暑い。
先日、立川の病院まで自転車でいったのだが、晴天だったのに道路が濡れて
いたように見えた。
あれ、アスファルト溶けてたんじゃないか??
そこまで暑くないと思うがでもあれは不思議だった。
夜ももうエアコンつけないと眠れない。
なるべくつけないで扇風機でガマンしようと思っているのだけど、
ベッドに寝ていて、湿気と汗で肌がベトベトとシーツにくっつくので
気持ち悪い。
やはりもうエアコンは必須だ。
でも、すこし前までは網戸にして扇風機で耐えることができた。
網戸って夏の風物詩みたいでなんか好きだ。
厳密にいえば、夏の夜どこからか飛んできて、網戸の外側にとまる虫が
好きなのである。
東京都の中でも23区ではなく、比較的緑と自然の多い地区に生まれ育ったので
子供のころから虫と触れ合うのは好きだった。
学校の裏には裏山と呼ばれる山があり、朝早く起きたりして、そこの山の中へ
カブトムシやクワガタを獲りにいったりしていた。
結局、カブトムシもクワガタもいず、カナブンだけ獲って帰ったりしていたのだが。
話は戻って、網戸の外側にとまる虫が好きなのである。
ただ、いうまでもないがGやハエは嫌である。
カナブンとかコガネムシが好き。
網戸の外側にとまっているので、当然室内から見ると腹を見せているのだが
網戸にとまってる状態の虫の腹をみるとテンションがブチ上がる。
夏だなあと思う。
昆虫の腹って気持ち悪いといって嫌いな人も多いが、虫好きなオレは好き。
あと、蛾もセーフ。
触りたくはないが、網戸にとまるのは好き。
フォルムは似ているが蝶だとちょっと違うのだ。蝶だと綺麗すぎる。
蛾のグロテスクな部分がいくらかリアルでいいと見ている。
蝶だとなんだかファンタジーな世界の感じがするが、蛾だとリアルな世界の
感じがするのだ。この感覚おわかりいただけるだろうか。
若いころ、友人が車の免許とって、深夜とかドライブいこうという話になって
田舎や山奥のほうにいったとき、高い街灯の上のほうで、無数の蛾が光に群がって
バサバサとたくさん飛んでいるのを見ると、ああ、これがリアルな日本の夏だなあと
感じたものだ。オレ、異常だろうか。
ブルーハーツのリンダリンダの「どぶねずみみたいに美しくなりたい
写真には写らない美しさがあるから」じゃないけど、とりあえずオレは綺麗すぎる
ものってなんか悪い意味での非日常を感じてあまり惹かれない部分がある。
まあ、桜とかは好きだけど。
昨日は蛾が2匹ほど網戸にとまりにきていた。それをしみじみと眺めていた。
でもできれば、蛾よりも緑色のカナブンとかコガネムシのほうが嬉しい。
さすがにカブトムシとかはやってこないが、オレにとって網戸にとまりにくる虫はみな
「夏のお客」なのである。
子供のころの夏は好きだったが、大人になった今の夏は暑くて苦手。
でも夏の風情、雰囲気を体で感じるのは好きである。だから虫も好き。
あと、夏といえば花火か。
今週末は隅田川花火大会。もちろん現地にゆく余裕も気力もないから、
今年も自分の部屋でビール呑みながら、テレビ東京の生中継特番で観ること
になるだろう。
夏を舞台にしたゲームといえばプレイステーションの「ぼくのなつやすみ」
社会人になってはじめてもらったボーナスで買ったのがプレイステーション2だった。
何年も前に壊れたのでもう処分してしまったから今は手元にないが、その時に買った
ゲームのひとつがベスト盤で安く売っていたこのゲームだった。
「おとなになってしまった子供たちへ」をキャッチコピーにしたノスタルジックゲーム。
自分自身が夏休みに突入した子供となって田舎で思いきり遊ぶというゲーム。
これも虫獲りや花火大会などたくさんのイベントがある。
友人たちと山へ虫を獲りにいって、獲った虫同志を戦わせて勝ち負けを争ったりする。
また、花火大会の日が決まっていて、それを忘れずに夜自分の(寝泊りする)部屋にいって
窓を開けると、花火の様子が見れたりするのだが、その日を忘れたりすると結局花火が
見れないまま1日が終わったりするのだ。
そう、リアルな夏休み生活をテーマにしたゲームなので、明るいうちに外を駆け巡ったり
冒険したりしないと、あっと言うまに日が暮れて夕焼けになり、お母さんが迎えにきて
家に帰らないといけなくなる。
だらだらしていると、たいしたことがなにも出来ないまま1日が終わってしまうのだ。
このへんは、なにげに時間を有効に使えというメッセージが込められていたのかなと思う。
「ぼくのなつやすみ」はシリーズ化されていて、オレは最初のモノしかプレイしたことは
ないんだけど、名作ゲームだなあと思った。
田舎があればいきたい。
オレは両親の出身がふたりとも東京の多摩地区だから田舎がない。
決してそれを恨んだりしてはいないが、夏休みとか車で田舎へ帰ったという同級生の話を
きくとちょっと羨ましかった。
ただ、詳しくはどういう関係なのかわからないが、親戚?かなんかが山梨の韮崎のほうに
いたようで、幼少のころ何度か泊まりにいったことがある。
その家のおじいちゃんが夜、車に乗せてくれて近くの山を走っていたら、前方でおっきな
カエルが道路の上でぴょんぴょん跳ねていて、それがライトに照らされて興奮した記憶が
ある。そうだ。カエルとかヘビも大好きだな。そのへんは子供のころも今も変わっていない。
トカゲもいいな。
だいたいの生物は好きだけど、爆笑問題の田中と同じでミミズだけは小さいころから苦手。
ここ数年の夏、外を歩いていたりすると、公園のベンチとかで集まってスマホをいじっている
子供とかはよく見かけるけれど、虫取り網や虫かごを持っている子供を見かけることが
なくなったのがちょっと悲しい。
これも時代なのか。
ただ単に、オレも「最近の子供は……」とかいうオールドタイプの大人になってしまったのだろうか。
スマホやゲームもいい。
でもゲームやるならば、この「ぼくのなつやすみ」をやってもらいたいなとは思う。
このゲームをきっかけにリアルな虫取りやその他の遊ぶの楽しさをしるきっかけになるかも
しれないから。
オレが昆虫食に抵抗ないことも、やはり子供のころから比較的自然が多い土地で育って
虫に触れてきたからかもしれない。
記事にも書いたがオレが高田馬場にある「米とサーカス」という店でコガネムシ等を食べた
ということを話したら、友人のほぼ10割が拒絶を示した(笑)
いや、昆虫美味いかどうかはわからないけど、不味くはないよ。
コガネムシとか豆みたいにポリポリしてるし。
サソリもスナック菓子みたいな食感だし。
オレにとっては虫より玉ねぎのほうがずっとグロテスクである。
おっと、最後、夏休みから話がそれた。
まあ、まだ7月。
本格的に夏になるのはこれからだな。