早朝鈍行2019最終章。
万治の石仏に願いを掛けたあとは下諏訪駅へと向かう。
数年前の旅のときは諏訪湖のまわりを半周ほど歩いたが、今回は鈍行旅
ということもあり、時間の都合で歩かず。
待合室で時間を潰す。
友人が買ってくれたサイダーで喉を潤す。
列車がやってきたので、乗り込む。
車窓からでも建物と建物の隙間から湖面が見えるのでそれで十分。
ここからがまた長旅になる。
乗り降りは自由なので、当初は小淵沢駅あたりでいった下車して昼食をとる予定
だったが、ゆけるところまでいってしまったほうが効率良さそうだったことと、
小淵沢よりも食べる店が駅前にありそうだったこともあり、急きょ一気に甲府まで
いってしまうことに決定。
長閑な景色を見ながら揺られ揺られ、やがて甲府に到着。
改札をでたら、なんだか賑やかで人もたくさんいて、即売所も出店していた。
どうやらこの日はイベントごとがあったようで、駅前も盛り上がっている。
さて、
オレらはオレらで昼食を食べるとこを探さないといけないのだが、甲府のグルメといえば
山梨が誇る伝家の宝刀、いや「ほうとう」である。
ここで降りたからには、やっぱり「ほうとう」を食べないと損をした気分になる。
そこで友人がネットでリサーチしてくれた駅そばのこちらの店にお邪魔することに。
『甲州ほうとう 小作』
グループHPはココ
多摩地区住民あるあるで‘おざく’と読んでしまうそうだが、「こさく」が正解。
(青梅線に同じ字で‘おざく’という駅がある)
訪問時はもう13時になろうとしていたが、友人を先頭に戸を開けて中に入ると
店内はかなりのお客さんで大盛況。
それどころかオレらが店に入って案内を待っているわずか数秒の間にも追って
2組くらいのお客さんが。
相当有名な店のようだ。
空きはあったのですぐに通され、座ってメニューから品を選ぶ。
ラーメン屋同様、オレは基本初訪問の店舗ではまずスタンダードメニューを頼むので
メニュー表を確認したところ、先頭に表記されていたのが「かぼちゃほうとう」だったので
それでいいか、と思ったが、表をよく見ると
「すべてのほうとうにはかぼちゃが入っています」
というようなことが書かれていた。
ということは、ここでかぼちゃほうとうを頼むと結果として「Wかぼちゃ」になり、
けっこうかぼちゃ色が濃くなるのではないかと考えた。
かぼちゃは好きだし別にディスるつもりもないけど、入っているならシングルで十分かなと
思い、ここは「豚肉ほうとう」を選択。友人も同じ。
そしてそれほど待たされることもなく登場。
「豚肉ほうとう」
久々のほうとう。
そういえば以前山梨でほうとうを食べたときも同じ友人とふたりでの日帰り温泉旅だった。
駅と店は異なるけど、あのときは「ほったらかし温泉」へゆく前だった。
ブログをはじめて、まだ間もないころだった。
懐かしい。山梨もほうとうも。
ほうとう、美味い。
やはりこの、きしめん感が舌に快感。
豚肉も思っていたよりもたっぷり。
しいて言えば、かぼちゃがもうすこし小刻みだったら食べやすい。
卓に置かれている柚七味をひとふり、ふたふりすれば味にも変化が生まれる。
そして、もう一品。
甲府が誇る有名なB級グルメといえばこちら。
「甲府鳥もつ煮」
21時スギノ飯テロ爆弾画像ヲ投下スル!!
以前の山梨旅のときは食べ損ねたので今回は注文。
同じ甲府でも店によって多少は異なるんだろうけれど、これもまた美味。
レバーの鉄分感も素晴らしければ、ナンコツのコリコリ感もまた絶妙。
濃いめのタレがまたいい演出をしていて、ごはんとビールが欲しくなる。
うなぎは苦手だけどうなぎのタレは好きな人がいるように、レバーが苦手な
人でもこのタレだけでごはんイケると思える。
正確な価格は失念したが、かなりの量で安かった気はした。
東京の居酒屋価格だったらおそらく700~900円はとられていること間違いない。
お腹いっぱいで味にも満足して店をでて甲府をあとにし、電車に乗る。
中央本線にも台風の影響がでており、大月~高尾間で大幅な本数間引き。
2本ある線路のうち、1本はレールの下の地盤が完全にえぐられ崩れたため、1本を上がり下り
交互で運転。
小刻みで乗り換えをし、相模湖から高尾まではホームで約45分待ち。
到着した電車は本来9分で高尾まで到着するところを、ゆっくり運転で25分かけて高尾へ
到着。
それでも動かしてくれるだけありがたい。
東京、埼玉、神奈川あたりに住んでいると、数分間隔で電車が来てあたりまえという感覚が
身につきがちである。
そういう人にとってはよい修行的なものになるかもしれない。
互いの家の方向が違うことで友人とは八王子駅で解散。
おかげでいい旅になった。
改めてお礼をいいたい。
これで今回のシリーズは完結。
稚拙な文章構成ながら記事5回にわたり読んでいただいた読者の皆様にも
厚くそして深く感謝申し上げる。