平成最後の記事「高幡不動尊・五重塔最上階に登れる日」そして令和へ―― | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

本日が平成最後の更新。

 

4月28日。

日野市の高幡不動尊へいってきた。

 

 

小さいころから何度かいっていた高幡不動尊。

五重の塔も何度も当然しっているが、いつも外から見ているだけだった。

 

だが、ちょっと前にテレビで「出没!アド街ック天国」の高幡不動特集を見ていたら

ふだんは入ることのできないこの五重の塔に入り、しかも最上階まであがれる日が

年に一度?あるということを聞いた。

 

それが先日4月18日。

休みだし快晴だったこともあり、サイクリングもかねて午後高幡不動まで。

 

地元民だけからでも人気あるうえ、連休中都心からでも比較的気軽にゆける場所

ということもあってなかなかの賑わい。

 

そしてそびえたつ塔は、いつ来てもいつ見ても間近で見上げると荘厳である。

 

 

さて。

この日だけ公開されている内部の最上階への入り口はどこやろか?と見回す。

 

ひとつ、塔の麓を半周くらいしている長い列があるが、いくら1日限定とはいえ

上にのぼるだけだから、アノ列ではないだろう!?と推測したら、甘かった。

ドンピシャだ。見事な長蛇の列。

これは岡村孝子でも待つのを諦めるだろうと思われるくらいの列。

最低一時間以上は見積もらないとイカン。

 

並ぶかどうかを悩んだ。

並ぶならば早いほうがいいとはわかっていたが、気分的にワンクッションいれたくなり

すこし敷地内を歩く。

 

塔の地下部の会場では午後3時から江戸屋小猫師匠のモノマネや柳家三三師匠の

落語も開催されるようだ。

 

 

演芸開始されたら撮影禁止なので、これは開会1時間半前に撮影。

 

最近は機会があれば生の落語とかも聞いてみたいと思っていた。

まだまだお金を払って見にゆきたいという境地までには至ってないので

こういうときに見聞しておきたいという想いは強かったが、これから塔の列に並んで

最上階にいってからだと午後3時には間に合いそうもない。

 

ここは厳しく2択。

 

しょがない。年に1度の御開帳だ。

ここは‘小猫を断って、塔に立つ’ことを選択した。

 

塔に登る列に並ぶ決心をする。

 

しかし、やはり長い。

スターツアーズかっ。

元号も変わろうとしているのに、いまだに長蛇の列のたとえがディズニーランドの

スターツアーズしか浮かばない貧相な発想ブロガー。

 

 

ときどき一気に進んではピタッと止まる流れをみると、どうやら横浜家系ラーメン総本山

吉村家みたいに入れ替え制だとみた。

 

考えてみれば当然だ。

それほどブッとくもないこの塔に一気にたくさんの人間が登れば、それこそ望まない斜塔に

なってしまう。

 

1時間強並び、ようやく塔の内部に続く地下部入口までやってきた。

 

 

中に入っても例によってクネクネとここからもまた長い。

 

並び始めから1時間半くらい経過して、ようやく最上階へと続く階段の入り口の

扉を入る順番がきた。

やはり並んで待ってよかった。

 

ここで初めて内部の構造を目にしてしった。

 

内部および最上階までは、ずっと一本の螺旋階段。

しかも幅も狭い。

あがる人とおりる人がすれ違うのでせいいっぱいくらい。

 

なるほど。これならば順番待ちと入れ替えで時間がかかるはずだ。

 

しかし、内部の世界はまさにインディ・ジョーンズのクリスタルスカルの王国。

視界が狭い空間だからこそ雰囲気がある。

 

 

ずっと続く細い螺旋階段を上っていると、まるで電動ドリルの溝の上を歩いている

ような気分になる。(画像は帰りに撮影)

 

 

ちなみに壁に彫られている像や画は、順番にストーリーになっているらしいのだが、

登りも下りも人をすれ違うのが精いっぱいでまともにじっくり見る余裕がなかった(笑)

 

そして最上階到着。

 

下から見上げたら五階部分はけっこう広く見えたが、やはり実際きて歩いてみるとスペースは

こじんまりとしてる。でも風情は十分。

 

こちらは八王子方面になるのか。

 

 

そして、こちらは今やってきた方角。

下に見えるのはこの不動尊の入り口あたりだ。

 

 

ふだんは登ることができない五重塔。

景色をみながら一周ぐるりと歩いて、さっき上がってきた螺旋階段を下り

下界に戻った。

 

時計をみたら、まだ15時半前。

お、これはまだ演芸をいくらか見られるかもしれない。

そう思って先ほどの会場へ。

 

中に入ると、小猫師匠が動物モノマネをしている最中だった。

よかった。まだ観ることができた。

 

小猫師匠のあとは、三三師匠の落語。

面白かった。

噺家さんはやはりテンポが匠だ。

 

五階からの景色と演芸を観た後は、高幡不動駅へと続く道を通って帰宅した。

 

往復1時間ほどの無料のミニ旅行を楽しめた日だった。

 

 

 

さてと。

記事タイトルにもあるとおり、平成に書く記事はこれが最後。

今回は下書き自動更新ではなくリアリタイム更新だ。

 

気候や地球の回転になにか変化があるというわけでもなく、あくまで記号的と

いえば記号的、節目といえば節目に過ぎないのだけれど、それでもやはり

平成という時代が終わるのだなあと思うと、なんだか感慨ぶかい。

 

子供だったころ、昭和天皇が崩御して、時代が平成へと変わった。

 

正直そのころは格別感じるものはなかった。

 

テレビも自粛でバラエティを放送せず、つまらないなあと思っていたくらいだった。

 

だけど今日は夕方の天皇陛下の最後のお言葉だけはしっかり聞いておきたくて

テレビの前にいた。

 

国民に寄り添う旅を続けられた天皇陛下と皇后には本当にお疲れ様でしたという

想い。

右とか左とかそんなことじゃなく、純粋な人柄にてそう思い、涙がでそうになった。

 

そんな空気に浸りながら、今夜はまったりと部屋で時代を越したいと思っている。

 

同時に――

 

平成になり、ここ9年か10年くらいの間でも稚拙なこのブログに訪問してくれた読者の

みなさまにも深く感謝を申し上げたい。

ありがとうございます。

 

以上をもって、ケン74ブログ平成最後の「お記事」とさせていただきます(笑)

 

それではみなさま、次は令和の記事でお会いしましょう。