また初代ゴジラの目は、焦点の定まっていないような目をしているため、かえって不気味さをましている。
空想の産物であるゴジラにある日、変革がもたらされた。一般からストーリー募集で採用された、「ゴジラ対ビオランテ」。85ゴジラの続編として製作された。ゴジラの細胞こそ、莫大な利益をもたらす。不滅のゴジラ細胞を植物の遺伝子に組み込む事で砂漠を緑地化させる事も可能なため、中東の国とそれを阻止したい経済大国が、崩壊した東京で争奪戦を始める。やがてその細胞は、悲劇を引き起こす。大国のバイオメジャーによる、中東の研究所の破壊。日本人科学者の娘が犠牲となり、失意の父親はゴジラ細胞を組み込んだバラの細胞とともに日本へ戻る。やがて、中東からも、バイオメジャーからも狙われた科学者は娘の遺伝子を「あのバラ」の細胞へ移植する。しかし、それは、禁断の実験であった。
その細胞は分裂を繰り返し、人類の脅威となる、「ビオランテ」へと変貌する。文字通り、ゴジラの分身。かたや動物、かたや植物のゴジラが、対決する。
というストーリーだが、この原作者は歯科医の先生で、もちろんゴジラ好き。長年、ゴジラを見ていて、「あの歯の並び方は、肉食動物の並び方ではない。」とスタッフに指摘した。想像上のゴジラに、初めて動物学上のメスが入り、歯並びが変わったのである。