秩父②奥宮神社と宿坊興雲閣 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

わらじカツ丼で登山するだけの体力を補充したら、いざ三峯神社の「奥宮」へ。

 

情報によると、麓の神社からゆっくり登って1時間30分程とのこと。

成人男性であるオレらの足ならば、それよりやや早く到着するだろうと踏んだが、

地面のぬかるみや勾配などの状態だけが問題だ。

 

とりあえず登山口からスタート。

熊が出没するらしいので鈴などの鳴り物をぶらさげろとの注意書き看板が。

友人が鈴を持ってきていたのでそれをお守りに道をゆく。

 

こちらもまた霧が濃い。

 

 

変り映えしない画像ばかりになりそうだから、山道の風景はあまり撮影しなかったが、

けっこうハードな道が展開されてゆく。

 

高尾山感覚の靴や気持ちでゆくと、後悔することになるかもしれない。

 

やがて最初の鳥居が見えてきた。

霧が濃くてまるでモノクロモードで撮影したようだ。

 

奥宮にはまだ遠い。

 

 

鳥居の下を普通にくぐったとき、蜘蛛の巣が顔にペタっとついた。

……と、いうことはまさか、長い間ここから先にいった者がいないということか、と一瞬

恐くなったが結果論そんなことは当然なかった。

オレらより先にここを通過した人がたまたま蜘蛛の巣を避けて通過していただけだろう。

 

急こう配や、根っこだからけの坂。

画像ないのが残念だが、かなり険しい道が続く。

 

 

進んで進んでまた鳥居があった。

 

霧の中の鳥居はどこか神秘的であり怖くもある。

 

 

先に進めば進むほど、細い道や片側が崖のようになっている道が増える。

これは本当に気をつけないと危険な登山である。

 

登ること約1時間。

もうゴールが近いか?というような雰囲気を醸し出している階段が前方に見えてきた。

あれが最後の難関だろうか。

 

 

と、思い登りきったらまだ先があった。

 

ここに来るまで、下山してくる女性三人とすれ違ったが、そのうちふたりは

ロングスカートだった。

あの3人、最後の奥宮までいって下山してきたのかと思ったが、これを

みるとやっぱり途中までいって引き返してきたと考えるのが妥当だろう。

 

ここから登って降りてを繰り返していたら、今度こそ本当に奥宮へと

続く最後の難関が見えてきた。

 

出た。

鎖場(くさりば)である。

鎖場は御嶽山以来である。

 

 

まさに手すりか鎖をつかみながら岩の斜面を登っていかないといけない。

これこそテレ東の都市伝説であばれる君がたまにやってるアレだ。

 

足元には階段もないし、胴に巻きつける命綱もない。

鎖をたぐりながら決して離さないように上まで登ってゆく最後の試練。

真剣40代くさり場。

 

ふたり一緒に登るのは危険だ。

最初に登ったほうがバランス崩して滑落したら、後ろにいる人間も巻き込まれる。

そして鎖の耐久性の問題もある。

 

まず友人が先に登り、あがり切ったあとオレも続いた。

そして、ついにゴールである「奥宮神社」に到着。

時間にしてやはり約1時間。

 

 

先に着いていた方々が二組ほど。

 

画像では伝わりづらいが場所としてはかなり狭い。

だからこそ貴重で神聖な場所という雰囲気がかなり漂っているし、

ここまで歩いてきたという達成感に溢れる。

 

霧も霧でいい感じだが、霧がなく晴れていたらいたできっと素晴らしい眺望が

望めていただろう。

標高もそれなりに高いはずだから。

 

 

お参りを済ませてすこし休憩したら、来た道をそのまま引き返して下山。

要した時間は行きとほとんど変わらず。

 

宿は友人が手配してくれた宿坊『興雲閣』

 

 

三峯神社の境内にあり、宿坊とはいいつつその規模と設備はほぼホテルである。

部屋画像はナシm(__)m

 

チェックインを済ませて部屋に入ってすこしだけ休んだら、まずは登山の汗を流す

ひとっ風呂。

 

 

ここ、温泉が湧いていないので普段だったら他から運んできた温泉のお湯を浴槽に

そそいで温泉としているらしいのだが、友人曰く、そのポンプが故障しているため

今は普通の沸かし湯らしく、コロナの影響もあっては日帰り入浴は休止。

 

中の画像はないが、湯舟は大き目なのがひとつ。

 

埼玉の奥まで移動して、歩いて、山まで登ったあとだから、もうこの際温泉のお湯じゃなくとも

風呂として十分気持ちよかった。

 

のぼせ気味で部屋に戻ったら、まずは乾杯ビール。

 

 

うう……

美味い。

 

18時までごろごろ。

そして18時夕食。

 

夕食はひとつ上の6階の食堂にて。

 

部屋ごとに卓が配置されていたのだが、単独の女性のお客さんがふたりほど。

当然お参りにきてここに泊まっているのだろうけど、ひとりで来るのは

かっこいいなあと思った。

 

すべて入りきれなかったが夕飯画像はこちら。

 

 

 

左上の別皿にパプリカ?と一緒に肉が入っているのだが、

もしかしたらジビエで猪とかの肉だったのだろうか。

 

オレはけっこう味オンチなので最初ブタかと思ったが

友人が「ブタにしては硬い」「ケモノ臭がある」といったので、いわれてみれば

たしかにそんな気がした。

 

ブタにせよ、猪にせよ、とにかく美味い肉であることには違いなかった。

 

続く