想い出の九十九里浜 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

 

 

 

 

 

 

80年代から90年代のテレビ局のイメージを学生に例えると、

NHKは東大生、フジテレビはコギャル、テレビ東京は予備校生……

といったところだろうか。

 

NHKは基本堅苦しくまじめだけど、裏でたまに不祥事をおこす。

テレビ東京はやや、もやもやしながらも比較的好きなペースで動いている。

フジテレビは――そう、とにか陽気で番組がチャラい。

 

以前好きなテレビ局にTBSを挙げたのは、創るドラマがフジテレビに

比べて硬派な印象だったから。

そうそう、今もいわれているのかわからないが、当時は「ドラマのTBS」と

呼ばれていた。

 

日テレはジャイアンツ系だからあまり好きじゃなく、テレ朝は嫌いじゃないが

子供のころドラマもバラエティも子供向けのものが少なかったからTBSには

かなわない。西部警察は大好きだったけど。

NHKはまあ、そう、うん。受信料とらなければ好きになっていたかもしれない。

 

俳優の吉岡秀隆が昔、新聞のインタビューで「トレンディドラマなんて大嫌い」と

語っていたが、オレもこれに同感で昔のフジテレビ系はとにかく美男美女を

キャスティングして愛だとか恋だとかいうドラマが多く、どうも観る気にならなかった。

オレの世代はドンピシャなので好きな人には申し訳ないが。

 

トレンディドラマといえるかわからないがバブルの過度な演出があった

「もう誰も愛さない」だけは再放送で見てた(過去記事で書いた)。

すこしあとになるが、稲垣吾郎が着ているスカジャンが気になったそれだけの

理由で「二十歳の約束」も観ていた。牧瀬里穂が「ヒューヒューだよ!」っていってた

やつ。←なんだかんだで良く知っている

でも思いだせるのはそれくらい。

 

一方でTBSは硬派とまではいかないまでも、そういう色恋以外をテーマに

したドラマが多かった。それがフジとの差で好感触だった。

「時間ですよ たびたび」とか「親子ジグザグ」みたいなホームコメディが多かった。

 

あといわゆる「仕事モノドラマ」。

 

高島政伸が弁護士役ででていた「都会の森」や、山田邦子がCA役ででていた

「トップスチュワーデス物語」などは観ていた。

 

そんなドラマのひとつに菊池桃子と田中実がでていた「ナースステーション」

というドラマがあって、すごく面白いと感じたわけではなかったが、

なんとなく毎週観ていた記憶がある。

 

懐かしい。

たしか森口博子もちょっとやさぐれたナース役ででていて印象的だった。

田中実は男から見てもイイ男だったんだが、残念ながらのちに自殺してしまった。

 

もうひとつ、主題歌も印象的だった。

冒頭に貼りつけたMi-Keが歌う『想い出の九十九里浜』

 

Mi-Keとは「踊るポンポコリン」を歌うBBクィーンズのバックコーラス3人組?

だったと思う。たしか。

 

オレが高校生のときのドラマだから、時代はたぶんもう平成に入っていた

と思うが、あえて昭和歌謡チックというかグループサウンズ風というか

そんな感じに作られたメロディだった。

良い意味で耳に残る古臭さなのである。

 

最新の流行よりも懐メロが好きな人には口ずさみたくなるメロディだ。

けっこうヒットもして、オレもカラオケで1,2回歌ったことがある。

 

ビジュアルも3人とも美人だった。

動画は貼り付けができなかったので、こちらにリンク→「想い出の九十九里浜」

メンバーの村上遙はMi-Ke人気のあと押しで、「たけしの元気が出るTV」の

メンバーになって活躍していたのも憶えている。

 

 

そうだ。当時Mi-Keの人気に便乗して、日テレが自局の女子アナ、

永井美奈子、薮本雅子、米森麻美の3人を組ませてDORAっていう名前つけさせてた。

ネコの呼称つながりで、ミケに対抗してドラだった。

永井美奈子はちょっと好きだったんだけど、このユニットはピンとこなかったのが

正直なところ。

 

とにかく、とくにMi-Keのファンというわけではなかったが、この『想い出の九十九里浜』

は前回音楽ネタで書いたビートルズのイエローサブマリンと同じで、高校時代の想い出の

1曲ではある。