祝!保育園完成 | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

車で富岡製糸場やあさま山荘に連れていってくれた群馬の先輩が社長を

つとめる会社の新築保育園が完成した。

 

完成披露の内覧会をやるというので、先輩に久々会いたいこともあり

お手伝いバイトと挨拶で群馬までいってきた。

 

これまで群馬へは温泉ひとり旅で何度でもいっているが、自然と大宮・高崎経由

というイメージが固定していた。

今回降りる駅までもそのつもりで事前にルート検索してみたら、やはり群馬も広いと

改めて感じた。これまでと違い、初の南越谷経由の東武ルートだった。

時間的にも運賃的にもそれがベストのようだ。

 

イベント開始が午前10時なので、それにあわせ朝5時半に起床。

6時半ごろ家をでて、JRと東武鉄道で3時間ちょい掛けて群馬県の「木崎」

という駅に到着。

 

 

駅に到着したらまず一本連絡いれる約束なので、鳴らしたがやはりバタバタしている

ようで出ず、切ったらあとすぐに折り返しが。

駅からもそんな遠くないことは聞いていたし、開始までに到着じゃなくともいいと

いってくれてはいたので、歩いて探すことに。

 

とりあえず駅からとにかく南ということと、すぐ近所にあるスーパーの名前だけヒントを

もらったから、徒歩百戦錬磨のオレの足と忍耐力ならば問題ないだろう。

 

改札でてひたすらテクテクと歩き南下したら、前方に幹線道路らしき大きな通りが

見えてきたので、雰囲気的に間違っていないという嗅覚は働いた。

 

あ! すこし前に記事でも紹介した「街道のグルメ」という書籍に紹介されていた

「朝鮮飯店」というチェーンがあるではないか!

あの本を読んだ直後にこの店に遭遇するというタイミングはなんとなく嬉しい。

 

 

ここからすこし歩いたら、難なく発見。

 

ここが先輩が経営する保育園。

完全新築。

 

 

もちろん共同経営者の方がもうひとりいるのだけど、一緒にバイトしててよくしっている

人が、まさかゼロからこんなに立派な保育園を建てるとは。

すごすぎて現実感がないのもあるが、反面、夢を本当に実現する人っているんだなとは

感じた。

 

上の画像は昼過ぎひといきついたときに撮影したのだが、到着当時は内覧会にきた

お客さんの車がとても多くて、このあとお世話になったもうひとりの方がすごく忙しく

していた。

 

よって、着いたら先輩以外のスタッフさんに挨拶する時間もなく、荷物だけ置いてすぐ

外にまわってくれといわれ、続々やってくる来園者の人の車の誘導に。

 

人間の体の反応というのは実に不思議なもので、たとえそれがあまり良い思い出では

なかったとしても、過去に通算4、5年もガソリンスタンドのバイトを経験していると、そこ

で培った誘導術や発声が今になってもしっかりと出せるものであると改めて感じた(笑)

 

生まれたばかりの子供や幼児を持つお父さんお母さんということもあり、

運転しているドライバーさんもみな穏やかでいい人たちばかりだ。

誤給油を防ぐ一貫のマニュアルとして、たとえ高級車とわかっていても

「ハイオクですか?レギュラーですか?」と一応訊かないといけないから訊いているのに、

「ああン!? おめー、この車がレギュラー入れるように見えんのか?おい!」

とか偉そうにふっかけてくるスタンドのときのような低俗ドライバーは皆無。

みんな丁寧に対応して従ってくれるから、こちらも気持ちよく誘導できた。

 

気づいたらあっという間に2時間過ぎて正午をまわっていた。

昼食時間とイベント終了後に、園内をじっくり見させてもらった。

 

こちらは昼。

 

園内の様子はこんな感じ。

業者さんたちの物販も開催されていてお母さん方に大好評。

※来園している人が撮影気にするといけないので、比較的人が映り込まない

ときに撮影。

 

 

 

下は内覧会が終了して、お客さんがはけたあとに撮影。

 

施設内の一室。ひろびろ。ゆったり。

 

 

オレらのころの幼稚園とは明らかに違う。

清潔感や設備がしっかりしている。

 

トイレも細かい箇所に優しさやこだわりがあって、男の子用の朝顔(小便器)

はすべて異なる高さでだんだん高くなるように設置されている。

便器の大きさが違うのではなく、大きさは均一で壁につけられている高さが

違うのだ。

幼児とはいえ、身長差はあるので背が低い子、あるいは高い子には優しい

設計だ。

 

絵本の部屋もある。

本を読むのは大事だ。将来の感受性に大きく影響するというからこういう本の

部屋やコーナーの存在も大事。

 

 

そうだった。

オレの幼稚園には本の部屋などなかった。

だけど、廊下の一角に本棚があって、そこにある本は自由に読んで良かった。

 

幼稚園のときもオレは決まった友達としか遊んだり話したりしなかったので

その友達が風邪ひいて休んだりしたときは、孤独を感じていた。

 

