成人式について | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

新聞を読んだら東京都23区で杉並区だけが成人式を開催した

とのことで、強制開催だとかなんだとか叩かれていた。

それについてはなにが正解だがわからないのだけれど、

いいかえればその他22区は中止もしくは延期やオンラインに

したということだ。

 

例によって「成人式できなくてかわいそう」という声がニュースの

街の声から聞こえてくるが、そこまでしてみな成人式をやって

出席したいものなのだろうか。

 

学校が一斉休校になったときも、学校が休みになって嬉しいと

思っている子供もいるはずだと書いたが、成人式がなくなった

ほうが行くか行かないか迷わずに済んで嬉しいという人間も

きっといるんじゃないかと思っているのは果たしてオレだけだろうか。

 

何度も書いているように、オレはセレモニー系が昔から苦手であり、

そのうえ、中学時代はクソがつくくらいつまらないライフだった。

 

だから成人式も出席しなかった。

当時大学生だったが、ガソリンスタンドでバイトしていたため、

サービス業だから土日は忙しく休みづらいということを大義名分として

自分にいいきかせ、出席しなかった。

 

高校時代はとても楽しく過ごしたので、同じ市に住んでいる高校時代の

友人たちには会いたいという気持ちはあったにはあったが、

それ以上に中学時代の同級生の顔をあまり見たくないという思いが

勝ってしまい、成人式に出席することはなかった。

 

あと、なんていうか面倒くさい。

一気にたくさんの知り合いと会うのが。

 

よほど仲良かった友人か、逆に顔をしっている程度の人間ならば

再会してもそれなりに割り切った対応をできる自信はあるが、

同じクラスになったことある程度の人間だと、顔を合わせたところで

どういうふうにでればいいのかわからないのである。

もともとが人見知りだから。

 

あんまり付き合いのなかった相手であっても、1対1で話すぶんには

それほど抵抗ない。

でも、あんまり付き合ったことないけど顔だけしっているような相手が

ウジャウジャたくさんいるのは正直疲れる。

 

会が終わったあと、そんな関係柄の人間ばかりの呑み会とかが

あったら、もっと疲れるだろう。

とにかく大人数が苦手なのだ。

 

でもそれでも成人式に足を運べる人はそういうところで居心地の悪さを

感じないんだろうから羨ましい。

 

あと、今回はオンラインで成人式をやったところもあると聞いた。

成人式に限らず最近はなんでもオンラインでということを耳にする。

でもオンラインオンラインっていう風潮のどうかと思う。

貧困に限らずパソコンやタブレット、あるいはスマホを持っていない人だって

きっといると思うなかで、相手の環境下を確認もせず、持ってて当たり前の

ようにオンライン前提とする風潮には正直賛成しかねる。

 

まあ、、とにかくオレは二十歳のときに成人式には出なかったわけだが、

のちに別の場で再会した同級生から、「なんで成人式来なかったの?」

と訊かれた。

 

聞くところによると式のあとも気のしれた同士のかたまりが

いくつか生まれ、気のしれた同士の小さなグループがちょくちょく会っては

呑んだりしていたらしい。

 

オレにとって空白だったページが、同級生たちにとっては描かれたページ

だったようで、正直、成人式に出席しなかったことをちょっとだけ後悔した。

 

もし、もう1度、2周目、3周目の成人式があったら今度は出席してみたいなと

無理なことを考える成人の日であった。

 

そういえばこの前、住んでいる建物のテレビの電波点検があった。

部屋にやってきた担当の係員はまだ二十歳前後くらいの若い新人の男の子だった。

 

アニメの話をして、こちらがガンダムが好きだと答えると、その男の子が

「うちのお父さんもガンダム大好きなんですよ!」

といった。

 

お父さんの年齢をきいたら、自分よりもひとつ上なだけだった。

ショック。

ついに来たか、このときが。と思った。

そうか、有吉弘行がヒッチハイクしてたことをしらない世代がもう立派な

大人になっているんだよなと思うとなんだか切ないとオジサンは考える。