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昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

以前も書いたが、一番はじめに勤めていた会社で亡くなった社長から

酒の席でいわれた言葉がある。

 

「○○、おまえは結婚するならば、顔でも性格でもなくて酒が呑める

女の人と結婚しろ」

 

オレが酒好きだとしってて、そういってくれたんだと思う。

残念ながら今のところ結婚はしそうもないが、でも、ただ友人として付き合う

だけにしても、亡くなった社長のいうとおり、酒が呑める女性と付き合いたいな

と思う。

 

辛いとき、仕事が終わって帰ってきたとき、あるいは休日。

オレに付き合って、一緒に酒を呑んでくれる女性がオレには一番いいというのが

社長の論だ。

的を得ていると思う。

 

酒が呑める女性と一緒に過ごす時間は楽しい。

そして、酒場が似合う女性はかっこいいと思う。

 

BSーTBSで毎週金曜日23時から放送している

『おんな酒場放浪記』

を観ていてもそう思う。

(TVerでも配信)

 

 

月曜夜には月曜夜に、金曜夜には金曜夜にふさわしい内容のテレビ番組がある。

個人的には過去にも記事で取り上げた「吉田類の酒場放浪記」「町中華で飲ろうぜ」

「サウナを愛でたい」などの情報番組は週のあたまである月曜日の夜にやるよりも

一週間が終わってほっこりする金曜日の夜に放送したほうがいいかと思っている

のだが、この「おんな酒場放浪記」は金曜の夜に放送しているのがいいと思う。

 

昨日2月28日の放送では、モデルの倉本康子が新宿三丁目の「どん底」を訪れていた。

記事でも書いたが、「どん底」はオレも2回訪れている。

なので、放送を楽しみに観た。

名物であるどん底カクテル(通称どんカク)を呑んでいた。

ほんのり甘くて呑みやすいんだけど、なにげにアルコール度数が15度くらい?あるから

調子に乗って何杯も吞むと、あとでクル。

でも美味しいからまた呑みたくなった。

「どん底」黒澤明や三島由紀夫なども通った名店。

料金は高いが、生きているうちに一度は是非行ってほしいお店である。

 

おんな酒場放浪記も一番初めにその存在を知ったときは、単なる吉田類の酒場放浪記の

焼き直しかなと思ったが、これはこれで金曜日の夜に観るにはちょうどいい。

呑みにゆく店探しの参考にもなる。

 

ただ、1時間放送のなかで、1軒15分で毎回4店舗を訪れるのだが、一軒め以外の

店はほぼ再放送なので、情報は古い場合が多い。

 

蛇足だが、毎月最終金曜日の夜は深夜テレビが充実している。

昨日はおんな酒場放浪記を観たあと、23時45分からNHKで月一回最終金曜日に

放送している「今夜は生でさだまさし」を観た。

さだまさしとか、南こうせつとかこのあたりの世代好きだ。

通称生さだは、ラジオスタイルの放送。

視聴者からのハガキをパーソナリティのさだまさしが紹介していくのがメインの番組。

今はなんでもメール投稿の時代だが、ハガキというのがアナログ人間には嬉しいし好感的。

したがって投稿者に高齢者が多い。

生さだを途中まで観たあと深夜1時からはtvkで「太田上田」を観た。

これまた一週間が終わった金曜の夜に観るにはちょうどいいユルさ。

個人的にはゲストなしでの太田と上田のふたりのトークが好き。

 

金曜日の夜っていうのはプレミア感がある。

遅くまで起きていても、まだ翌日翌々日と休みが残っているから。

 

 

いくらこの日本で他に良いニュースがないからといって、世間もテレビもスポーツ新聞も、

もういい加減に大谷翔平の活躍に喜びを依存するのはやめないか?やりすぎだと感じる。

テレビでも、もっと大谷以外のニュースを観たい。

 

この前、一番下の弟に会ったら「大ハラ」と言っていた。

オレは初めて聞く言葉だったがなんでも「大谷ハラスメント」という言葉があって

その略らしい。

ウィキペディアで見たら、本当に「大谷ハラスメント」というのがあった。

『大谷に関する報道やプロモーションなどの過剰さを揶揄した言葉』

とのことだ。

なるほど。新しい言葉とはどんどん時代とともに生まれるものなのだな。

 

一部の人が、テレビ(報道)は観る観ないの自由があるから、大谷に興味がない人は

観なければいいだけの話といっているようだが、ここまで大谷に関する報道が過熱すると

嫌でも目や耳に情報が入ってくる。

野球嫌いな人にとっては、この上なく耳障りだろう。

前にも書いたが、オレは別に大谷は好きでも嫌いでもない。

でも騒ぎ過ぎなのは騒ぎ過ぎだと思う。

 

