口が災いのモトとなった吉モトの岡モト | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

 

朝から具合が悪かったので今日は1日部屋でゆっくり休んでいたのだが

このタイミングで闇営業騒動について吉本興業の岡本社長が会見をするというから

せっかくなので横になりながらテレビを観ていたのだが、これがまあ酷かった。

お粗末以下。

 

当初月曜日は記事更新予定日ではないのだけれど、夜になっていくらか

回復してきたので、今日観た会見につき一筆だけ書きとめておこうかと思い

パソコンを立ち上げた次第である。

 

あの人はいったいなにがいいたくて、今回の場にでてきたのだろう?

自分のやり方や、組織の方針を反省するためじゃあなく、騒ぎが大きくなりすぎたうえ

ダウンタウン松本にいろいろいわれてしょうがなく会見を開いたとか思えない内容だった。

 

雨上がり宮迫氏やロンブー亮氏にいった「おまえら、テープ回してないだろうな」とか

「全員クビ」がすべて冗談だったと!?

場を和ませたかったが笑すら起きなかったと釈明。

 

言い訳でも苦し過ぎる。

6000人ものお笑いタレント(を中心に)抱える大きな事務所のトップなのに社長が一番

笑えんとはこれいかに。

 

ただ、松本人志も「自分もしらなくて会社に騙されていたような部分があった」と語っていた

ように、オレら一般人もメディアや吉本のリリースだけを信じていた部分があったのは

反省。

 

もちろん、初期段階で嘘をついた宮迫氏や亮氏も悪いには悪いのだけれど、話がここまで

複雑に大きくなった責任の所在はどこにあるかというのは今回の会見でわかった気がした。

 

オレも自分の過去の経験を思い返してみると、一方的なリリースをした企業やその経営者

による弊害を被ったことがあった。被害の差は宮迫氏たちほどじゃないにせよ。

 

一時期、リ○ルート媒体の下請け会社で働いていたことがあった。

詳しくいえないが場所は台東区。

事実なうえ、多くの人間から恨みを買っている企業でさらなる被害者を出したくないため、

実名公表してやりたいが名誉棄損になりかねないのでできないのが残念。

 

人の回転がすごく多いブラックな会社で、オレが入社する1年前まで社員が50人いて

オフィスも大通りの立派なビルのワンフロアだったが、オレが入社するまでに、‘のべ’で

40人以上が辞めたらしく、オレが入社したときにはアメ横近くの雑居ビルのワンフロアに

に事務所をかまえ、社員数はたった8人だった。しかもそのうち社歴3年以上は3人だけ。

 

ちなみに人がみんな辞めてゆく零細中小ブラック企業の人事担当は社員数が少ないことを

「少数精鋭派の組織」「アットホーム」と、いいようにハッタリかますので、新卒や転職希望者は

騙されるべからず。

 

で、その上野のブラック企業の社長がオレが入社する直前に、一気に10人くらいを試用期間

の3か月で解雇したということを先輩から聞いた。

無理な条件を押し付け、誰もクリアできず試用期間でバッサリ。

それを繰り返していたらしい。

 

そんな組織でオレもやってゆけるはずがない。

4か月はなんとか耐えたが、やはりオレの入社前にキラれた10人と同じ運命となった。

 

契約終了通告はいつも面談だったようで、オレも呼び出された。

その時、社長(50代)は、オレにいろいろ偉そうに語った。

 

やる気、熱意、熱心さ、仕事にたいする真摯さなどなど。

その時点ではオレもまだその会社の本性をそこまで見抜けてなかったので、しょうがない

程度に思えていた。

が、

 

退社してから数日後に送られてきた離職票を観て愕然とした。

退職理由の欄に、

 

「本人が辞めたいといってきたため」

 

と書かれていたのだ。

 

オレはそんなことはいっていない。

無理難題をつきつけ、それがクリアできなかったからといって一方的に契約解除して

きたのは社長だ。

 

雇用保険や離職率ブラックリストの問題で、会社側が切ったというと今度不都合が起きるからと

虚偽の報告をしたのだ、あの社長は。

最後の面談ではさんざん、仕事にたいする取り組み方や人づきあいを熱く語っていたくせに

その正体は単なる保身の化身。

 

もちろん訴える機関にはその件を持っていったが、機関の所詮お役所仕事だった。

 

 

ちょっと個人的な話へスライドしてしまったが、今回の吉本興業の社長の対応をみていると

保身しか感じられず、あのときの上野のブラック零細企業の社長を思いださずにいられなかった。

 

下の人間はやはり声を封じられる部分がある。

真実をいっても、組織の偉い人間のほうが正しいことをリリースしているという印象を

与えるのが悲しい現実。

 

だが、今回の吉本の社長の話はほんとうに支離滅裂で質問の答えが答えになっていない。

所属するタレントさんたちには不幸だったが、ある意味では経営者の資質が露呈したいい

機会だったとも思える。

 

で、これは吉本興業に限った話ではない。

経営者本人は自覚ないかもしれないが、実は吉本同様あるいはそれ以下で、明日は我が身と

いう企業もたくさんあるだろう。

 

吉本の岡本社長は今日しゃべればしゃべるほど、泥沼だった。

しまいにゃ、自分の会社で抱えている芸人さんたちからも、ツッコミをいれられまくっている。

 

でも、その芸人さんたちのツッコミを入れるっていう姿勢は大きい。

それでなにかが多少でも変わるかもしれない。

 

デモとかもそうだけど、訴えたり声をあげたりしたところで、いわれているターゲットは

耳をかさないかもしれない。それはそれで事実。

 

だけどその様子を見た賛同する第3者たちがその様をいろいろ広げてくれたり

SNSで拡散してくれることによって世間が動きだし、今回の吉本の社長のように表にでて

なにかを語らないといけない状況に追い込める可能性はあるのだ。

 

発信やアピールというのはそんなものだ。

 

 

まとめ。

つまり、まあ、なんだろうな。

 

綺麗事抜きでいえば、誰でもちょっとはなにかやらかしたときにごまかせるものならば

ごまかそうとか思うとは思う。オレだってそういうときはある。

 

組織においても、下っ端や中堅社員がやるならばまだいい。あくまでまだね。

 

でもね、すべての社員を抱えて、それらの社員を守るべき立場にあるトップがそういう

ごかまししたり、保身に走ったらダメだ。

誰もが信頼できなくなった社員を守るべき最後の砦がトップ。

 

そのトップが社員を脅迫したり陥れたりしたら、最後誰を信用したらいいのだ?

それだけのこと。

どんなに組織を大きく成長させる経営力があったとしても、下の人間を守り通せない

のであればそういう地位にはつかないでいただきたいと願う。

 

ただ、今回の最悪会見で社長が一気にヒールになったことで急にタレント側が悲劇の

被害者に回った感があるが、引退するほどの悪い事ではないにせよ、宮迫氏&亮氏も

はじめに嘘をついてしまったことが火種のひとつとなったことだけは認めないといけない。

 

そしてオレらみたいに一部を情報操作された視聴者も反省しないといけない。

 

以上。