あちこちオードリー | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

「笑っていいとも」の不思議。

ちょうど新ドラマがはじまったときにあわせてテレフォン・ショッキングの

ゲストにそのドラマの出演者がまわってくる。

これはあきらかにやらせではないかと思えたが、伊集院光の話によると

基本的にテレフォンショッキングゲストは次のゲストを誰にするかしっかり

選べるらしい。

ただ、ひとりではなく候補を数人前もってスタッフにつたえておき、

そのなかで、新しいドラマや番組の出演者がいたら、その人を紹介して

くれという流れがあるようだ。

 

あともうひとつの不思議がタモリのゲストから話題を引きだす巧さ。

なんでもゲストが最近ハマっていることや感動したことがあるのをよく

しっているなあと思ったが、どうやらテレビ番組には出演者にたいして事前

アンケートというのをやっているらしいと数年前にはじめてしった。

それを基準にMCがゲストにたいして質問などをしているとのことだ。

なるほど、すべてにおいてちゃんと構成ができあがっているわけだ。

 

ところがこの事前アンケートをもとに話題をつくるとなると、だいたい

番宣がからんでくる。

ようするにそのゲストが出演中の番組内で発生したアクシデントや

面白エピソードを語るから、結局番組に宣伝になるわけである。

そうなると、ちょっとゲンナリする。

 

数か月前からテレビ東京で水曜深夜11時6分から放送されている

「あちこちオードリー」

という番組を観ているのだが、地味に面白い。

MCはオードリーのふたり。

毎回、一組から二組のゲストを呼んでトークをする。

トークバラエティなのだが、番組お約束の事前アンケートや打ち合わせの

一切ない番組なのだ。

 

なので話している内容はすべてその場のガチ。

内容はゲストが他局の出演番組における裏話をすることが多い。

昨日の夜も観ていた。

 

オードリー若林はかつて人見知り芸人だったが、ゲストへの質問などが

巧い。

なのでテンポがとても良いのだ。

 

質問が巧い人間にたいしては憧れと尊敬がある。

オレは質問や、その人の良い部分の引き出しを開けるのが下手である。

最初の会社で営業マンをやっていたときは、会議中なにか純粋に質問しても

「なにも質問しないとやる気ないと思われるから、無理に質問してるだろ」

とかメタ糞いわれた。腹が立つ上司だったが、たしかにオレの質問もヘタだった

のだろう。

 

事前アンケート、打ち合わせナシの構成でオードリー若林の質問や話題フリ、

そして春日の返しなどが冴えている番組である。

番宣ばかりのバラエティ番組が多いなかで地味に光ってみえるトーク

バラエティである。

 

オードリーは面白い。

年下だけど嫉妬はない。