税込み価格表示は賛成なのだ | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

たしか消費税が8%にあがったときだっただろうか。

タレントの美保純が

「8%なんて中途半端でわかりづらいから10%にしちゃったほうがいい!」

みたいな発言をして、金稼いでいる芸能人の感覚だと叩かれ炎上したような

話を聞いた。

 

オレら貧乏人からすれば、8%と10%の差は小さいようでデカい。

10%でいいと軽くいってしまうのはたしかに芸能人の金銭感覚といえるかもしれない。

 

ただ、中途半端でわかりづらいという気持ちはよくわかる。

 

数学の好き嫌いとか勉強する熱量の問題ではなくて、オレは計算が先天的に

苦手である。

とくにパーセンテージは苦手だ。

 

100円の8%とか、1000円の8%とかならばわかる。

8円と80円だ。これはわかりやすい。

だけれど、これが170円の8%とか、1200円の8%とかなると、もう脳ミソがとろけて

両耳の穴からでそうになる。

 

金額でなく%のほうも、1%とか10%ならわかりやすい。

5%もまだはじき出せる。

たとえば、200円ならば一度それを2で割ってそれをさらに10で割ればいいという導き方を

できるからだ。

 

まとめれば、もとの金額が100円とか6000円とか20000円とかキリのいい数字であるか

もしくはパーセンテージが10%とか区切りに良いモノだとすぐ計算できるが、

これが2360円の8%とかなると確実にパニックに至る。

もう勘弁してほしいものだ。

 

そんななか、来月から店にならぶモノの価格が税込み表示に義務付けされるという。

これは助かる。

どうしてもっと早くやってくれなかったのだろうか。

 

 

今までだと買い出しとかにゆくたびに計算ができず面倒だったのだ。

とくに財布に小銭がジャラジャラとかまってかさばってて、それをできるだけ処理したい際

カゴに入れたものの税込み合計価格がすぐに計算できると、小銭を都合よく処理できるのである。

 

たとえば紙幣とは別に小銭で5円玉が1枚、1円玉が4枚、合計9円あった場合、

税込み価格合計で末尾が9円になるようにモノを買えば、小銭はすっきり処理できるのである。

だけど、すべて税抜き価格表示だった場合、結局税込みで合計末尾がいくらになるのかわからない。

いざ、税込み価格がはじきだされてみたら、そういうときにかぎって710円とか2010円とかだったり

して小銭を1枚も処理できずに逆にお釣りで小銭が余計に増えたりするオチも今まで何度も経験した。

(書いていること、うまく伝わっているだろうか)

 

数学が得意な人はいい。

だけど苦手な人間には最終的で税込みがいくらになるかとうう計算ができないのだ。

税抜き価格だけでなんとなく頭の中で暗算して、総計は1000円におさまるだという打算

でいざレジにもっていったら1000円を越えたりする。

ケチるとかいうことじゃなく、なんか気分的にすっきりしないのである。足が出ると。

 

でも、これからすべて税込み価格表示になれば、買い物したぶんの計算がわかりやすくなる。

小銭もレジで処理しやすくなるからありがたい。

 

 

店側や反対派意見の人の声を訊くと

「税込み価格だと、割高感がある」

らしい。だからあまり好きじゃないとか。

たしかに割高感はあるかもしれない。

 

でもオレは税抜き価格表示は税抜き価格表示でレジのところで

急に税が加算されるわけだから、‘ぼったくられ感’を感じずにいられないのだ。

 

税抜き表示でも税込み表示での結局払う金額は同じなのだ。

どうせ同じならば、商品をカゴに入れてゆく段階で、いくらになっているのか

すぐ計算ができるほうがいい。

 

あと、オレはクレジットカードを持たないので、欲しい洋服とかがあったとき、

税抜き価格と手持ちの金額が微妙だったとき、実際足りない場合にあるのだ。

税でいくらプラスになるかわからないから。

なので、これまではそういうシーンになるたびに、近くの店員さんを呼んで、

「すいません、これ、税込みでいくらになりますか?」

と訊いて確認をしていた。

でもこれからはもうそれをしないで済む。

 

なんかスーパーとかの「998円(税抜き)」とかの表示って、ちょっとズルいと前から思っていた。

実際の金額は3桁から4桁になるわけである。

だけどギリギリのところで1000円に届かないかのように格安に見せているある意味マジックなのだ。

いざ、数品買ってみたら、思ったよりも金額がいっていたという経験はきっと誰にもあるんじゃないか

と思える。

 

以前からすでに税込み表示をやっている店もあるが、印象としてはやはり税抜き価格

表示の店が圧倒的に多い感じだった。

 

税抜き価格表示をしている店としては、

「うちは消費税に便乗して、商品金額を水増ししたりしていないですよー

レシートを見てみらえばわかりますよー」

という証明をするために、あえて税抜き価格表示をしてきたのかもしれないが、

やはり計算が苦手な人間としては、ひと目でいくらかわかる税込み表示のほうが

ありがたいものがある。

 

親切な店は値札に税抜き価格と税込み価格の両方を表示してくれているが

それが一番わかりやすくてありがたい。