大谷に喜びや感動を依存する気持ちもわからんでもないが、ひとつ厳しいことを

言うならば、大谷が何本ホームラン打とうが、何回盗塁しようが、オレの人生や

その他の方々の人生は1mmも良くなりはしない。

大谷の活躍に依存することは一種の現実逃避である。

いや、現実逃避自体は否定しない。現実逃避は大事だ。オレもするし、それは

今までこのブログでも何度も書いてきた。

ただ、はっきり現実逃避だと認める人は好きだけど、現実逃避だと認めない人は

あまり好きになれない。

 

あと、大谷(に限らずアスリート)を応援する人々を見て感じることがある。

 

この人は「大谷が好き」なのではなく、

「大谷のことが好きな自分が好き」なのではないだろうかと。

 

それはそれでまったく悪い事ではない。

だが認めるところは認めてほしい。

 

自己愛は誰にでもあって当然なのだ。

 

昔から「自分が大好き」という人間は叩かれる傾向にある。

自分勝手だとか、他人のことを考えていない、というふうに捉えられてしまうようだ。

それは違う。自分が好き=自分第一という式ではないのだ。

逆に「自分が嫌い」という人間が何故か評価される。

謙虚だとか、自己分析ができているというふうに捉えられているのだろう。

でもオレから言わせてもらえば、それも違う。

 

「一番身近にいる自分を好きになれない人間が、他人のことを好きになれるはずがない」

というのがオレの哲学である。

 

当たり前のことだ。

別に気取ったことや深いことを言っているつもりはない。

 

書いたとおり、もっとも身近な存在である自分自身を愛せない人間が、第3者を愛せる

わけがないという、ただそれだけのこと。

オレはオカシイことをいっているだろうか。

 

だから、「自分が嫌い」と言っている人をみると、謙虚だと思うどころか、

「ああ、じゃあこの人はオレのことを好きになってくれる余裕もないな」

と思ってしまう。

 

駄目な部分も含めて自分を愛せているからこそ、他の人にも愛を振りまく余裕が

あるのだ。

自分が可愛いというのと、自分が好きだというのは似ているようで違う。

自分が可愛いと思っているのは自分勝手あるいはナルシストの場合が多い。

自分が好きというのは「他人にやさしく出来る」からこそ自分が好きなのだ。

わかるだろうか。

 

 

でも、謙虚ぶってコンプレックスのかたまりぶって「自分が嫌い」だと言っている人も、

なんだかんだ言って自分自身が好きなのをオレは知っている。

 

さっきの大谷の話に戻るが、みんな「○○が好きな自分が好き」なのである。

誰でも趣味や生きがいのひとつやふたつ持っているだろう。

 

スポーツが好きな人は、深く突き止めると、スポーツが好きなのではなく、

「スポーツが好きな自分が好き」なのである。

本当に体を動かすことが好きだったり、健康に気遣っているのであれば、

スポーツジムがあるフロアまで、エレベーターで行かず階段を使うだろう。

その人はきっと、スポーツが好きなんじゃなく、ジムでいろんなマシーンを使って

筋肉をつけている自分自身が好きなのだ。きっとそうだ。

 

今はうつ病がひどいのでまったく書けていないが、オレもきっと、小説を書くのが

好きなんじゃなく、小説を書くのが好きな自分が好きなのかもしれない。

 

だから、趣味や生きがいを持っている人はみな、口では自分が嫌いだと言っていても

潜在的に自分が大好きなのである。

 

人は本当に嫌いな人間(自分)には趣味や楽しみを与えようとはしないはずだ。

先日は以前の会社で一緒だったSさんと数か月ぶりに新宿で会った。

最初は「伝串新時代 新宿西口大ガード店」に入って呑んだ。

新時代新宿西口大ガード店は昨年12月以降、毎回違う友人と3回行って

いるのだが、広い店舗にもかかわらず3回とも同じ席に通された。

新時代は安いからいい。

生中一杯190円だから10杯呑んでも税込2000円くらいだ。

 

呑んでいるとき、Sさんが最近、懐かしの歌が歌えるカラオケバプに

ハマっているという話題になった。

その流れで、新宿にもそんな懐かしの歌謡パブがあるかどうかしらべて

3丁目のほうに一軒あることがわかった。

行ってみようという話になった。

 

