シザーハンズ [特別編] | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

「ヘルプマーク」というのをご存じだろうか?

 

 

キーホルダーやアクセサリーのようにカバンなどからぶらさげることが

できる赤いカードである。

東京都が推進しているがまだまだ世間ではあまりその存在をしられていない。

 

外見は健康そうに見えたり健常者に見えるけれど、体の中に人工的な

ものが入っていて生活するのに大変だったり、目には見えない障害をもっていて

誤解を受けやすい人のために作られたカードであり、すべての駅ではないが鉄道会社の

窓口などで無料で配布されている。

 

かつてはなにかと「第一印象がすべて」とかいわれていたが、それは裏を返せば

とても危険で差別につながる。

松葉杖ついている人がシルバーシートに座っていても誰も文句いわないだろうけれど、

世の中には外見ではまったくわからない病気や障害を抱えている人がたくさんいて、

そういう人たちが電車の中とかで辛くなった際、シルバーシートに座っていたりしたら

外見から伝わらないだけに白い目で見られたりするのだ。

 

だからそういう人たちのために、

「健康そうに見えますけど、病気や障害を持っています」

というのを周囲に伝えるツールとして製作、配布されたのがこのヘルプマークである。

鉄道会社によっては車両のシルバーシート付近にマークと同じデザインのステッカーが

貼られているので意識せずに視界に入れている人も多いと思われる。

 

存在をしらなかった人は是非今日、この記事をきっかけに存在をおぼえて

いただければいち情報発信者として幸いである。

 

それをふまえて、他の人と違う部分が目にあきらかに目に見えるか? 

それとも見えないか?

 

映画「シザーハンズ」でジョニー・デップ演じるエドワードは、誰が見ても

手の指がハサミである。

 

一見すればこの手はファンタジーなのだけれど、本編を観ていると、

登場人物のひとりが彼の手がハサミであることを「障害」といっていたのが

印象的だった。

とはいっても悪意でいったのではない。

純粋な捉え方でそれも決して間違ってはいない。

 

 

 

――

エドワードは人造人間。だが、完成直前に博士が急死し、両手がハサミのままこの世に残された。

心やさしい化粧品セールスウーマン、ペグに引き取られたエドワードは、ペグの娘キムに恋して

しまう…。
   鬼才ティム・バートン監督の描くラブファンタジー。純真無垢な心をもつエドワードはキムに恋を

するが、哀しいかなハサミの手をした彼は、永遠に彼女を抱くことができない。

そんなおかしく哀しく美しいラブストーリーを、詩的で夢幻的なタッチで描いた傑作。

(amazonから引用)

 

 

シザーハンズという作品。

オモテ向きのカバーはファンタジーだけれど、一部の人のレビューにもあるように

これは現代のおとぎ話であると同時に、差別偏見問題を散りばめて描いた大人の要素ある

作品なのである。

 

手が他人とは違うエドワード。

しかしエドワードはそれを長所として教えられ、美容師として人の髪を切る巧さを評価され、

ラストには氷の彫刻をもつくりあげる。

 

人と異なる部分を茶化したり噂したりする人間は多い。

でも人と異なる部分を上手く活用して武器にすることを提案する人間は少ない。

本当に大事なのはそこなんだけれどと悲しくなる。

 

それを考えるとこの作品の中のエドワードは幸せな人生だったのかもしれない。

 

名作だけれども、今年はじめてDVDで鑑賞した。

正直そこまでものすごく面白いとまでは感じなかったけれど、現代のおとぎ話としては

なかなかハートウォーミングな作品だと思い、評価が高いのも納得だった。

 

 

すこし前に東京にも季節はずれの雪が降ったので、この映画のラストを思いだした

こともあり今回記事にしてみた。

 

 

※申し訳ありません。やはりアメブロ(とくにアメーバピックを使用時)に不具合がよく生じるので

コメ返など今後も遅れる可能性があります。