スズキの水冷V型2気筒400CC、SV400。V型ツインエンジンであるが、アメリカンのようなタイプではなく、ドゥカティと同じくヨーロピアンモデルである。アメリカンモデル以外のVツインのバイクは、当時は国内ではホンダのVTとスズキのSVしかなく、珍しかった。同形車種のカウル付きのSV400Sもあった。国内市販のV型エンジンというと、やはり「ホンダ」というイメージがある。VTシリーズ(VT、VTスパーダ、VTR)、VF400、VFR750やオフローダーのアフリカツイン。それ以外はアメリカンタイプ等で、Vツイン系車種は豊富である。スズキのV型エンジンはアメリカンツアラーのGV1400や、イントルーダーシリーズ、XV800やブルバードがあるが国内市販モデルでは、あまりV型エンジンはお目にかからない。ヨーロピアンやレーサーレプリカモデルでL型ツインのTL1000SやTL1000R、V型ツインのSV1000やSV650、SV400等が存在したが400以外は当時は、逆輸入車であった。
初期型は、98年から生産され、一時期はラインアップから消滅したが、再び生産されたという珍しいモデル。再生産モデルから、フロントディスクブレーキはダブル仕様となる以外は、外観はフレームの塗装、カラーリングの違いだけで、後はキャブレターの変更と、基本的には変わり無し。
98年発表、発売された。因みに現在、私が所有しているバイクである。このバイク、試乗車であったのだが、その試乗車の後は、2年間、倉庫で寝ていた。もし、バイクショップで、見つけていなかったら、ずっとお蔵入りだったのだろうか。
2000年3月末に、幕張まで走行する。その時、初めて目にした人達が、多数いたようだ。「なんだ、あのバイクは?」という目撃情報から、SV400は、注目を浴びることとなる。V型ツインエンジンの排気音と振動、そして太いトルク。独特のデザイン。太いリアタイヤ。
タイヤ交換をしたバイクショップの話では、街中では、扱いやすく、峠では、太いトルクのおかげで、4気筒のバイクより早いそうだ。
ちなみに峠なんか攻めた事はない。こけたくないからである。だいたいそんな腕はない。
ある日、街中のラーメン屋で、食事をして外に出たら、外国製の珍しいカッコイイバイクに乗ったおじさん二人が、SVを見て、「これ、どこの?」と聞かれた。「スズキですよ。」と答えると、「へぇ~。おもしろいなぁ」と珍しがられた。ちょっと、うれしかった。
信号で止まっていたら、隣に停車した車から、おじさんが、窓を開けて、「おもしろいバイクだね。V型?」と話かけられた。いい思い出である。
その頃、すでに生産中止になっていたのだが、ある動きが再びSVを、この世に送り出すきっかけとなった。ラジオ番組が発端となり、リスナーが注目し、再び脚光を浴びようとは。これが、再生産の原動力となったと聞く。現在、どのくらいの人々が、SVに乗っているのであろうか?楽しいバイクライフを送っているのだろうか?
現在では、排ガス規制により生産終了となったが、今年、V型エンジンを流用した「グラディウス650」が、逆輸入されることとなった。おそらく400CCも、国内投入されるかも知れない。
さて、生産されて10年経過したSV400は、昨年、一度、足回りをばらしてグリスアップし、組み直した。同時に、ブレーキディスクも前後交換。ブレーキングのペータルディスクを採用し、自分勝手な自分だけの生産10周年記念車とした。
近々、車検を受け、復活予定である。
さて、何処を、走りましょうかね?
いまだにひっそり、生き残っているはずのバイクである。