新時代を1時間半くらいで切り上げ、Sさんを先頭に歌謡バプを目指して

新宿の街を歩いて縦断。

すこし迷ったがやがて辿りついた。

 

『昭和パブ 新宿ヤングマン』

東京都新宿区新宿3-9-10大谷ビル2F

HPはココ→「ヤングマン」

 

酒場どん底や末広亭がある近くだ。

 

階段を上がって入口のある2階へ。

ドアを開けるとお店の人の「あ、いらっしゃいませ!」という感じのいい声が

聞こえた。

 

店内はカウンターとテーブル。

ふたりなのでカウンターに案内された。

 

1時間 

男性2400円 女性1800円

延長

男性1600円 女性1400円

飲み放題

出前・持ち込み自由

 

店内壁には昔のレコードジャケットがたくさん貼ってある。

 

 

昭和歌謡バーといっても、カラオケではなく、10000曲ある中から

聴きたい歌手と曲名を紙に書いてリクエストすると、店内に2つある

ビジョンにその歌手の映像が流れるシステム。

 

オレらが入店したときは、うしろ髪ひかれ隊の映像が流れていた。懐かしい。

 

とりあえずドリンクを呑みながらSさんと談笑。

一杯目のビールの画像が撮れていなかったみたいなので、2杯目のレモンサワー。

 

 

今度はデビュー当時の森高千里の古い映像が流れだす。

デニムファッションで今とはまったくイメージが違う。

 

「イメチェンして良かったですよね」とマスターが話しかけてくる。

オレはBARとかスナック(バロンは除く)はまったく行かないのだけれど

こういう店でのお店の人とかとの会話ってけっこう好きだ。

BARやスナックに通う人の気持ちがわかる。

 

肝心の映像リクエスト。

オレは浅香唯にした。

浅香唯というと、だいたいの人が「C‐GIRL」か「セシル」を想像する

と思うが、オレは断然「Believe Again」だ。

 

そう、以前記事でも書いたが、浅香唯主演映画「スケバン刑事ⅲ風間三姉妹の逆襲」

のテーマソングである。

浅香唯の曲の中で一番好きだ。

Sさんがわかってくれたのが嬉しかった。

 

ちなみに流れる映像の順番は提出された順ではなく、年代で順番に流れるようだ。

 

Sさんは本田美奈子の「OnewayGeneration」をリクエスト。

 

先のSさんの本田美奈子が流れだす。

「やっぱカワイイなあ。なんで死んじゃったのかな」

とSさん。オレはファンじゃないが、たしかに本田美奈子はキュートだった。

 

次の次くらいにオレのリクエストした浅香唯が流れだす。

懐かしい。

浅香唯本当に好きだった。

スケバン刑事風間三姉妹といえば、浅香唯の他に大西結花と仲村由真がいるが

映像リスト帳を見ると、そのふたりの映像もあるようだった。

でも大西結花と仲村由真の曲はちょっとマニアックかもしれない。

でもそういうマニアックが好きな人のためにこういうお店があるんだろうな。

 

もちろん、王道の映像も多い。

ビジョンには絶えず誰かの歌っている映像が流れている。

 

やがてC‐C‐Bが流れ出した。

小学生のころ女子にすごい人気あった。

カルロストシキ&オメガドライブも流れ出す。

「君は1000%」懐かしい。

 

他にも中森明菜、安全地帯、ガロ……などなど。

 

そういえば、10年以上前にも同じ西武ファン同士のコバさんたちと西新宿の

地下にある歌謡バーにいったけど、そこはもう潰れてしまったようだった。

 

今回はSさんに誘われていったけど、オレの70年代や80年代の懐かしの曲は

大好きだ。

今の曲はわからない。

 

ちなみにお店の壁には歌番組ザ・ベストテン風に造られたリクエスト人気ベスト10

ボードが貼られていて、人気第1位は中山美穂とワンズの「世界中の誰よりきっと」

とのことだった。

歌謡界の歴史でいえば、比較的最近の曲だと思うが、やはり中山美穂があんなことに

なったことが背景にあるのだろう。

 

他の人気リクエストには太田裕美の「木綿のハンカチーフ」やゴダイゴの「galaxyexpress999」

などが名を連ねていた。いいね、両方とも大好きな曲だ。

 

今回は映像流れていなかったけど、久保田早紀の「異邦人」や狩人の「あずさ2号」とかの

映像も観たかった。

 

ツイスト、ジュディ・オング、アラジン、寺尾聡、かぐや姫……

映像観たいアーティストの名前を挙げ出すときりがない。

とりあえず昔は心に残るいい音楽が多かったと改めて感じた。

 

