靖国神社 遊就館 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

さてと、

基本今回までが昨年までの行動における消費記事。

 

ずーと前にキラーカンさんの居酒屋にいったことと、その前に友人と靖国神社に

参拝した記事は当時書いた。

そのときは靖国の敷地内にある『遊就館』の1階の無料エリアまはで入ったが

館内には入らずロビーに展示してあった零戦の画像だけをアップして建物をあとにした。

 

昨年末、ひとりでまた『遊就館』にいってきた。

(厳密には新宿への用事ついでだが)

 

『遊就館』

東京都千代田区九段北3-1-1

HPはココ

 

 

 

前きた時はあまり詳しく見たり調べたりしなかったが、案内図を見ると内部は

けっこう広いようだ。

今回は中まで入って見物することに。

 

 

以前アップしたのと同じ零銭をふたたび撮影。

こちらは一階の無料ロビーにあるので誰でも見ることができる。

今そこにある風立ちぬ。

 

 

これが展示してある一階からエスカレーターでまずは2階の展示から見て回るのだが……

 

この施設内、途中にある大展示室以外はすべて撮影禁止。

よってそこまでの画像は残念ながらナシ。

 

簡単にいえば戦争にかんする歴史資料館のようなもの。

これまでの戦争を説明したパネルや道具類がたくさん展示されている。

 

神社のさい銭でつくった防弾チョッキは、布と布の間に硬貨が並べて挟まれており、

それが弾の衝撃を緩めるという品。

漫画やドラマでよく、たまたま胸に入っていたペンダントなどに弾が当たって

死なずにすんだとかいうシーンがあるが、その発想の源流のようなものだ。

 

実際に日本軍の偉い人の体を貫通した銃弾、あるいは体内から摘出された

銃弾なども展示してあり、なかなか生々しい当時を視覚で感じた。

ご興味ある人は現地でご覧いただきたい。

 

こちらは2階の一角。下が大展示室なので撮影可のエリア。

 

天井からつるされているのは戦争番組でもよく紹介されているロケット特攻機の

「桜花」だ。

 

およそ1.2トンの火薬を搭載して、上空から敵艦に体当たりして

目的を遂げる悲運の特攻機。

 

余計な装備がついておらず、すっきりとスマートなフォルムなぶんだけ

片道切符という運命を背負って製造されたのだと思うとなんとも切ない。

「桜花」という名前も美しく咲いて散るという流れをイメージさせる……。

 

上から見たこの大展示室の風景は以下のような感じだ。

 

 

下に降りてみる。

 

戦車も。

 

 

 

回収された傷だらけのヘルメットなど他にもたくさん展示物があるが

数が多いのでここでは代表的な展示物をもうひとつだけ紹介。

 

 

こちらもまた有名な特攻兵器。

人間魚雷「回天」

 

 

名前には「天を回らし、戦局を逆転させる」という願いがかけられているとのこと。

 

中の操縦席の様子も見ることができる。

 

 

けっこう余裕ある空間だが、乗って動かすのは1名とのこと。

 

この閉ざされた空間に単身で乗り込み、これから死ぬということを思いながら

操縦かんを握って水中をすすんでいった人の気持ちを考えるとこれもまた

とても悲しいものがある。

この「回天」では100余名が身を挺して散っていったらしい。(パンフより)

 

撮影不可エリアだが、この大展示場には戦争で亡くなった兵の方々の写真が部屋いっぱいに

ならべて貼られている。

その多くがまだ20代とかの若い人だった印象だ。

 

戦争は多くの犠牲を生むということは昔からよく聞かされてきたが、この数部屋に貼られている

だけでもこれだけ多くの人が亡くなったのだと改めて痛感した。

とくに特攻隊の方々の無念はなんともいえない。

本心はゆきたくないだろうが、それを「光栄」だと無理して書いて家族に送った遺書は

涙を誘う。

 

ここまで観たらほぼ見学は終了である。

もっとさっと見て、あっという間に終わるくらいの時間かと甘くみていたが、けっこう広くて

密度も濃かった。

 

ショートカットせず、それなりにパネルの説明などもしっかりと読みながら進んだら、

2時間以上は要するかもしれない。

じっくりと見て回りたい人は時間に余裕があるときの訪問が良いだろう。

(オレもそこまでまともにすべて見てないが1時間ちょっと掛かった)

 

クチコミでもたまに見かけるように、施設としては正直やや右っぽい演出はたしかに感じはした。

だが、戦争や特攻についてさらに深くしるならば一度観ておいてよい施設ではあると思う。

 

場所柄的に多少政治的な世界観も絡む記事だが、あくまで今回は場所の紹介のテーマ。

右的な意見も左的な意見もする人がいないと信頼して一般公開させていただいた。

以上。