギャハハハハ、馬鹿やんコイツ!」とはいえ、なんとかせねば三輪スクーターは、戻って来ない。時折、電話させての遠隔操作で、帰宅させたのであった。
こんな奴がB〇☆なんてドイツ製バイクに乗ってるなんて、考えただけでも、恐ろしい。
もひとつ、いっとく!
モーターショーに自分とバイト二人と店長とケロキチと乗り合わせで、行きまして、車は私所有のAE86のGTVだったんですなぁ。で、カーテレビなんぞ付けてました。その帰り際、例のケロキチ君、テレビが見たいなどとほざきまして、「シティハンターを見せてくれ」と。車内ではモーターショーの話で盛り上がっとるちゅうのに。で、コイツ、缶コーヒーかなんか持ってて、テレビに夢中になって、ちょいとこぼしたんですわ。その時の一言が車内の80%を凍り付かせたんですわ。
「あっ、僕のズボンが!」って。
回りがサーッと引いていくのわかりましたね。店長が「おまえさぁ、人の車汚しといて、いきなり心配するのは自分のズボンかよ」って言われたけどケロキチ君、なんのことだか理解する頭があるはずもなく、気まずい空気が流れてましたね。そんなケロキチ君、気にせずテレビ見てたけど、走ってるから映りが悪くなったりするとブツクサいうんですわ。「あ~、映らん。」とか。「じゃあ、録画してくりゃよかったじゃんか!」と思いましたね。
その後の、彼の生き様は、みなさんご承知の事で。