古き良き昭和と平成初期を思い出させてくれるいい空間だった。

カウンターの中には、郷ひろみの「ダディ」や、北公次が書いたジャニーズの暴露本

「光ゲンジへ」など、昔話題になった書籍も置いてあった。

いろんな意味で時代を感じさせてくれる空間である。

生ビール1杯とレモンサワー2杯呑んで1時間で撤収。

ちなみにこちらのヤングマンはSさんにご馳走になった。

Sさん、ありがとうございました。

 

帰りはラーメン屋を求めて新宿の街を彷徨う。

アルタ裏で移転した沖縄そば「やんばる」でそばを食べた。

久々食べる沖縄そばは美味かった。

 

 

 

 

何歳のときに戻りたいかといわれたら、15歳だと即答する。

暗黒の2軍だった中学生時代には1000万円貰っても戻りたくないが

高校時代には100万円払ってでも戻りたい。

 

小学校から大学(高校あるいは専門学校)時代で、いつが楽しかったかと

いう質問をまわりにすると、ほとんどが中学生時代だと答える。

中学が楽しめた人が羨ましい。きっと1軍か1・5軍だったのだろう。

 

何度も書いているが、中学生のとき、年齢でいうと12歳から14歳くらいまで

は本当に地味でおとなしい存在だった。

類はともを呼ぶというように友人も地味だった。

女の子ともまったく話さなかった。というか話せなかった。

休み時間いつも教室のうしろの方でだべっているヤンキー連中を見ると

うっとうしいと思う反面、小さな羨ましさがあった。

 

だけど、前にも記事で書いたとおり、中学を卒業し、高校に入った

15歳のとき、いつも地味な友人に囲まれていた景色が一変した。

 

基本人見知りだったので、例により最初はクラスの誰とも話さなかった

のだが、ただ、しゃべれないやつだと思われたくないので、人と話さない

だけでなく、なんとなくいつも足を組んで壇上をにらみつけていた。

つまりは不良風はったりである。

 

でもこれが思ったことに功をせいして、暗かったオレの中学時代をしらない

他の中学からやってきたクラスメートの目には、オレがちょっとクールで

悪いやつに映ったらしい。

 

そんなオレに近い匂いを感じたのか、Kというクラスメートが話しかけてきて

仲良くなった。

はったりのオレと違って、Kは本物のヤンキーだった。

ボンタンをはき、プライベートではボクシングもやっていて、地元の走り屋

(ライトな暴走族のようなもの)にも属していた。

 

Kは誰とでも話すいわゆるチャラいヤンキーではなく、同じ人見知りな面が

会ったのでオレと気が合ったようだ。

 

もっとも身近にいる友人がヤンキーだと、つきあう友人の種類も格好も趣味も

変わってくる。

ヤンキーには同じヤンキーが集まってくる。

またクラスの中の派手な女の子とかも集まってくる。

 

いつもKと一緒にいることで、オレのまわりにはヤンキーの友人と派手な

女の子が集まるようになった。

中学時代とは180度異なる状況だ。

 

なんだか楽しかった。

1学期の終わりころ、中学のときは憧れもしなかったボンタンを買った。

 

格好だけじゃない、休み時間の過ごし方も変わった。

高校生でボクサーでもあるが、Kはタバコを吸っていた。

いけないことだがKは教室のうしろの窓際の席にすわりカーテンで教室内からの

視界を遮断して、そのカーテンに隠れてタバコを吸っていた。

正直いうと、オレもKのマネして、一回だけ、本当に一回だけだが、教室で

タバコを吸ったことがある。

はっきりいって、そのときはタバコの味なんてわからなかった。

自分では肺に入れてるつもりで、ふかしているだけだったかもしれない。

タバコが美味いというよりも、ただ、イキがって恰好つけていただけである。

教室でタバコを吸うなんて、今考えると恥ずかしいが、当時は楽しかった。

 

Kのもとに女の子が寄ってきて話しかけるから、Kのそばにいるオレにも

当然女の子が話しかけてくる。

中学時代は女の子と分単位で話したことがおそらくないオレ。

本当はすごく緊張していたんだけど、クールなふりをしてなんとか話して

いた。

派手な女の子はヤンキーの男が好きだ。

もし、オレが中学のときイケてないやつだったとばれたら、今こうして楽しそうに

話してくれている女の子たちも、オレから離れてゆくんじゃないかと思い、

それがばれないようにするのに必死だった。

 

