国内市場でステアリング機構が複雑な市販バイク。通常、ステアリング、つまりバイクでは、ハンドル部分だが、乗り手がハンドルを右にきれば、右。左にきれば、左に動く。当たり前の話。これはフロントサスペンションが単独で、車体から支えられている部分がハンドル真下のシャフトが支点になり、そこを中心にして回っているからである。この機構は大多数のバイクのステアリング機構であるが、中には機械式の複雑なバイクもあった。従来のバイクステアリングは先程のハンドル真下のステアリングシャフトが支点と支持の二点を兼ねているが、機械式は、全くの別々なのである。支持アームはフレームに固定され、上下運動だけ。旋回運動は、車輪中央のハブで左右に動くというものである。例えるなら、片手を前方に突き出し、手首を左右に振るという感じだ。腕を上下させれば、サスペンションの働きである。
発売されてかなり経つのだが、最近、偶然目にした。リンクを介してステアリングを稼動させるのだから、間接的になり違和感が、あったという。
市販車ではビモータのdb TESI-1D が、ありタミヤから模型も発売された。ドゥカティエンジンのビモータ製 だからdb。ちなみに、ホンダならH ヤマハならY スズキならS が付く。
機械式ステアリングはGPマシンにも存在した。チームエルフのマシンが装備したが短期間だけ走行した。
現在はビモータが、新しくTESIの後継機種を作り出したらしい。詳細は不明だったが、今頃なら発表されているだろう。しかし、とんでもない価格なのであった。
ヤマハの市販車は、おそらくこのGTS 一車種だけであろう。
ちなみにこの機械式ステアリングは、20年近く前のモーターショーの試作車には多数見られた。ホンダ、ヤマハ、スズキは、夢のバイクとして、これら機械式を採用している。