学校と違い、幼稚園は生活の8割くらいが好きなことをして遊ぶ時間だっただけに

それだけひとりですることないときは辛かった。

そんなとき、この絵本コーナーへ避難したっけ。

 

自由時間他の園児たちが固まってわいわいやっているとき、オレがひとりで

廊下をとことこ歩いてその絵本コーナーに向かっていたら、その姿をみた担任の

女の先生が、「あら、ケンちゃんどこゆくの?」と声をかけてきてくれた。

 

あとになって考えると、その先生はとても優しい子供想いの先生だったので

オレがひとりでいることを気にかけてくれたんだと思う。

 

お昼、オレが弁当箱を床に落としてぜんぶ中身をこぼして号泣していたときも

優しく「ケンちゃん、お寿司は好き?」って訊いてきてくれて、オレが泣きながら

言葉を発せずただ頷いたら、そのあと先生はどこかから「いなり寿司弁当」を買ってきて

くれて「これ、食べて」と笑顔でいってくれた。

 

さすがにその先生の名前も顔も忘れてしまったけれど、いろいろ面倒みてくれる

先生だった。

 

そうそう、その先生がある日、オレら園児みんなの前で発表がありますといった。

 

「○○先生(自分のこと)は明日から名前が変わります。

明日から○○じゃなくて、××という名前になりますから、呼ぶときは××先生って

呼んでくださいねー」

と笑顔でいっていた。

 

まだ幼稚園児だから結婚とか旧姓とかそういうことはわからず、先生としてもそれを

こちらがまだわからないという前提をふまえたうえで最大にわかりやすい園児にたいする

説明だったんだと思う。

 

そう、たしかにあのときは不思議だった。

どうして名前が変わっちゃうんだろうと。

 

まだ園児だったから、さすがに大人の女性にたいする淡い恋心とかそんなんじゃない

けど、○○先生が○○先生じゃなくなっちゃうというような妙な寂しさがあったのは

今でもおぼえている。

 

嫌なことも忘れないけど、こうやって優しくされたことも意外と忘れないものだな。

この保育園の中を見させてもらうと、こうやって自分の園児時代の甘ずっぱい想い出も

甦ってくる……

 

 

終了後は、これまた先輩の会社が手掛けることになったもうひとつの足利の保育園

にも車で見学につれていってもらい、夕方最寄りの東武線の駅から充実した気分で帰路へ。

 

しかーし。

バイトと見学は本当に充実で楽しかったのだが、やはり神はオレにたいして気分よく

1日を終了させてくれない。

 

帰り館林駅で久喜行きの電車に乗り換えたのだが、そこの車両で毎回恒例の「ヘンな人」

にやはり遭遇(怒×100)

 

座席的にはすぐ隣りではなく、ドアを挟んでロングシートの端と端だったので多少離れては

いるのだが、茶髪で奇妙な服装で手には氷結。空いている方の片手で横の手すりをひたすら

こすっては周囲をきょろきょろしてばかりいる。目もイッチャっている。

 

多少離れているとはいえ、どうしても動きが視界に入り、動作の音も耳に入るので目障り

耳障りで気になるのだ。イライラ。

 

JRに乗り換えるための久喜駅まではなんとかそちらを見ないように我慢した。

30分くらいそのままでやっと久喜到着。

そっこう降りて、ホームを階段まで歩き、連絡通路をかなり歩いてたくさんあるホームの

中の東北線のホームへ続く階段を降りる。

そこからホーム上をすこし歩くと待合室がある。

乗る予定の電車が来るまで10分もあるので、その待合室に入ってたくさん空いている

席の一つに座った。

 

ふう、と一息ついたら、すぐ隣りの空いている席に誰かがドカっと座った。

確認でちらっと見た瞬間、胃にささくれができるようなストレスが。

さっきの東武線のヤバいオッサン!(怒×100000!)

 

なんでこいつ、ここまでオレのそばにくんだよ!

これだけたくさんのホームがあって、これだけたくさんのシートがあって、なおかつ

さっきの東武線の車両降りてからでもかなりの距離歩いてランダムな階段を降りた

のに、なんでまたオレの隣りにくんだよ!!!

 

10分間立ちっぱなしで電車待つのはつらいけれど、こいつの隣りにはいたくない

のでしょうがないから電話かけるのを思いだしたふりして、立って待合室の外にでて

ホームの端まで歩いた。クソがっ。

 

遠くから見てみたら、待合室の中でもなにやらヘンな動きしていた(-_-;)

 

まあそんなこんなでいろいろあったが、その後は乗り換えを繰り返し、20時過ぎ無事地元

に到着。

 

晩飯がまだなので帰宅前に日高屋に立ち寄る。

酒解禁!

 

うーーーまい……

 

 

遠くで働いて帰ってきたあとの一杯。

一度も財布の中に入れず、封筒からダイレクトにだした紙幣で支払って呑む一杯は

格別だ。

(ちなみに食事はW餃子定食)

 

そんなこんなで一日は終了。

 

最後に改めて、保育園完成おめでとうございます。