でもやっぱりKとつるんでいた高校1年生15歳のときは人生で一番楽しかった。

遠足とかいっても移動のバスは、ヤンキーたちが占拠しているイメージが多い

一番後ろのひとつなぎのシートだった。

中学生の遠足のときとかは、もっとも不人気な一番前の先生の席のうしろの

席ばかりだったので、とても新鮮な景色だった。

中学校のとき、イキがっていて大嫌いだったヤンキーたちの気持ちがなんとなく

わかった。

 

ああ、素晴らしき15歳の頃に戻りたい。

そんな不良じゃなかったけれど、尾崎豊の「15の夜」を聴くたびに15の頃の

若かった自分を思い出す。

さすがにバイク盗んだりはしなかったが。

 

ただ、大学生のとき、オレよりも尾崎ファン歴が長い友人と国分寺の居酒屋

白木屋で話した。

♪盗んだバイクで走り出す

って歌詞、カッコイイといえばカッコイイんだけど、尾崎豊にバイクを盗まれた

側からすれば

「誰だよ!人のバイク盗みやがって!!」

って感じだろう。

まあたしかにもしオレがバイクを盗まれた立場だったら、せっかくバイトして

貯めた金で買ったバイクを盗んだうえに、それを自信満々にかっこよく

歌って金にしやがって!と思うに違いない(笑)

 

だけど尾崎豊はかっこいい。

しゃべると、ちょっとクサいのは、バイト時代の尾崎ファンの友人もいっていたが

それでも許せてしまう。

「15の夜」はカラオケでもよく歌った。

「十七歳の地図」と「卒業」も好きだ。

埼玉の丘陵にある墓地に墓参りもいったなあ。

フジテレビの10時間超会見から1週間が経とうとしている。

全部じゃないけど、19時から夜中1時くらいまでは中継を観ていた。

フジテレビ側と一部の記者、どっちもどっちかなという印象だ。

フジテレビの港社長もグダグダで肝心なところを答えていないし、

一部の記者も指名されていないのに勝手に発言したり、時間を独占したり。

 

フジテレビの港社長は被害者女性のプライバシーを第一に考えてという

ことを盾に、この事件をあまり発信しなかったというが、それは言い訳だと

感じた。

質問した記者も言っていたが、本当は中居正広という人気者を使えば

視聴率がとれるから、そのまま起用し続けたのだとオレも思う。

 

昔から思っていたけれど、テレビ局の(元)SMAP依存は半端じゃない。

それは各メンバーが逮捕されたときの報道の仕方で感じていた。

 

各ワイドショーは、他の芸能人が逮捕されたときは、もう芸能界を追放する

かのように容赦なく取材したり、報道したりしていたが、SMAPのメンバーが

逮捕されたときは、もう復帰したときに使うことを考えて、旧ジャニーズに忖度して

控えめに報道していた。

 

今回のフジテレビの中居起用続投にもその流れが大いに感じられた。

「中居氏を守るつもりはなかった」

と、港社長はいっていたが、どうも本心には感じられなかった。

そこは正直にいうべきだった。

 

あとね、下世話なんだけどどうしても思ってしまうことがある。

 

オレは文春とか読んでいないから、テレビの情報だけで判断するしかないんだけど、

中居正広が被害者女性にたいしてどんなことをやったのかはしらない。

でも女性との間にトラブルがあったのは事実とこのこと。性加害。

示談金9000万が本当だとするならば、ちょっとしたことじゃなくかなり大きい

ことがあった事件だと思う。

 

旧ジャニーズやSMAPを育てた人たちの視点で考えると、今回被害者女性側が

示談に応じてくれてよかったんじゃないかと考える。

 

だってもし、被害者女性が示談に応じず警察に行っていて、それにより警察が動き

中居氏を逮捕していたら(元)SMAPはメンバー5人中過半数の3人が逮捕歴ある

ことになるから。これってけっこうすごいことだと思う。

 

売れていないC級バンドだって、1グループで2人以上逮捕されたことがあるなんて

例はないだろう。

 

まあ草彅剛の場合はあまり悪質性のない犯罪だったから、そんなに叩かれる必要は

なかったが、それでも国民的アイドルといわれているなかで、逮捕歴ある人間が

3人以上いるという例はけっこう異常じゃないかと思える。

でもテレビ局は人気者として重宝し、叩くどころか大事に大事に扱う。

 

週刊誌はとくに連載とかしてもらっているとかいうことがない限り、忖度する相手や

事務所はないかもしれないけれど、テレビ局はいまだに旧ジャニーズを優遇し過ぎであると

感じる。