それの結果で誰がトクをするんだ?という芸能人を対象とした意味不明の
アンケートは昔から多い。
「○○が似合いそうな有名人」とかならばまだわかる。
選ばれたほうも気分悪くはないだろうから。
でも、「○○が似合わない有名人」アンケートとか誰がトクするのだろう?
選ばれたほうは気分よくないに決まっている。
それ以前に、わざわざ似合わない有名人を聞く必要があるのかという話である。
あれはオレが中学生くらいだっただろうか。
クイズ100人に聞きました的なアンケート式クイズ番組にて、
「夏が似合わない芸能人」を当てるクイズをやっていた。
さて、ではここで読者のみなさまに問題。
このクイズで「夏が似合わない芸能人」の第1位は誰だったでしょう?
ヒントとしては……
いわれてみればたしかにそうかもしれないけれど、ソノ人をこういうアンケートの
対象にするか??という人物である。
え~……んっふっふっふっふ……
みなさん、わかりましたでしょうかぁ~~?
答えはこの文章のすぐあとで……
古畑ケン三郎でした。
(ほぼ答えのヒントw)
まあ、たしかにそうなんだけどね。
岩城滉一とかは冬のロングコート姿とかも似合い、夏のティーシャツ姿やアロハの
半袖姿もまたしっくりくるイメージあるが、田村正和はティーシャツ姿はもちろん、
半袖服装のイメージがまったくない。最低でもジャケット以上というイメージ。
本人や製作側が意図せずとも、その人が活躍している作品の舞台や役柄で、この人は
こういう人というイメージが人の中で構築されていってしまうケースは少なくない。
まだ2作しか観たことないというか、逆にいえばその2作のシーンの多くががいずれも
海に浮かぶ船だったため、アラン・ドロンはオレの中で、
「いっつも海の上で上半身裸で髪を濡らしている人」というイメージである。
最初に観た作品は以前紹介した「太陽がいっぱい」。
そして、数か月前に鑑賞したふたつめの作品が「冒険者たち」である。
こちらも文芸春秋の『戦後生まれが選ぶ洋画ベスト100』にあった作品なのでチェックした流れ。
冒険者たち [DVD]
7,800円
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――
パリ郊外の飛行クラブでインストラクターをしているマヌー(アラン・ドロン)と
新型エンジンの開発に熱中する元レースカーのエンジニア・ローラン(リノ・バンチュラ)
のもとに、レティシア(ジョアンナ・シムカス)という女性が現れる。
芸術家の卵である彼女に恋心を抱くふたり。
やがて3人は、アフリカの海底に5億フランの財宝が眠っているとの話を聞き、コンゴに旅立つ。
男ふたり、女ひとりの恋愛関係、複葉機で凱旋門をくぐるマヌー、船の上でふざけあう3人、
海中に沈んでいくレティシアの遺体、そして海にぽっかりと浮かぶ軍艦島。
口笛を使ったフランソワ・ド・ルーペの音楽が、名シーンの数々をいっそう忘れがたくしている
青春映画として、友情を描いた作品として、冒険を描いた作品として、その輝きは永遠に
色あせることはないだろう。
(amazonより引用)
67年日本公開。
これまたオレが生まれるかなり前。
そういえばすこし前にアラン・ドロンが脳卒中で倒れたとかいうニュースがあったので
それも気になったこともあり、今回紹介したのもある。
上に貼りつけた解説にもあるような青春劇。
映画冒頭で、アラン・ドロン演じるマヌーが複翼機を操縦し、凱旋門をくぐるという無茶を
するのも時代を感じる。
当時の日本でいえば太陽族的なノリ?違うか?
でも、そういう発想の映像化は面白い。
男ふたりに女ひとりという設定が、恋愛と友情をからませているとすぐわからせる。
だけど、ドロドロではない。
前もって資料を読んだら、ヒロインのジョアンナ・シムカスという女優がコケティッシュで
セクシーで、当時男性ファンを虜にしたようなことが書いてあった。
作品を観るとそれも頷ける。
そんなシムカス演じるレティシアは、終盤で財宝の横取りを狙う一味が撃った流れ弾で
絶命してしまう。
その後、マヌーたちふたりは亡くなったレティシアに潜水服のような物をきせて
水葬するのだが、そのシーンは切なく、そして美しかった。
そしてラストシーンにて、マヌーがローランにいう友情的な一言はなかなかだった。
宝さがしアドベンチャーモノというよりは、恋愛友情。
そして後半はアクションという要素。
今のアドベンチャーやアクションと比べるとひねりはやはりない。
古き良き時代の映像と音楽を堪能するつもりで観るのがベスト。
変な意味ではなく、アラン・ドロンの壮大なPVを観ている感覚。
もしこの時代に生まれてこれを映画館で観ていたと想像したら、その世界観に
ハマっていた可能性は高い。